第19章確信



1.2008年年初



2008年の日経平均は大発会からGD陰線で15,000円を割ってきます(2007年大納会終値は15,307.78円)。







連日下落します。







15日(7営業日目)には14,000円を割ります。









21日(11営業日目)は13,325.94円で引けます。2007年大納会から2,000円近い下落です。
後に明らかになりますが、BNFはこの日までに1億2千万円の利益を上げており、2ちゃんねらーの心配は杞憂になります。
BNFはこの日の引けまでに全てポジションを手仕舞いノーポジで22日を迎えます。

cisの損益です。
ここまで4,500万円の利益を上げています。





cisは頻繁に信用取引を使うので「現物」というのは個別株の言い間違いでしょう。



1月22日は前日比-200.71円の13,125.23円で始まり、すぐに急落します。



BNFは前日比-500円まで下落したあたりで、東証1部の大型株50~60銘柄を計約100億円分一気に買いに行きます(日刊スポーツより)。
BNFが買った銘柄で分かっているものです。

とくダネ!2008年1月23日放送より、住友石炭鉱業(1503)、双日(2768)、トヨタ紡織(3116)、帝人(3401)、東レ(3402)、三菱レイヨン(3404)、三菱瓦斯化学(4182)、富士フイルムホールディングス(4901)、昭和シェル石油(5002)、日本カーボン(5302)。
アエラ2008年1月28日号より、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、三菱商事(8058)、丸紅(8002)。

セクターで見ると、

自動車関連(トヨタ自動車、トヨタ紡織、ホンダ)、商社(三菱商事、丸紅、双日)、繊維(帝人、東レ、三菱レイヨン)、デジカメ関連(富士フイルムHD、日本カーボン)、エネルギー資源(住友石炭鉱業、昭和シェル石油、三菱瓦斯化学)

になります。
「日経業界地図2008」(2007年8月29日初版)のそれぞれのセクターのコメントを紹介しておきます。

○自動車関連(トヨタ自動車、トヨタ紡織、ホンダ)

「2006年は前年に引き続き、トヨタ自動車を筆頭とする国内メーカーが好調だった。
米新車販売台数ではトヨタが初めて3位に浮上するなど、日本勢のシェア合計は過去最高を更新」(P12)

○商社(三菱商事、丸紅、双日)

「原油、天然ガス、鉄鉱石など世界的な資源需要増の追い風に乗り、各社は軒並み収益力を回復」(P110)

○繊維(帝人、東レ、三菱レイヨン)

「航空機向けを中心に需要が伸びているPAN系炭素繊維は産業用途の成長株。
東レ、帝人グループの東邦テナックス、三菱レイヨンの3社が世界市場の7割を握る」(P79)

○デジカメ関連(富士フイルムHD、日本カーボン)

「デジタルカメラ業界は空前の活況を呈している。
2006年のデジカメ出荷台数は9804万台と過去最高を更新。
デジカメ出荷台数はすでにアナログカメラのピーク時の約2倍以上に達している」(P28)

○エネルギー資源(昭和シェル石油、三菱瓦斯化学)

「原油価格は1バレル=60~70ドル台の高い水準が続いており、開発会社は高い利益を上げ続けている。
(中略)各社ともに開発分野が稼ぎ頭になっている」(P126)

住友石炭鉱業はほとんどいいニュースが見つからないので、低位株というくくりで買って行ったのかもしれません(1月22日終値66円)。
それ以外は上り調子のセクターになります。
日経平均の下げに連れ安した優良セクターを突っ込み買いしたのでしょう。

BNFは、

「これら輸出、機械、商社関係株は特に下げがきつかったです。
長期的には分からないですが、これまでの感覚では、短期ではそう連日下がることはなかったので
」(アエラ2008年1月28日号)

と言っています。
第17章で紹介しましたが、突っ込み買いの要件は下記①②③です。

①日経平均が底値圏にいること(底値圏は充分な乖離率だったり、レンジ相場ならレンジ下限にいることなどから判断する)。
②その底値圏にいる日経平均が急落し、さらに急落すること(大きくGDし、さらに寄付きから急落した場合、または寄付きから急落し、さらに後場急落した場合等、数段落ちすること)。
③連れ安している個別銘柄に買いを入れること。

