第30章最後②



5.オリックス



ダイヤモンドZAi2009年6月号(5月21日発売)

cisはダイヤモンドZAi2009年6月号でリートの損について語っています。



BNFは週刊東洋経済2009年1月17日号(1月13日発売)以降、全くマスメディアに出ません。
MONEYzineというサイトにBNFを連想させる人物のインタビューが一言だけ載ったことはありますが、本人かどうか分かりません。



「資産が200億」「物欲はもはやありません」というところからBNFを連想させますが、住居にだけはこだわりの強いBNFが無人島を欲するとは思えません。
別人かBNFをモデルにした架空の人物でしょう。

音沙汰なかったBNFですが、6月3日思わぬ形でその名前が登場します。









夕刊フジ2009年6月6日
ZAKZAK2009年6月5日
※内容は同じもの。



2009年3月31日の時点で1,070,000株持っています。
前述のように2chでは2月24日~26日の出来高が急騰した時にBNFが買ったと噂されていました。

「ぜひ本人を直撃したいところだが、取材依頼に返答はなし」

とありますように、BNFは取材に応じません。
これまではおそらく依頼のあったものはほとんど応じていたと思われますが、今までとは違います。



短期投資のつもりだったのか長期投資のつもりだったのか、いつ買ったのか等は全て謎です。
次の2009年9月30日付の第2四半期報告書の大株主欄は上位10位まで一覧が載っていますが、BNFの名前はありません。
BNFが手仕舞ったのか、10位圏外に落ちただけなのかは分かりません。
※有価証券報告書の大株主欄は第2四半期と本決算の時のみで、第1四半期と第3四半期には大株主欄が無い。

6.BNFに関係する記事

BNFに取材は無いもののBNFが話題となった記事を紹介します。

6-1.FLASH2009年6月23日号(6月9日発売)



FLASH2009年6月23日号(6月9日発売)

FLASH2009年6月23日号(6月9日発売)の2ちゃんねる特集の一コマです。
どこまで信ぴょう性があるか疑問ですが、総資産は約300億円ということです。

6-2.ロイターブログ(2009年6月16日)





竹田和平の話題が出ていますが、竹田和平は短期売買には批判的です。
2006年6月の発言です。



※cisの引用元
会社四季報2006年2集①
会社四季報2006年2集②
会社四季報2006年2集③

6-3.日経ヴェリタス2009年6月21日号



日経ヴェリタス2009年6月21日号

6-4.別冊宝島1660日本を支配する『大株主』の素顔



別冊宝島1660日本を支配する『大株主』の素顔

6-5.その他真偽不明の情報
















千駄ヶ谷ホープ軒
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130901/13021239/


ラーメン二郎三田本店
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131402/13006051/
ドトールコーヒーショップ三田店
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131402/13086790/(※現在は閉店)



全て真偽は不明です。

7.最後のテレビ出演

BNFは2008年末の12月30日にラジオ日経に出演し、2009年1月13日に発売された週刊東洋経済に出て以来、マスメディアに出ません。







2009年は8月30日の衆議院選挙で自民党が与党から陥落し、民主党の鳩山由紀夫内閣が成立するという大きな出来事がありました。





その2009年の暮れが迫った12月4日(金)、ジェイコム株誤発注事件に関して損害賠償の判決が東京地裁で出ます。



夕方、フジテレビのスーパーニュースです。




※「動画を再生できません」と表示されている場合は「YouTubeで見る」をクリックして下さい。



BNFのコメントは

「異常な注文だなと思いました」
「値段が安かったのでチャンスかなと」
「両方に責任があるっていう感じなんですかね」
「数字をちょっと間違えるだけで自分も誤発注で数千万損したことあるし」

になります。
夕刊フジのネット版にも記事が載っています。


ZAKZAK2009年12月4日

「とくに感想はありません。
私には関係のないことですが、個人が誤発注をしても誰も助けてくれないことに変わりはないので、私自身、これからも誤発注をしないよう気をつけるだけです
」

ということです。

BNFは2005年12月のジェイコム事件以来、様々なマスメディアに出演してきましたが、この2009年12月の電話インタビューが最後となりました。

BNFがマスメディアに出なくなった理由は分かりません。
身の危険を感じたから?上昇トレンドでも下落トレンドでも勝てることを証明したから?
そもそもマスメディアに出るようになった理由も分かりません。

