テパ 5

アレンたちは一旦テパの村に戻ってきていた。

満月の塔も無事に攻略できたが、
まだこの村にはやり残したことがあった。

水の羽衣の入手だ。
そもそもそれが目的で来ていたのだ。

「水の羽衣、いい加減出来たかなあ。
 何回往復させるんだか・・」

水の羽衣の製作にはかなりの時間がかかっているようだが、
そろそろ出来上がってるだろうと思い、戻ってきたのだ。

「あと少しだったんでしょう?
 きっと出来てるんじゃないかしら。」

「楽しみだねえ〜。」

塔の攻略の疲れも見せずに、
村を歩いていた3人であったが、
アレンがふいに見えてきた料理店を見て脚を止めた。

良い匂いがする。
アレンのお腹がぐ〜〜となった。

「なー。飯くらい、食ってからで良いんじゃね?
 腹が減っては戦はできぬ。」

二人の方を振り向いてそう言うアレンに、カインもマリアも笑った。

「羽衣の様子を見に行くのに、戦も何もないわよ?」

「まぁ、いーじゃない。食べてこーよ。」

3人は腹ごしらえをしようと店に入ることにした。






テパは内陸の小さな村だ。
その当地の料理は、
最近の船旅で見ていたような海鮮料理とは
全然違った独特の料理である。

「にーく、にーく。山盛り取って来たぞ。旨そう。」

上機嫌で、皿一杯の料理をいくつもアレンは持ってきた。
何人で食べるのかと思うほどの量だ。
もちろんアレン一人で食べる。

「恐ろしい量ね。」

一皿だけ持ってきたマリアはその量に
呆れつつも自分も席に座った。
まぁ、いつもの事なのだ。

カインはそんなアレンに前の席に先に座っていたが、
皿の方ばかりを見ているアレンに声を掛けた。

「アレン、アレン。」

「ん?」

呼びかけられたアレンは顔を上げた。

「あーって、して。あーのお口。」

笑いながら、カインがそう言った。
口を開けろと言う意味だ。

「なんかくれんのか?」

てっきり何か料理をくれるんだと思ったアレンは
なんの警戒もなく口を大きく開けた。

すると、口元がぱあっと明るく光った。

「あが・・!?」

「はい、終わった。」

にこにこ顔でカインは席に座りなおした。
アレンは一瞬なんだったのか分からなかった。
とりあえず、料理はもらえなかった。

アレンの代わりに、マリアがカインの服の袖をひっぱった。

「ちょっと!!カイン、魔法は駄目だって言ったじゃない!」

その言葉に、ようやく先ほどのが魔法だったと気づいた。
あわてて口元を押さえると、
抜けていた歯が治っていた。

「お、おま!!」

「だって、アレンそんなにいっぱい食べるのに
 歯が負傷してたら、食べづらいじゃないか。」

「い、いや・・・それは、そうかもだが・・。」

ちなみに言うと、歯が欠けていることなど
綺麗に忘れ去っていたアレンであった。

「だったら、私に声掛けてくれたら良いのに。」

マリアが不満そうに言った。

「僕が魔法使うことを気にしてるんなら、
 全然大丈夫だよ〜。
 今も何も問題ないし、むしろね、いつもより絶好調。」

にーっと笑ってそういうカインの様子は
確かに調子が悪そうではない。

「ま、まあ問題ないなら良いさ。
 歯もがっちりくっついたみたいだし。
 カイン、わりーな。」

アレンはカインに軽く礼を言った。

「ううん。」

アレンはそのまま制止しながら
物惜しげにこちらを見ていた。

「なあ、なんか料理くれるんじゃないの?」

「何それ。べー。あげないよー。」

カインは自分の皿をかかい込む様に
アレンから守った。

「ちぇ〜。」

若干残念そうにしがら、
アレンは今度こそ、目の前の料理を平らげ始めた。
アレンが食べ始めたのを見て、カインも食べ始めた。

勢い良く食べてる様子を見ても
カインも食欲もあるし元気そのものだった。

マリアもその様子に安心した。




「アレン、またおかわり行くの?」

「んー。これでラスト。」

大量の皿が積み上げられているが、
まだ足りないとばかりにアレンはおかわりしに
料理を取りに行ってしまった。

カインとマリアはその様子を呆然と見送った。

「よく食べるわねえ。」

「ほんとに。財布が心配だよ。」

カインは呆れつつ、財布の中を確認した。
まぁ、満月の塔を攻略したばかりで
お金は結構余裕がある・・・はずだ。

は〜とため息をついて、
ふと、カインは窓から外を見つめた。

外は、薄暗くなっていた。

耳にざーっと言う激しい雨音が聞こえてきた。

雨が降っている中、
5歳くらいだろうか、小さな子供が嬉しそうにぴょんぴょんと