25日線乖離率とボリンジャーバンドです。



乖離率から日経平均が底値圏と判断したのでしょう。
その判断に加えて、日経平均が200円GDし、そこからさらに寄付きから300円急落したところで上記の個別銘柄に突っ込み買いを入れたのでしょう(日経平均が前日比-500円あたりで買いに行ったと言うのは日刊スポーツ(後述)より)。
個別株のボリンジャーバンドはどこまで見ていたか不明です(BNFが逆張りにボリンジャーバンドを見ていたのは発言から確かですが、突っ込み買いに使っていたか不明です)。

cisの動きです。
cisも前日比-500円を越えたあたりで買いに向かいます。



cisは下げすぎと判断したのでしょうか、珍しい逆張りです。

BNFとcisが買った後も日経平均の下落は続きます。



一旦リバウンドしたところでcisは素早く利確します。



リバウンドは長く続かず、その後はずるずると下落します。







福田政権は為替・株価については、注意深く見守るという以外は策を講じることはありませんでした。



この日(1月22日)は結局、日経平均は-752.89円の12,573.05円で引けます。
13,000円割れは2005年10月21日以来2年3カ月ぶりでした。





BNFが買った500円安よりさらに250円下がっての引けです。
BNFは

「22日に買った分は約1億5000万円の含み損になっていて、少し早かったかもしれない。
ただ短期的には、もう十分下がっていてリスクがない株価と判断した
」(日刊スポーツ2008年1月23日号)

と言っており、動じる様子はありません。
cisです。



BNFとは対照的な態度ですが、上がる気がしなかったら買わないでしょう。
これは顎芝居です。

この日はストップ安が多かったため、ヘッジで先物が売られ、翌日その買戻しで上がるとにらんだのかもしれません。
サブプライムショックの大底だった2007年8月17日と同じです。



びびりおんも買っていました。



びびりおんが買いに行った理由は、おそらくcis同様ストップ安が多かったためではないでしょうか。

BNF、cis、びびりおんの3人が買いポジションで持ち越しですが、夕場の先物は下がり続けます。





不穏なニュースが流れます。



先物でレバレッジを利かせていたcisは素早く損切ります。



cisは安いところで損切ってしまったようです。
さらに22時20分、CME日経平均先物が急騰します。









cisはこの上げを利用して持ち越していた個別株を手仕舞います。



BNFは23時30分からのニュースJAPANで含み損1億5千万円を抱えていると言います。







この日のダウは長い下髭を付けて-128ドルで引けます。

明け方のめざにゅ~に出た後、8時からのとくダネ!にも出演します。
全てフジテレビ系列なのでおそらく同じ内容でしょう。







日刊スポーツにも出ます。



日刊スポーツ2008年1月23日号





日経新聞にもコメントが出ます。

日経新聞2008年1月23日号











この日(1月23日)はGUして始まり上下に髭を付ける小陽線でした。











BNFの損益は18時からのFNNスーパーニュースで報道されます。









BNFは楽天証券の口座で3億円余りの利益を上げていました。
BNFは23時からのニュースZEROにも出演します。















一年前はBNFよりうまいと豪語していたのですが、もうすっかり弱気です。
一年前の発言です。



cisも二日で4600万円と大きな利益を上げているのですが、BNFと比べられると小さく見えてしまいます。



BNFは楽天証券の口座で3億円、他の口座で2.5億円、前日の損失と差し引き4億円の利益を上げていました。
1月24日の朝日新聞にもBNFが取り上げられます。





朝日新聞2008年1月24日号





夕刊フジのネット版であるZAKZAKに出ます。



夕刊フジ2008年1月25日号
ZAKZAK2008年1月25日号
※内容は同じもの



この記事は短いながらもBNFの手法やプロフィールがコンパクトにまとめられており、様々なところで引用されています。

1月25日、BNFはスーパーJチャンネルに出ます。















2chではほとんど取り上げられることはありませんでしたが、アエラ2008年1月28日号にも取り上げられます。

アエラ2008年1月28日号

「2日で千円以上も下がれば、さすがに少しは反発するだろうということで、短期的にはリスクは少なくなっていると判断しました」

千円以上と言うのは日経平均の事でしょう。
2日で日経平均が千円以上の下落と言うのが突っ込み買いの一つの基準なのかもしれません。

BNFは「アメリカやヨーロッパ、アジア株の動きに加え、為替や先物、雇用統計などの重要指標を常にチェックしながら、総合的に判断」(ZAKZAK2008年1月24日号)していますが(=トータルの値動き)、その中でも特に重視しているのが06年はインド、07年は中国(上海)と来て、08年は米国を重視しているということです。