颯爽と現れ、凄まじい成績を残し、颯爽と去っていったBNF。
BNFの存在はその後もネットトレーダーの伝説として語り継がれることになります。

なお、真偽は不明ですが、BNFの2009年の儲けについてこのような噂があります。



8.2010年

BNFが去った後のBNFに関する話です。

8-1.日本テレビ「さんま & 所の大河バラエティ 超超近現代史!人間は相変わらずアホか!?」

2010年3月30日に「さんま & 所の大河バラエティ 超超近現代史!人間は相変わらずアホか!?」が放送されます。
これは第14章で紹介した2007年4月30日に放送されものの続編です。









BNFは電話にも出ず、自宅の呼び鈴にも答えません。





8-2.大株主

鳩山政権から菅直人政権へと変わった2010年6月、BNFは立て続けに大株主欄に登場します。

BNFはもともとダイヤモンドZAi2009年2月号(2009年1月21日発売)で

「業績好調の株を長期投資することはないです。
そういう株は株価も高いはずなんで。
僕なら『潜在能力があるのに景気低迷で大赤字になって株価も暴落してるけど、倒産確率が低い会社』を選ぶと思います
」

と言っています。



BNFは実際にこの観点から投資を行います。

8-2-1.JVCケンウッド(6632)

JVCケンウッドは2008年10月に日本ビクターとケンウッドの経営統合によって生まれた会社です。
この期(2010年3月期)は売上高は3987億円、営業利益は-64億円、経常利益は-148億円、当期純利益は-278億円の赤字の会社ですが、第4四半期では営業利益が黒字転換しており、上向きです。









BNFはクラスターテクノロジーの大量保有報告書で批判されたのが懲りたのかぎりぎり5%を下回る株数に抑えています。



2010年3月31日までにBNFは5300万株を買い付けています。

BNFがいつごろ買い付けたのか分かりません。
2009年9月30日付の大株主欄にはBNFの名前はありませんが、その前から買っていた可能性もあります。

仮に2010年1月4日(大発会)から3月31日までの3カ月間で買い付けたとします。
この期間の終値の単純平均は39.63円です。

投資金額の概算は
39.63円×5300万株=21億0039万円
になります。

8-2-2.兼松(8020)

兼松はITと食料を中心とした老舗商社です。
2010年3月期は売上、営業利益、経常利益ともに前年の2009年3月期に比べて減少しますが、当期純利益は前年の-128億円から+35億円へと黒字転換を果たしています。













2010年3月31日までにBNFは515万株を買い付けています。

仮に2010年1月4日(大発会)から3月31日までの3カ月間で買い付けたとします(参考までに2009年9月30日付の大株主欄にBNFの名前はありません)。
この期間の終値の単純平均は72.37円です。

投資金額の概算は、
72.37円×515万株=3億7270万5500円
になります。

8-2-3.河合楽器(7952)

河合楽器は世界的なピアノメーカーです。
2010年3月期は売上こそ前年に比べて減少しますが、営業利益、経常利益、当期純利益で増益します。
特に経常利益と当期純利益は前年の赤字から黒字転換しています。











2010年3月31日までにBNFは230万株を買い付けています。

仮に2010年1月4日(大発会)から3月31日までの3カ月間で買い付けたとします(参考までに2009年9月30日付の大株主欄にBNFの名前はありません)。
この期間の終値の単純平均は145円です。

投資金額の概算は、
145円×230万株=3億3350万円
になります。

8-2-4.JUKI(6440)

JUKIは工業用ミシンの会社です。
2010年3月期は前年比べて減収しており、営業利益、経常利益、当期純利益ともに減益で赤字幅を拡大しています。











2010年9月30日付の第2四半期報告書の大株主欄にBNFはいません。

BNFは2010年3月31日までに550万株を買い付け、4月1日~9月30日の間に手仕舞いました。
JUKIの業績を見ると6月30日付の第1四半期は黒字転換しますが、9月30日付の第2四半期で再び赤字に転落します。
それでも前年同期比を見ると大幅に業績は上向きです。

BNFがJUKIだけ手仕舞った理由は分かりませんが、他の銘柄に比べると上向きではあっても回復が遅れているのを嫌がったのかもしれません。
あるいは目標としていた株価まで到達したのかもしれません。

仮に2010年1月4日(大発会)から3月31日までの3カ月間で買い付けたとします(参考までに2009年9月30日付の大株主欄にBNFの名前はありません)。
この期間の終値の単純平均は117.53円です。

投資金額の概算は、
117.53円×550万株=6億4641万5000円
になります。

手仕舞った期間である2010年4月1日~9月30日の終値の単純平均は166.71円です。

終値の単純平均だけ見れば利確したように見えますが、150円近くで買って150円を割ったところで手仕舞った可能性もあります。
大損はなさそうですが、利確だったのか損切りだったのか不明です。

8-2-5.蛇の目ミシン(6445)