飛び跳ねて、走り回っていた。

「・・・・雨なのに、あの子嬉しそうだなー。」

そんな風に、何気なくカインは呟いた。

そのカインの呟きにマリアも窓の外を眺めてみた。

「・・・・・・?」

そして怪訝な顔になった。

だって、雨なんて降っていないのだ。

「・・・・・・・。」

マリアは、何を言っているんだろうかと思ったが、
カインに声をかける前に
アレンが勢い良く帰ってきた。

「わりーな。待たせて!
 これで最後にするから!!」

バン!と皿をテーブルに置くと
これで最後だからと食べ始めた。

それもぺろりと平らげると、
アレンは「じゃ、行こう」と立ち上がった。
二人もそれに従って席を立った。


会計も済ませて店の外に出る。
アレンは今度こそ、ドンモハメのところへ向かおうと
その方角へ向かって歩き始めた。

マリアはそれに着き従いつつ天を見あげた。
やっぱり雨なんか降っていない。

「ねえ、カイン。さっきの・・・
 雨なんて降ってないわよ?」

マリアは前を歩いているカインに声を掛けた。

「え?」

カインは先ほどの呟きを聞かれていたんだと気づいた。

「ああ、なんか見間違いだったみたい。勘違い勘違い。」

ごめんごめんと手をあわせてそう言った。

「おーい、どうしたんだ?」

「アレン、待って待って〜」

アレンが早く来いよと言いたげに、こちらを振り返っていた。
何食わぬ顔をして、カインはそんなアレンを追いかけていった。

なんだったんだろうとマリアは思ったが、
アレンとカインが我先にとどんどん進んでいくので
とりあえず置いていかれないように、あわてて二人を追いかけた。

実際のところ、カイン自身もそれを
ただの見間違いだと思っていた。



***

アレンは三度目の訪問となるドンモハメの作業所を尋ねた。

「よーー。爺さんいい加減できたよな?」

ドンモハメは未だに織り機に向かって何か難しい顔をしていた。
まだ、終わってないのだろうか・・・。

「爺さんが作業してる間に、
 水門は開いたし、満月の塔も攻略したし、
 随分色々捗ったぜ。」

やや皮肉っぽくそう言うと、老人はふんと息を吐いた。

「ちょうど出来たところじゃ。」

そう言うと老人は透明に透き通った薄い布をひらりと
アレンたちの前に見せた。

「うお・・。こ、これが・・・。」

「水の羽衣・・・。」

「綺麗・・・だけど・・・。」

それは水の羽衣という名に相応しく
透明に透き通って美しかった。

だが、これをどのように着こなせば良いのだろうかと疑問だった。

「そちらの娘さんが着ると良かろう。」

老人は、水の羽衣をマリアに手渡した。

マリアはそれを遠慮がちに受け取った。

それは、触れるとひやりと冷たく、
まるで水に触れたかのような不安定な感覚であったが、
かといって決して脆弱な布地ではなく、
意外にも伸縮性もあった。

もともとマリアはそれを装備するつもりでいたが、
しかし、こんなに薄手で透明だとは思わなかった。

「あ、ありがとうございます。」

「うむ。」

マリアが礼を言うと、老人は満足げに頷いた。
どうやら、自信作と言えるものが仕上がった自負もあるらしい。

「マリアー、着てみたら〜?」

カインが後ろから口ぞえした。

「え、ええ・・・。」

マリアが強張った顔で頷いた。

どうしたものかと水の羽衣の前や後ろをひっくり返して
確認しているマリアを余所に、
アレンが、カインにこっそり耳打ちした。

「おい、でもこれ、いいんかな?」

「いいって何が?」

「だって、透け透けじゃないか?
 真っ裸に水かぶったくらいな感じになるんじゃねえの?
 丸見えじゃん。すげえ防具だよな。」

「バっ・・・何バカ言ってんの!?」

カインは思いっきりアレンの頭を叩いた。
その勢いにマリアも老人も驚いてこちらを見た。

「いって・・。」

アレンが不満げに口を尖らせた。
そう言えばいつもカインの頭を叩くことはあっても
逆は珍しかった。

「そりゃ、裸で着たら、それは嬉々とした変態じゃよ。
 今の服の上から着ればええ・・。」

呆れがちに老人がアドバイスをしてくれた。

「ですよねー。」

ははは、とアレンは笑ってごまかした。

マリアも、内心なるほどと納得しつつ、
水の羽衣を羽織った。

別の装備を身につけたといった重さは全く感じなかった。
そして、羽衣の清涼感が気持ちよかった。

「おお、よく似おうておる。
 水の羽衣は熱や炎に対する耐性も強い。
 さらに、こう見えても物理攻撃に対する耐性も強いのじゃ。
 娘さんの心強い守りになるだろう。」

