第31章東日本大震災④
4.この時代の有名トレーダーのこぼれ話
この時代の有名トレーダーのこぼれ話を紹介します。
4-1.三村雄太
三村雄太は思わぬ裁判に巻き込まれます。
訴えたのは渋谷高雄という個人投資家です。
渋谷高雄は株に関する出版やセミナーを行い、そのための会社も経営していました。
事の発端は渋谷高雄とD・Yというライターとのトラブルでした。
渋谷高雄が本の執筆を依頼し、そのためのインタビューをD・Y が8回行いました。
にもかからず、原稿にはほとんどそれが反映されておらず、渋谷高雄の過去の著作からの丸写しばかりだったと言います。
渋谷高雄はD・Yのあやふやな態度に不信感を抱き、債務不履行で訴えることにしました。
D・YがSPAの編集長だったことから、SPAで連載を持っていた三村雄太についても真偽を訴えることになりました。

三村雄太は寝耳に水だったようで2chの三村雄太スレに書き込みます。


リンクはデッドリンクでキャッシュもありません。
SPAには10億円の画像も出していました。

https://nikkan-spa.jp/70115
https://nikkan-spa.jp/72613
三村雄太は金融系の大学院に通っていました。
早稲田大学大学院ファイナンス研究科と言われていますが、はっきりしません。
toppyの件は後述します。



前述しましたが、cisは三村雄太の資産とトレードは認めていますが、SPAの連載は脚色が入っていると見ています。
cisの三村雄太のバーチャと言うのはそのことでしょう。

手法に対する質問にも答えており、この時期に三村雄太がどのように利益を上げていたか分かります。







三村雄太は日足の角度などから上げ過ぎの銘柄を売り上がって行く手法です。
三村雄太自身も言うように「確率は少ないけど、マジで大損する可能性が高いから怖い」と言うことです。
上がればまず下がってきた地合いの悪い時にしか使えないかもしれません。

※カブフレはキッチンカブーの有料サービスであるカブーフレンズのことです。
裁判の判決は2013年12月6日に出ます。


判決文をCopilotで要約したものです。

三村雄太は特定口座取引報告書などによって取引を証明し勝訴することが出来ました(渋谷側はそれも捏造されたものと主張しているが控訴はしなかった)。
参考文献
https://fxinspect.com/archives/41836
http://blog.livedoor.jp/advantagehigai/archives/2013-12-06.html
※参考:toppy逮捕?
2009年10月、早稲田大学の投資サークルOBが逮捕されます。

この時に逮捕されたのがtoppyだったと噂されています。D/Aだったと言う人もいます。
toppyにしろD/Aにしろ、2009年に27歳と言うのは考えにくいので別人でしょう。
4-2.小倉優子
タレントの小倉優子です。
ダイヤモンドZAiで株の連載をしていました。
2007年5月号(2007年3月21日発売)から始まり、2011年5月号(2011年3月21日発売)で最終回を迎えます。

株を通してパソコンの扱いを覚え、何をやっても株に結びつけて考えるようになったということです。
すっかり投資脳になっています。
投資成績です。

ダイヤモンドZAi2011年5月号P74-P75
種銭は105万3460円で損益は+4万4512円です。
サブプライムショックからリーマンショック、欧州の債務危機という苦しい時期に資産をリスクにさらし、
多くの投資家が退場を余儀なくされた中、わずか4万円とは言え利益を確保したのは立派だ。
連載が終わってもプライベートで投資を続けると言います。
もっとも、このダイヤモンドZAiの取材は3月7日(チャートの株価による)のようだ。
その4日後に訪れた平成史上最悪の災害をもっても利益を守り抜けたかどうかは不明です。
4-3.GFF(ぐふふ)
GFFはFXのトレーダーで2chともBNF・cisとも関係無いのでこのHPで紹介する必要はないでしょうが、この時代に最も有名なトレーダーの一人だったので紹介いたします。
GFFは自動車工場の期間工や食品配送会社での仕分け作業などを転々とする若者でした。
リーマンショックの大暴落があった2008年10月、FXを始めます。28歳でした。
「FXは08年10月、リーマンショックで大暴落した翌日くらいに始めたんですよ。
それから、給料は安かったですけど、毎月、FXの口座にはお金入れてましたね」(YenSPA)
GFFは勝つことができず、入金してはそれを溶かすという日が続きます。
「400万くらい負けました」(YenSPA)
1年半ほど経った2010年5月19日です。
GFFは突如開眼します。
口座の資金はわずか10万円でした。
「5月19日にですね、本当に突然ですよ。
勝ち始めて。
別にやり方を変えたとか、そういうわけじゃないんですけど、突然、その日を区切りに勝ち始めたんですよ」(YenSPA)
GFFの手法は3つありました。
一つは窓埋めです。
窓(ギャップ)が開いた場合、その窓埋めを狙ってポジションを取ります。
「窓が開いたらね、埋めにくるんですよ。しかも一度じゃなくて往復する」(YenSPA)。
二つ目は「ヘンなローソク足」です。
「ヘンなローソク足」が出た場合、その位置まで戻ってくることを狙ってポジションを取ります。
「ヘンなローソク足」とは「ヒゲがなくて、ローソク足同士がピッタリ同じ位置で上昇してる」(YenSPA)形です。
「こういうローソク足が出ると、もう一度、このヘンな部分まで戻ってくることが多いんです」(YenSPA)。