蛇の目ミシンは家庭用ミシンの会社です。
2010年3月期は売上こそ減収しましたが、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも増益しており、特に経常利益と当期純利益は前期の赤字から黒字転換しています(営業利益は+4.59億円から+13.41億円へ+192%)。







2010年3月31日までにBNFは315.7万株を買い付けています。

仮に2010年1月4日(大発会)から3月31日までの3カ月間で買い付けたとします(参考までに2009年9月30日付の大株主欄にBNFの名前はありません)。
この期間の終値の単純平均は59.82円です。

投資金額の概算は、
59.82円×315.7万株=1億8885万1740円
になります。

8-2-6.BNFの長期投資を見て

JVCケンウッド、兼松、河合楽器、JUKI、蛇の目ミシンはそれぞれの分野で存在感を示している企業であり、いきなり倒産する可能性は低いと言えます。

兼松、河合楽器、蛇の目ミシンはいずれも黒字転換のタイミングで投資をしています。
JVCケンウッドは通期こそ赤字ですが、第4四半期では営業利益が黒字になっており上向きです。
JUKIは2010年3月期で赤字幅を拡大させており、回復の遅れを嫌がったのかその後業績が上向きになるも半年程度で手仕舞っています。

BNFはダイヤモンドZAi2009年2月号で言っていた通り、倒産しそうにないが、業績の悪い、低位株に投資しています。
業績が上向いてきた時を狙って投資したのではないでしょうか。


8-3.日経ヴェリタス2010年6月20日号

BNFは5社の大株主に登場したことを受けて一年ぶりに日経ヴェリタスに取り上げられます。



日経ヴェリタス2010年6月20日号

“すでに売却したとの観測も出るなど憶測は絶えない”とありますが、後の四半期報告書にもBNFは登場しており、JUKI以外は長期で持つことになります。

8-4.週刊新潮2010年7月10日号(6月24日発売)

週刊新潮にも大株主になったことが報じられます。



週刊新潮2010年7月10日号(6月24日発売)

“大株主として登場することでチョウチン買いを誘っているなど、憶測を呼んでいます”とありますが、大量保有報告書の提出が必要な5%未満で買い付けているところ見ると提灯買いの誘発は考えていないでしょう。

8-5.リサ・パートナーズ



BNFは前述の5社に加えリサ・パートナーズの大株主に登場します。
リサ・パートナーズは株式や債券、不動産などへの投資を中心とする企業です。

BNFが登場したのは2010年6月30日付の第2四半期報告書です。
BNFは2010年6月30日までに買い付けたのでしょう(参考までに2010年9月30日付の第3四半期報告書に公開買付に関連して3月31日時点の大株主が載っていますが、そこにはBNFの名前はありません)。



2010年12月31日付の有価証券報告書の大株主一覧にはBNFの名前はないので、少なくとも12月31日までに手仕舞っています。



リサ・パートナーズは2010年10月、かねてから業務提携をしていたNECキャピタルにTOBされ完全子会社化・上場廃止されます。
この時のTOB価格は35,750円でした。
このTOB価格は2010年4月1日~6月30日の最安値を下回る価格でしたので、もしBNFがTOBに応募したならば損切りに終わったでしょう。

BNFが買い付けた4月1日~6月30日の終値の単純平均は47,973円です。
投資金額の概算は、

47,973円×7,440株=3億5691万9120円

になります。
参考までにTOB価格にBNFの保有株数を掛けると

TOB価格35,750円×7,440株=2億6598万0000円

になり、BNFはおよそ9094万円程度の損でしょうか。

大企業の買収を狙って低位株に投資するというのがBNFの長期投資の戦略の一つならば、戦略は間違っていませんでしたが、TOB価格が思ったより低かったというのが誤算でした。

8-6.ダイヤモンドZAi2010年12月号(2010年10月21日発売)





今回BNFに関して取材に応えているのは『株式投資や為替取引のリスクマネジメント』というサイトの管理人です(現在はアクセスできない)。
当HPは頻繁に引用させていただいています。

BNFの損益は想像で書かれています。
オリックスとリサ・パートナーズとJUKIは短期で決済した可能性がありますが、その他の銘柄はその後の四半期報告書の大株主欄に名前が出ていますので長期投資になります。

“BNFさんは昨年以降マスコミ取材を受けておらず、本誌も連絡がつかない次第。読者の皆さん、ゴメンナサイ!”

とありますように比較的仲の良かったZAiも連絡がつかないようです。



ネットトレーダーの精神的支柱だったBNF。
BNFはもういない。
それでも相場は続いていく。


第一部 BNFの時代<完>

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