「ありがとうございます!」

マリアは今度こそ深々と礼を言った。



アレンたちは小屋を出ると
まじまじと水の羽衣を確認してみた。

「不思議だなあ〜。」

カインも布地を少し引っ張ってみた。
水っぽいのに、決して破れることはなかった。

「結構頑丈なんだ。」

「火にも強いって言ってたわね。
 心なしか涼しい気もするわ。」

「へ〜〜。」

カインはうらやましそうに言った。

「試してみれば良いじゃん。」

「へ?」

「ほら、炎炎。」

アレンはカインの背中をぐいっと押した。
ギラで小さな炎を作れと言う意味だ。

「あら、良いわね。カイン、試してみて。」

「えー!良いわね、じゃないよ!
 二人とも、何言ってんの!?
 マリアに攻撃魔法なんて出来ないよ!」

カインはぶんぶんと首を振った。

「何もそんなベギラマのでっかい火の玉とかじゃなくて
 ちーっせえ奴だよ。マッチ棒くらいの。」

「カインの調整力なら問題ないわよ。
 魔法を使っても大丈夫そうなんでしょう?」

「え?それは大丈夫だけど・・。」

「ほら、マッチ棒〜マッチ棒〜」

二人に口々に言われて、
カインは渋々小さな火を左手人差し指に作り上げた。

「熱かったら、すぐ言ってね!!」

「全然大丈夫よ。」

マリアはそう言って、肘を突き出した。
ここに試してみてと言う意味だ。

おそるおそる人差し指をその肘に近づけてみた。

「えっ!熱くないの!?」

5センチくらいの近くまで炎を近づけても
マリアは全く動じることもなかった。

「全然、何も感じないくらいよ。
 もっと近づけてみてよ。」

「も、もっと・・!?良いけど・・熱かったら、すぐ言ってよ!?」

「分かってるってば。」

先ほどと同じ台詞に、
くすっとマリアは笑った。

しかし何も感じないと言うのは本当だった。

そしてカインが意を決してさらに近づけてみると、
なんと炎は、水の羽衣に触れる前に消えてしまった。

「あっ!消えた!」

「おお!」

見守っていたアレンも驚きの声をあげた。
どういう原理だか分からないが、本当に火には強いらしい。

色んな意味でマリアにはちょうど良いのかもしれないと思った。

「これはすごいわね。」

マリアも嬉しそうだった。
カインも不思議そうに、炎が消したあたりの布地に触れてみたが
焦げた様子もなかった。

「本当だね、すごい・・・。」

不思議な効果に感嘆の声をあげた。

「でも、ちょうど良いじゃん。
 マリアは鎧とか装備できないからさ。」

所謂防具屋には女性向けの鎧などは当然ないのだ。
長らくマリアの装備は同じ状態だった。

カインもこの村で武器を手に入れることが出来たし、
あとはアレンだ。

「アレンはあとロトの鎧を見つけたいところだね。」

「ああ、結構色んな街とか城とか見て回ってるけど、
 みつからねーな。どっかの洞窟かな。」

「浅瀬に包まれた洞窟って言ったっけ?
 そこも気になるね。」

次なる行き先とも言える場所の名前だった。

「月のかけらを手に入れたしな、
 村長さんに報告がてら、何か情報がないか聞きに行ってみるか?」

「そうだね。」

アレンたちは最後の挨拶ついでに水門を開けてくれた
村長のところを尋ねることにした。



アレンは歩きながら涼しい風を感じた。

「水門が開いたからか、マリアが近くを歩いてるからか
