第25章リーマンショック終盤①
1.サーキットブレーカー
10月10日(金)のザラ場で大陰線を付け、BNFは買いに向かいますが、ここが底なのか誰にも分かりません。
暴落の後など相場は活気を失うと、ニュースに振られやすい地合いになります。
ニュースに注目が集まります。
金融システムを守るための政策が次々と発表されます。

ブッシュ大統領の声明の次はG7です。

通常、G7は声明を発表して終わりますが、声明より強い「行動計画」を発表します。

ユーロ圏15か国と英国による緊急首脳会議が開かれます。


その後、各国から資本注入や預金保護、流動性供給の具体策が発表されます。



※cisがイメージしている世界(「北斗の拳」より)





cisは金曜の寄りで買っていれば10億円儲けたかもしれないと言っています。
この読みはある意味的中します。
前章で述べましたが、BNFは金曜の(おそらく)寄付き近くで買っていました。
2008年10月14日(火)
明け方のダウはG7やユーロ圏・英国の首脳会議、及びそれに伴う各国の金融政策などの影響から9,387.61(+936.42、+11.08%)で大暴騰です。

日本市場は土日と体育の日による3連休明けでしたが、ダウ同様、強含みです。
日経平均は大きくGUして始まり、9時10分には上昇のサーキットブレーカーが発動して15分間売買が停止されます。

日経平均はそのまま高値圏で引け、前日比+1171.14円、上昇率は+14.15%で歴代1位の記録です。
三菱UFJやソニー、トヨタは一時ストップ高をしていました。
先物ラージの5分足

現物の日足チャート

日経平均現物:始値8,407.94 高値9,455.62 安値8,407.94 終値9,447.57(前日比1,171.14、14.15%)
25日線乖離率(終値)-16.23%

BNFは10月10日(金)に買いに行き、およそ3000万円の含み損で持ち越していました。
3連休前だったこともあり、「結構賭けでした」と言っています。
ダウと日経平均は大暴騰です。
BNFは賭けに勝ちました。
「14日には過去最大の大暴騰があって12億円の利益を出せた」(SPA2008年12月9日号)
となります。
この日は下落が始まった9月30日(火)以降、初めて本格的な反発でした。
前営業日の10月10日(金)が一旦底になったわけですが、その10月10日(金)の25日線乖離率(終値)は-27.42%でした。
BNFはこのことを記憶にとどめたのではないでしょうか。
cisです。
cisははっきり語りませんが、この日からREITの損切りを始めたようです。


今日の相場2008年10月14日
2008年10月15日(水)
明け方のダウは9,310.99で(-76.62、-0.82%)でした。
cisは売りを持ち越していましたが、読み通り日経平均はGDして始まります。
持ち越していた先物は寄付きで決済しました。
日経平均は狭いレンジを行き来していましたが、14時半ごろよりダウ先物の上昇に伴って日経も急騰し、小幅ながら前日比プラスで終えます。
先物ラージの5分足

現物の日足チャート

日経平均現物:始値9,390.5 高値9,601.3 安値9,269.49 終値9,547.47(前日比99.90、1.06%)
25日線乖離率(終値)-14.54%
今日の相場2008年10月15日



cisは14時半からの上昇は米国市場の上昇を先に織り込んだだけで、もし米国市場が上がらないなら暴落するのではと読んでいます。

2008年10月16日(木)
15日夜から16日明け方にかけて発表された経済指標はことごとく冴えないものです(※リンクはいずれもデッドリンク)。
[ワシントン 15日 ロイター] 米商務省が15日発表した9月の小売売上高は前月比1.2%減少し、2005年8月以来の大幅な落ち込みとなった。ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.7%減を大幅に下回った。
https://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34329620081015
[ニューヨーク 15日 ロイター] 米ニューヨーク連銀が15日発表した10月のニューヨーク州製造業業況指数は前月のマイナス7.41からマイナス24.62と大幅に低下し、2001年7月の指数導入以来、最も低い水準となった。
https://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34330420081015
[ワシントン 15日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、9月の経済活動は全地区で弱まった。設備投資や消費支出は減速し、全般的な見通しが悪化した。
https://jp.reuters.com/article/economicIndicatorsAndComments/idJPnJT826082420081015
[ニューヨーク 15日 ロイター] 米銀大手のウェルズ・ファーゴWFC.Nが15日発表した第3・四半期決算は、クレジット損失の拡大や投資関連の評価損が響き、25%の減益となった。
https://jp.reuters.com/article/domesticEquities4/idJPnJT826067220081015
[ニューヨーク 15日 ロイター] 米銀大手JPモルガン・チェースJPM.Nが15日発表した第3・四半期決算は、不良債権の評価損が響き84%の減益となったがアナリスト予想は上回った。
https://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34331020081015
[米大統領専用機 15日 ロイター] フラット米大統領報道官は15日、最近の米経済指標と信用収縮を踏まえ、米経済は軟調で回復には時間がかかるとの認識を示した。
https://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34332220081015
これらの影響から明け方のダウは8,577.91(-733.08、-7.87%)で、1987年10月以来の大幅な下落率を記録します。
相場は金融政策よりもその結果としての景気がどうなるかが焦点になって行きます。
日経平均はダウの影響を受けて大きくGDして始まります。

