第28章魚のいない釣堀①



1.五月(ごがつ)

五月はBNFが2chを去った翌月、2005年5月に種銭65万円でトレードを始めます(ハンドルネームの五月は5月にトレードを始めたことに由来する)。
当初はデイトレードから一泊二日の短期スイングを中心とした短期トレーダーでした。



最初に買った銘柄はソフトフロントでした。




(2012.11.4に行われた座談会「株は宇宙」より。リンクは34章に記載)
日本精蝋の日足チャート

トレードを始めて半年ほど経ったところでジェイコム事件に遭遇します。



五月は動くことができませんでした。

五月は当初から研究熱心で、資産は徐々に増えて行きます。
ただ、一筋縄ではいきませんでした。

五月には悪い癖がありました。
一つは逆張りが好きだったことで、もう一つは短期トレードにもかかわらずファンダに偏重した考えを持っていたことです。
そのせいもあって頻繁に大損をします。

2005年9月です。



2006年6月です。



2006年11月です。



五月は100万円~1千万円の間を乱高下する不安定なトレーダーでした。
そんな五月も2007年半ばごろより変わってきます。
コテハン仲間の「躁山田」(そうやまだ)や「たくろう」に教わる形でテクニカルを覚え始めます。



どのようなテクニカルだったのか判然としませんが、平均線を利用したブレイクや乖離率の話が多いことから、グランビルの法則のようなものだったのではないでしょうか。

五月は2007年の年末、当時流行り始めたばかりだったニコニコ動画に「クソ株ランキング2007」という動画を投稿します。



https://www.nicovideo.jp/watch/sm1899769



この動画の評判がよかったせいか、その後も五月は動画や同時誌など株系のサブカルコンテンツを上梓していくことになります。

2008年に入り、五月の資産は1千万円程度で安定してきます。
2008年5月、当時山形県に住んでいた五月は仙台でオフ会を開催します。









この時のオフ会の様子は10年後、2018年3月ブログに詳しく書かれます。
2chやブログの発言では穏やかでしたが、内心は動揺していたようです。


(※註1)

「隣にいた同年代のトレーダー」とは全力くんのことでしょう。
五月は自身のデイトレ技術に疑問を持ちながらリーマンショックへと突入します。



五月はテクニカルにしろ、ニュースにしろ、ファンダにしろ、自身で上がる理由を見いだせない銘柄を買うのを嫌がり、加えてすでに反発している銘柄を買うのも嫌がり、手が出ません。




















※五月は「めいぽん」というハンドルネームも使っており、それに類する「め」「めい」「めいぽ」も五月の投稿になります。



















五月は思い通りのトレードができず悲観的になっており、悲観的になるからまた思い通りのトレードができず…悪循環にはまっています。
暗黒の一週間が始まります。

2008年10月6日(月)





一日で40万円損して資産も1千万円を割ります。






日経平均現物:始値10,817.27 高値10,839.5 安値10,374.38 終値10,473.09(前日比-465.05、-4.25%)

日経平均はGD陰線で最大で563.76円、終値で465.05円の下落をします。
BNF、びびりおん、三村雄太は買いに向かいます。

2008年10月7日(火)






日経平均現物:始値10,328.54 高値10,363.14 安値9,916.21 終値10,155.9(前日比-317.19、-3.03%)

この日の日経平均はGDして始まり下髭陰線を付けて終わります。
BNFは前日から持ち越していた分とこの日に買った分を下髭の上昇途中に損切ります。
びびりおんや三村雄太は底打ちと見てホールドです。
五月は慎重です。



2008年10月8日(水)

日経はGDして始まり、そのまま下を掘ります。








日経平均現物:始値10,011.64 高値10,011.64 安値9,159.81 終値9,203.32(前日比-952.58、-9.38%)

この日はびびりおんが損切りし、BNFは引けで買いに行きました。
五月は読み通りに相場が動いてもなかなか手が出ません。
楽天をスキャルピングして6万円の利益を上げるのみです。
一日で0.6%の利益ですから十分と言えば十分ですが、相場のボラティリティや読みの精度を考えると五月自身も不満そうです。

2008年10月9日(木)

この日の日経平均は行って来いの上髭小陰線です。
BNFは上昇途中で素早く決済します。







五月は損こそしていませんが、思い切ったトレードができません。


日経平均現物:始値9,168.16 高値9,443.45 安値9,100.93 終値9,157.49(前日比-45.83、-0.50%)



2008年10月10日(金)

この日の日経平均は大きくGDしては始まり、いきなりサーキットブレーカーが発動します。
三村雄太は資産9億円のうちの40%近くに当たる3.5億円を損切りしました。








日経平均現物:始値9,016.34 高値9,016.34 安値8,115.41 終値8,276.43(前日比-881.06、-9.62%)

暗黒の一週間と呼ばれた2008年10月第2週では月曜日こそ五月は資産のおよそ4%にあたる40万円の損をしましたが、火曜~木曜はスキャルピングで小幅な利益を上げました(金曜は損切り)。
ただ、トレード手法の迷いを払しょくしきれず、大きなチャンスを前にしても様子見に回ってしまうことがしばしばです。
その後の2008年10月の損益です。



日ベースで15勝6敗1分。
月間利益はおよそ78万円で利益率7.57%です。
スキャルパーとしては堂々たる成績です。



特に10月28日に日経平均が底を打ってからは毎日のように1%前後の利益を上げています。
急落局面で手が出なかったのも結果的には落ちるナイフを掴まずに済んでいます。

それでも五月はネガティブな発言が続きます。










※この日の穴吹興産(8928)の四本値は始値141円・高値155円・安値140円・終値155円。


※リンクの記事































五月はいずれ市場からボラティリティが無くなり、短期トレーダーは立ち行かなくなると心配しています。
また、五月はテクニカルかファンダもしくは日経平均に連動したした値動きだけを正当な値動きとし、それ以外は誰かによって制御されていたり、バブルだったりと考えています。
それはそれでまたストレスの種になっています。



リーマンショックの後も五月はじりじりと資産を増やし続けますが、相場やトレード手法、さらには2chでの人間関係に対する悩みは続くことになります。

五月が2008年の年末にニコニコ動画に投稿した「クソ株ランキング2008」です。



https://www.nicovideo.jp/watch/sm5715379



2005年12月~2008年12月の五月の資産推移です。
五月が「今日の勝ち負けを報告するスレッド」に投稿した資産をコテハンの「さい証」こと「さいたま証券取引所」がまとめたものです。

2006年
2007年
2008年


※註1.五月は記憶が多少違っており、一日に30%損したのは前記の2006年11月22日、専業になったのは2006年12月21日、実家に帰ったのは2007年2月27日になります。


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