 妙に涼しくなった気がする。」

「最初に比べると大分ね。
 すごく暑かったもんね〜」

「私は普通に涼しいわ。
 これ暑さに強そうね。」

3人はそんな会話をしながら村長の家へと向かった。


その家から、大きな机を持って女性が出てきた。

「あ・・あの人・・・・。」

最初に村長の家に訪れたとき、
自分達の話を聞くなり、泣き崩れた女性だ。

「どうしたのかしら、重たそうね。どこかへ運ぶのかしら?」

「そうだねえ・・・。どうしたんだろう?」

自分達が何か彼女を悲しませるような事を
言ってしまったのか、カインはずっと気にしていた。

「アレン、先に行っていてよ。」

「あ?どうした?」

「あの人重たそうな物運んでるから
 ちょっと手伝ってくるよー。」

「え?あーーー、そうか。
 分かった。」

「村長さんによろしくお伝えしてね。」

そう言ってカインは、アレンたちの元から離れた。



「こんにちは!」

「え!?はっ、わっ・・・!」

急に離しかけられて、女性は大きな机を思わず落としそうになった。
それをカインが支えた。

「大丈夫ですか?重たいでしょう。
 代わりますよー。」

「え、そんな・・・良いんですか・・・?」

女性はカインが誰だかを思い出したようだ。
先日水門を開けにやってきた旅人たちだと気づいたんだろう。

「良いですよー。
 これ、どこに持って行けば良いんですか?」

よいしょっと、棚を持ち上げた。
どうやらカインが本気なので、申し訳なさそうにしつつも
女性はその好意に甘えることにした。

「ええ、ゴミ捨て場に・・・。」

「ゴミ捨て場ですか。」

言われるままに、カインは机を案内された場所まで運んだ。

「どうも、ありがとうございます。」

「全然〜。これで持ち運ぶものは全部ですか?」

「あ、いえ・・・あと、椅子や棚やベッドもあるんです。」

「いっぱいあるんですね。
 良いですよ、全部手伝いますよ。」

「そんな!申し訳ないです。お手伝いばかりさせてしまっては・・。」

女性は申し訳なさそうに恐縮した。
カインとしては、あの時悲しい思いをさせてしまったのだとすれば
謝罪も込めて、手伝うつもりだった。

その事を何気なく言うと、女性は顔を曇らせた。

「そう言う事でしたら、本当にあなた方のせいではないのです。」

「まぁまぁ。それはさておき、こんな大きな家具とか、
 女性が運ぶのは大変でしょう?お手伝いさせて下さい。」

カインはそう言って、手伝いを申し出た。

「次はどこにあるんですか?」

「荷物は全て一つの部屋にあるんですよ・・。」

女性は断りきれずに、カインをある部屋に招きいれた。

「ここって・・・・・・。」

そこは小さいおもちゃや、絵本などが沢山ある部屋だった。
先ほど運んだ机もこの部屋のものだったようだ。

「全て、・・全て捨ててしまおうと思うんです。」

「え・・?どうして・・?」

そう口にして、ハッとカインは口をつぐんだ。

どう見ても、ここは子供の部屋だ。
そして女性がしていた悲しい表情と、
全て捨ててしまおうと言う、その行動。

それが意味することは・・・聞かないでも分かった。

「5歳の息子がいたんですけど、
 先日・・・亡くなったのです。
 だからこの部屋を片付けてしまおうと思って。」

寂しそうな表情で女性はそう言った。