9時10分には下落のサーキットブレーカーが発動します。
4営業日で3回目のサーキットブレーカーです。

サーキットブレーカーの後は日経平均は買われますが、個別銘柄は売り込まれるものが多数ありました。
14時から先物が崩れ始めるとなおさらです。





日経平均は8458.45円(-1089.02円、-11.41%)で引けます。
ブラックマンデー(ブラマン)と呼ばれる1987年10月20日に次ぐ歴代2位の下落率でした。

先物ラージの5分足

現物の日足チャート

日経平均現物:始値9,400.85 高値9,400.85 安値8,458.45 終値8,458.45(前日比-1,089.02、11.41%)
25日線乖離率(終値)-23.14%
今日の相場2008年10月16日
10月に入って全敗のcisの収支です。

cisはソニーの利益2900万円などが貢献し、ようやく連敗脱出です。

あれだけ金融緩和して歴代1位の上昇率を記録してもわずか2営業日でほとんど押してしまいます。
どこまで下がるのか誰にも分かりません。
BNFは資産が半減したという噂がありましたが、その真偽も含め消息が分かりません。


参考:外こもり殺人事件
ここで「外こもり殺人事件」を紹介します。
BNFは7月9日に日経新聞にコメントが載って以来、メディアに出てきません。
BNFが露出を控えていることについて、タイで起きた外こもり殺人事件と結び付けて見る向きは多かったです。


棚橋貴秀(ペンネームは安田誠)はFXで収入を得つつ、物価の安いタイで気ままに暮らしている人物でした。
「外こもりのススメ-海外のほほん生活」という著書のほか、ブログでその生活を書いており、海外移住を考える人たちの間では人気がありました。
物価の安い海外に引きこもって暮らすことを意味する「外こもり」という言葉は棚橋貴秀が考えたものです。
エンスパ2007年夏号の棚橋貴秀(安田誠)です。
エンスパ2007年夏号
その棚橋貴秀が2008年8月行方不明になり、遺体で発見されます。

https://www.j-cast.com/2008/08/15025226.html?p=all
犯人は外こもり仲間の日本人でした。

棚橋貴秀は外こもりの世界では有名人でした。
そのため資産をかなり持っていると思われ、事件を誘発したのではないかと見る人は多いです(実際の棚橋貴秀の資産は1千万円程度だった)。
個人トレーダーがメディアに出て「有名人」となることの危険性を投げかける事件でした。
2.落日のREIT王
2008年10月17日(金)
経済指標は悪いのが続きます。
[ニューヨーク 16日 ロイター] 米フィラデルフィア地区連銀が発表した10月の製造業業況指数はマイナス37.5に大幅悪化し、1990年10月以来18年ぶりの低水準となった。
ロイターのエコノミスト予想はマイナス10。ゼロが判断の分かれ目となる。
https://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34359320081016
明け方のダウは値幅700の乱高下の末、8,979.26(+401.35、4.68%)で暴騰します。
日経平均はダウの暴騰を受けてGUして始まり、10時半ごろまでは下落しますが、その後は狭いレンジで推移しました。
前日に大幅下落した割には反発は弱かったです。
先物ラージの5分足

現物の日足チャート

日経平均現物:始値8,579.57 高値8,763.71 安値8,539.51 終値8,693.82(前日比235.37、2.78%)
25日線乖離率(終値)-19.92%
今日の相場2008年10月17日


cisは売りを持ち越していたこともあり、前日の倍負けることになりました。

cisも負けが込んでくると散々な扱いです。


BNFは友達のいない引きこもりと思われがちですが、実際は気さくに色々な人と会う社交的な人物です。
なお、cisがBNFと会ったのは3回です。
2008年10月20日(月)
前週の金曜の夜にはミシガン米消費者信頼感指数が発表されています。
[ニューヨーク 17日 ロイター] ロイター/ミシガン大学の10月の米消費者信頼感指数(速報値)は前月の70.3から57.5に大幅悪化した。
今年6月以来の低水準で、単月としては1952年の統計開始以降、過去最大の落ち込みとなった。
https://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34386120081017
土曜の明け方のダウは、乱高下しましたが8,852.22(-127.04、-1.41%)でマイナス圏で終えています。
ダウは下がりましたが、日経平均はGUして始まります。

後場からはほとんど一直線に上がり、日経平均は9,005.59円(+311.77円、+3.59%)で終えます。
9000円台へ復帰です。
先物ラージの5分足

現物の日足チャート

日経平均現物:始値8,775.24 高値9,038.45 安値8,687.7 終値9,005.59(前日比311.77、3.59%)
25日線乖離率(終値)-16.02%
今日の相場2008年10月20日

2008年10月21日(火)
明け方のダウは9,265.43(+413.21、+4.67%)で暴騰です。
FRBのバーナンキ議長が新たな景気刺激策を議会が検討する必要があるという発言をしたことが材料視されました。
日経平均はGUして始まります。
cisはこの日、ついにREITを売り払います。








まだ日本レジデンシャルが約定待ちでしたが、cisのREIT投資はこれで終わりでした。

とうとう野村から~の文章に見られるように熟考した末の長期投資でしたが、わずか2カ月で瓦解します。
REIT王の栄光はあまりにも儚く短かった。

この日の収支は

先物ラージの5分足

現物の日足チャート

日経平均現物:始値9,139.26 高値9,358.51 安値9,135.41 終値9,306.25(前日比300.66、3.34%)
25日線乖離率(終値)-12.30%
今日の相場2008年10月21日
なお、日本レジデンシャルは

夜間市場でぶん投げます。
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