2008年は年初から難しい相場でしたが、BNFは4億円儲けており幸先のいいスタートでした。
cisも日経平均が上昇に転じてからは連戦連勝で月利1億2900万円を上げています。





2.「3点チャージ投資法」

ここで3点チャージ投資法について説明します。
BNFは短期トレードを始めるに当たって、

「本屋で株で儲けた人の話を立ち読みして。僕もやってみようと思って、なんとなく始めたんですよ」(文藝春秋2006年5月号)

「最初は株関係の本を何冊か読みました」(週刊現代2006年1月21日号)

と言っています。
この時に読んだ本と言うのは何だったのでしょうか。
時折、BNFが最初に読んだ本と言うのは話題に出ていましたが、はっきり本の名前まで書かれることはありませんでした。



2008年頃より2chでも本の名前が書かれるようになります。



ley ◆e2FW4rUZL6は2005年1月にたいちょう◆Q9HEgG0p9Iとともに名古屋でBNFと会っています(第5章2ch離脱①参照)。

leyはBNFの教えを生かすことができず、結局勝つことができませんでした。





leyは2006年9月を最後に2chに来なくなります。
leyはそれまで何度か3点チャージ投資法について触れていますが、BNFが最初に読んだ本と言っていたという発言は見つかりません。
leyにも確認できず、発言も見つかりませんのでBNFが最初に読んだ本は3点チャージ投資法の本と言う確証はありません。
あくまでも噂に過ぎないのですが、以下3点チャージ投資法について紹介します。

2-1.3点チャージ投資法について

3点チャージ投資法は明地文男という個人投資家がその著書で提唱した投資法です。


Amazonより

「100万円が1億円」とありますが、これは1億円稼いだという意味ではなく、1億円も夢ではないという意味です。
初版は1999年5月18日でまだネットトレードがなかった時代です。
1億円が遥か遠い時代の話です。

著者の明地文男です。



具体的に3点チャージ投資法と言うのは、



というものであり、極論すればこれだけの投資法です。

銘柄は自分が知っている業界、あるいは好きな銘柄からまず選び、その中から会社四季報などを利用して優良銘柄を選びます。
極端に地合いが悪い時は国際優良銘柄のみにします(生活本P168)。
悪材料(下方修正)のあった銘柄はどこまで下落するのか分からないので避けます。

25日移動平均線ではなく、26日となっているのは明地文男が使っている株価分析ソフト「カブアシスト3500」(廃版)で標準装備となっているからです。
明地文男も一般的に使われている「25日移動平均値の方が使いやすい」「25日と26日にはそう大きな違いはない」(最強本P86)と言っています。

セミチャージと言うのは「購入を決断するための、予告信号」(P36)であり、心の準備のようなものです。

手仕舞いについては2種類あり、

乖離率+15%以上かつボリュームレシオ250%以上、あるいは
乖離率+15%以上かつRSI70%以上かつボリュームレシオ150%以上

になります。
ただし手仕舞いについては絶対視せず、
「「天井ばかりにこだわって、売り損ねた」という話はよく聞きます。
「二兎追うものは一兎をも得ず」です。底値をつかんだら、それで良しとし、適度な利で売りぬく」(P40)

「株価は下がり始めると、ドンドン下がります。
呆然としているうちに、買値以下まで下がってしまうことがあります。
上値を追う場合、少しでも危ないと感じたら、すぐに利益確定をすることです」(最強本P238)

と言っています。

損切りについてです。
明地文男は

「「3点チャージ投資法」は購入後に株価が下がったからといって、損切りはせず、持続するのが原則です。
元々、下げ局面で購入するのですから、買った後は「下がって当たり前」ぐらいの気持ちが必要です」(P158)

と言っており、ナンピンも使っています。
一方で

「もし、買った後、「失敗した!」と思ったら、利益が少なくとも、損が出ていても、迷わず売りに出します。
下落相場での「躊躇」は損害額を増やすだけです」(最強本P240)

「3点チャージ投資法では買値の15%ダウンを損切りの基本値にしています」(最強本P239)