YenSPAより。画像のチャートは5分足です。
三つ目はRSIです。
RSIは本来買われ過ぎ・売られ過ぎを判定するオシレーター系のテクニカル指標です。
GFFはこれにトレンドラインを引きます。
そのトレンドラインでのブレイクや反発でポジションを取ります。
「1分足とか5分足とか、短い足はダマシがありますから、それほど重要じゃないんですけど、15分足とか1時間足、4時間足ではね、RSIに引いた線を割るのか、反発するかがすごく重要ですよ」(YenSPA)。

この3つの手法のほか、評論家の吉田恒や川合美智子のサイトを参考にします。
「やっぱり重要なのは日足レベルのトレンドを見極めることだと思うんですよ。
でも、僕は素人ですからわからないんで、プロの意見を聞く。
去年は吉田恒さんの予測が当たってたんで、吉田恒さんの予測を中心にやってましたね」(YenSPA)
「2010年4月に読み始めたのが川合美智子さんのブログ。
美智子さんはよく『○円抜けたら下値余地が拡大する』と書いてるんですけど、ギリシャショックのときにずばり当たったんですよ。
すごいと思って、それからは『美智子さん』も使おうと。
だから、僕の今の手法はローソク足とRSIと『美智子さん』なんです」(YenSPA)。
2010年5月19日、これらの方法が相場のタイミングと合致します。

ガジェット通信より。
一カ月後の6月20日、GFFはニコニコ生放送を始めます。
この時のハンドルネームがGFFでした。
これはGFFの笑い声とグレートFXファイナンシャリーの略から来ています。
アルファベット3文字にしたのはBNFにあやかろうと考えたからです。
放送を始めてすぐの6月24日には2億4000万円を突破、7月2日に3億2800万円を突破し、一時期は含み益を入れて6億円に到達します。
確定ベースで最高は7月9日の4億5300万円です。5月19日からわずか38営業日でした。
ただ、ここまででした。
7月9日に4億5300万円を確定させた5日後の7月14日です。
GFFはレバレッジを利かせてポンド円を133.73円で1万6000枚ショートしていました。
およそ216億円分です。
1円で1億6000万円動きます。
4時間足がトレンドラインを下方(円高)ブレイクしたため、ヘッドアンドショルダーが完成し、下へ走ると見ていました。

※4時間足です。
GFFの思惑通りにはいかず、上方(円安)へ動きます。
1億円以上の含み損を抱えます。
すでにヘッドアンドショルダーが否定されているのは明らかでした。

ヘッドアンドショルダーという当初のエントリーの根拠が否定されても1時間足のRSIから下へ抜けると見てホールドします。

「どっちに抜けるかってところなんですよね。
これ。まぁ間違いなく下に抜けるんすけど。これは。
1時間足のRSIが70いってるんでこれは下に抜けるんすけど。
下に抜けてどれほど落ちるかってとこですね、今」(動画PART①10分00秒~25秒あたり)
GFFは自分で損切りをほとんどせず強制決済に任せるというタイプでした。
動画でも「損切りは今まであんまりしてこなかったんで。ロスカット(※強制決済)に任せる」(動画PART①20分10秒あたり)と言っています。
強制決済が80%と勘違いしていたことも被害を拡大しました(実際は60%)。
含み損を持ち続けた背景には1つ前のトレードがありました。
「1つ前のトレードで、最大1億円近いマイナスからプラスに持っていったトレードがあったんですよね。
それで今回もいけるだろうという気持ちもあったし2か月で6億までいった運に賭けようという気持ちもあった」(ガジェット通信)
この時に相場と自分の手法が合わなくなってきていることを感じ取っていればまた違ったかもしれません。
ハインリッヒの法則ではありませんが、1件の重大事故の前には軽微な事故があるものです。
値動きは上昇(円安)一辺倒です。

※10分足です。
「10分足でRSIが83だそうです。
これあんまり見ないですね」(動画49分20秒あたり)
上がり過ぎなのは明らかでしたが、下がる気配はありません。
含み損は2億円を優に超えています。
さらに上がり続けます。
ついに有効比率がロスカットラインである60%を切ります。
そして、その1分後、GBP/JPYの売気配と売数量の数字が消えます。
GFFの強制決済が売り板を全て食ったのでしょう。
日本人の平均生涯年収が相場の藻屑となった瞬間でした。
GFFは深いため息とともに3億円を失います。
GFFはまだ1億円ほど持っていましたが、結局勝つことができず2010年9月上旬にはそれも割り、2011年5月に引退を宣言します。
最後の資産は30万円だったようです。

もともと贅沢をするタイプではなかったようで、数えるほどしか贅沢はしませんでした。
その一つは8400円のマイケルジャクソンのTシャツを買ったことでした。
2011年8月に取材に応じたガジェット通信では読者に向けてこのように言っています。
「まず取引をするにあたりストップ(損切り注文)は入れるようにして資産管理をしっかりしてほしいですね。
僕はできなかったので」
2011年11月25日にラジオ日経に電話出演したことがあります。
三空も出演しています。
https://www.youtube.com/watch?v=bezKk83iW08
2012年5月に一時ニコニコ生放送に復活しています。
初めて顔出しをしたところ予想外(?)のさわやか好青年が…

https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65673861.html
参考文献
YenSPA①・②・③
ガジェット通信https://getnews.jp/archives/135205
ゆかしメディア(上記掲載)
ニコニコ動画PART①(※上記の強制決済の動画は54分~58分あたりをキャプチャーしたものです)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm11387248
ニコニコ動画PART②
https://www.nicovideo.jp/watch/sm11387280
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