「捨ててしまって・・・本当に、良いんですか?」

「残っていても、悲しい事ばかりですので・・。」

「・・・・・・・・・。」

カインは女性がしていた深い悲しみの意味を理解した。
だが、水門の話をしたときに泣き出してしまったのは
何故だったんだろうか?

「あの・・・お子さんはいつ・・・?」

「・・・ご存知でしょうか?
 水門が閉ざされてから、この村の川は枯れて、
 そして一部腐敗してしまったんです。」

「腐敗・・・・?」

「元々、体の弱い子でしたが、
 風がなくなり、水も悪くなり、少しずつ体を悪くしました。」

思い出しながら、女性は語り始めた。

「でも本当は外で遊ぶのが大好きな子だったんです。
 先日・・・覚えていらっしゃいますか?雨が降ったんですよ。
 急にその日ばかりは元気になって、外を走り回ったんですよ。」

「そうだったんですね・・・。」

そして、その直後に亡くなってしまったらしい。

雨が降った日といえば、自分達がテパに入る前に
マリアが体調を壊していた頃の事だろうか?

確かに、ほんの数日前のことだ。
テパにもその雨は届いたのだろう。

ああ・・・・・
あともう少し自分達が来るのが早ければ、
もう少し早く水門が開いて、綺麗な水が川を流れ、
村が生まれ変わって・・・

子供はもしかして助かったのかもしれない。

そしてそれが彼女にとって、どれほど待ちわびた事だったのだろうか・・・
待って待って、結局間に合わなかったのだ。

それが、あの時の涙の真相だったのだと気づいた。

「・・・・すいません。」

カインは言葉少なく女性に頭を下げた。
女性は、自分がぺらぺらと喋りすぎたと気づいた。

「いいえいいえ!違います。
 これはあの子の寿命だったんです!
 どうか、気にしないで下さい。」

どう返答すれば分からなかった。

女性はしばらくすると、部屋を整理したいと言う事で
丁寧に謝辞を述べて、奥にこもってしまった。



カインはぼんやりとその部屋を出た。
何ともいえない気持ちがした。

どこかで・・・、
自分達が1日くらいゆっくりしても何も変わらないと思ってなかったか。

「はぁ・・・。」

ため息をついて、頭を乱暴に搔いた。
あとでアレンたちにも話しておこうと思った。

そう言えば、
・・・雨の日に、嬉しそうに遊ぶ子供と言えば・・・

先ほど、料理屋で、窓から外を見たときに
見掛けた気がする。

でも、実際は、雨なんて降ってなかった。

「・・・あれって・・・なんだったんだろ・・?」

カインは、不思議に思った。
だが、次の瞬間思考を振り切った。

アレンたちが村長との挨拶を終えて戻ってきたからだ。

アレンが不満げだった。

「カイン!!遅いな!
 挨拶おわっちまっだぞ。」

「ごめんごめん。」

「さぁ、行きましょう。」

マリアがそう言った。
アレンも、村の外を指差した。

「いこっか。」

カインはそれに従った。

自分達の旅は、まだまだ前を向いて
先へ進んでいかなければならなかった。




- 続く-

2012/08/05

▲


     微妙に、後味の悪い終わり方ですがテパを終わります。
     結構色々入った感じがします。次はどこだろう?

      ★2P漫画化しました
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