と言っており、失敗したと感じた時や買値から-15%になった時は損切りになります。
明地文男は何冊かあっぷる出版から本を出しており、それぞれ簡単に紹介します。

○一冊目「株素人でも100万円が1億円 驚異の3点チャージ投資法」初版1999年5月18日。

上述のように3点チャージ投資法を説明したものです。

○二冊目「株100万円で月10万円儲けるDD(ダブルドリブル)投資法」初版1999年12月16日(以下DD本)。

3点チャージ投資法は平均で2カ月半ホールドするので、その間に別のチャンスを逃す可能性があります。
それを防止するため資金を半分にわけ、それぞれ奇数月と偶数月に株を買い2か月後に手仕舞いをし、それでまた株を買い…ということを繰り返す資金管理法を述べたものです。

○三冊目「株で1億円儲けるならミラクル株を買いなさい」初版2000年5月17日(以下ミラクル本)。

全体が上げ相場に入ったため、3点チャージがめったに示現しなくなりました。
そこで26日線乖離率のみでエントリーするミラクル株投資法を提唱します。
これは明地文男がミラクルポイント(MP)と呼ぶ26日線乖離率±0%、-7.5%、-15%で買って行くものです。
どのミラクルポイント(MP、乖離率)を使うかは過去に反発した乖離率などを参考に決めます。

○四冊目「私はこうして株で生活している」初版2000年12月22日(以下生活本)。

下げ相場では3点チャージ投資法で、上げ相場ではミラクル株投資法で利益を上げてきたことの総集編のような内容です。

○五冊目「最強3点チャージ投資法」初版2001年2月28日(以下最強本)。

一冊目を出してから、どのように3点チャージ投資法でトレードしてきたかを詳しく説明したものです。

○六冊目「3点チャージ投資法で買う3カ月で30%上昇 儲かるスーパーシンクロ株」初版2002年2月22日(以下シンクロ本)。

下げ相場に入り、3点チャージ投資法で手仕舞いのサインが出る前に頭打ちになることが多かったため、手仕舞いのポイントを見直します。
底値から10%上がったものをシンクロ株、30%以上上がったものをスーパーシンクロ株と呼んでおり、そこを手じまいのポイントにしたものです。

明地文男はさらに著作を続けますが、ここでは省略します。

2-2.BNFの逆張りとの違い

BNFの第2章で説明しましたが「乖離率を使った逆張り」を改めて説明します。
BNFの「乖離率を使った逆張り」は、

①乖離率のみ
②乖離率とボリュームレシオとRSI
③乖離率と出来高急増

この3つのうちのいずれかで底を見極めて買いを入れるものです。
最後のカタリストとして米国市場などの影響でのGDを見る場合もあります。

このうち「②乖離率とボリュームレシオとRSI」が3点チャージ投資法を指している可能性があります。

BNFの逆張りと3点チャージ投資法の違いをいくつか挙げます。

2-2-1.手仕舞い

3点チャージ投資法は手仕舞いのサインが出るか、危険を感じるまでホールドします。
BNFの逆張りは、持ち越しで一度決済して小刻みに利益をあげます。
乖離がある程度解消されたら他の乖離の激しい銘柄に移ります。


ネットマネー2006年7月号より

2-2-2.上げ相場の手法

3点チャージ投資法の上げ相場の手法は右肩上がりの26日移動平均線に対し、その乖離率±0%、-7.5%、-15%で買って行く押し目買いです。
BNFの上げ相場の手法は第1章で説明しましたが、トータルの値動き投資法、日中高値投資法、出遅れ銘柄投資法があります。
明地文男の上げ相場の方法とは全く異なります。

2-2-3.下方修正の銘柄

3点チャージ投資法では下方修正した銘柄(悪材料があった銘柄)は、それがどこまで織り込まれているのか分からないので避けます(最強本P194)。
BNFは

「ある会社が下方修正して、100万円の株価が50万円まで落ちたところで買えば、かなりのリバウンドがあった」(マネーの王道2006年5月8日号)

というように下方修正があっても下げ切れば買いに向かいます。

また、明地文男が提唱するDD(ダブルドリブル)投資法やシンクロ株、スーパーシンクロ株は根本的にBNFの投資法とは異なるものです。

2-3.BNFの逆張りとの共通点

BNFは「②乖離率とボリュームレシオとRSI」を全く説明することがなかったので、乖離率とボリュームレシオとRSIを使っているということ以外、手法上の共通点は分かりません。
その代わりに明地文男の著書とBNFの発言で共通するものを挙げます。

BNF
「短期の逆張りで重要なのは乖離率だと思います」(2ch2004年10月3日16時40分)
明地文男
「3点チャージ投資法では、乖離率が分析項目の中核」(最強本P75)
「乖離率はテクニカル分析の基本」(DD本P26)

BNF
「結局、株は上がるか下がるかだけの話なので、複雑にチャート分析しても単純にチャート分析しても上がるか下がるかの予想が付けばそれでいいのです。
むしろ複雑にチャート分析をしすぎてこっちの指標的には買いだけど、こっちの指標的には微妙なんだよなぁという状態になり買い場を逃すようなことになっては本末転倒だと思います
」(2ch2004年10月3日17時20分)
明地文男
「分析項目は多ければいいというものではありません。
あまり分析項目が多いと、ある分析は「買い」を示し、ある分析は「売り」を示したりします。
これでは、どうしていいか分かりません」(シンクロ本P24)

BNF
「売りでも買いでもとれるほど器用じゃないので、信用枠は開かず現物だけの売買に徹したのが良かったのかもしれません。
デイトレは下手なのでほとんどスイングでの利益です
」(2ch2004年3月5日15時26分)
明地文男
「私は現物株の売買のみで、一日に同一銘柄を買ったり売ったりする「日計り商い」はしません。
リスクヘッジのために、信用取引の口座は持っていますが、信用での買いはしませんし、空売りも積極的には行いません」(生活本P18)

BNF
「分散する意味が分からないと言ってる人の意味が分からないです。
(※中略)せっかく銘柄の視野広くなったのになんで1銘柄に集中するようなリスクとらないといけないんでしょうか?
」(2ch2004年4月15日17時21分)
「分散する意味は資産が増えすぎて数銘柄だけに集中して買うのは、リスク高すぎなのと同じセクターの株でも動きの特徴は結構違うからですね」(2ch2004年4月15日15時28分)
明地文男
「チャンスと思った時に全額を投入するのは、当たるとリターンは大きいですが、外れるとダメージも大きいです。
分散投資は大きなチャンスを逃すことにもなりますが、失敗しても他で回復するチャンスがあります。
これはどちらがいいというものではなく、投資家の性格によって決まるものです。
私の場合は、分散投資が性格に合っているようです」(生活本P18)

BNF
「01年でも02年でも過去の下げのきつい株の日足を見てもらえば分かりますが、株というのは一直線では下がりません。
下がる過程でほとんどの場合短期の反発があるんです
」(2ch2004年4月18日23時40分)
明地文男
「下げ相場といっても、株価が毎日毎日下げているわけではありません。
大きく下げたら、揺り戻しで上げ、また下げる。
これを繰り返しながら、全体として下げているのです」(最強本P15)

BNF
(01年や02年は)「35%乖離した株を買い反発したところで売り、その段階でその株の乖離率は15%前後になり、しばらくするとまた30%以上の乖離率の水準まで落ちてまた反発狙いで買いの繰り返しでした。
短期の逆張り専門の人には天国のような相場だったと思います
」(2ch2004年10月3日16時40分)
明地文男
「「大きく下げての戻し」を繰り返している銘柄は数多くあります。
全面的な下げ相場の現在、このようなリバウンド狙いが、効果的な投資手法といえます」(最強本P186)

BNF
「月30万円稼がなきゃ…なんてプレッシャーの中でやってると、そのノルマを達成するために月末に無理な売買をしたりして結局負ける。
それって自分の都合じゃないですか。市場は自分の都合では動かないですから
」(週刊プレイボーイ2007年4月9日号)
明地文男
「初心者は、「買値の20%増で、売り目標は1万6800円」とか、「30%増で、売り目標は1万8200円」とかに決めがちです。
これは、全く、自分勝手の理屈です。
市場は1人の投資家の意志とは無関係に動きます」(ミラクル本P172)

この他にも日経平均が急落した時に買いに向かう姿勢や上昇トレンドを「上げ相場」、下落トレンドを「下げ相場」と呼ぶこと、相場を上げ相場と下げ相場の二つに分類して見ていること(レンジ相場やリバウンド相場、業績相場等は無い)、監視銘柄をセクターで分けて把握していること、ナンピン買いを使うこと等、いくつか共通点があります。

2-4.2008年1月22日の銘柄を3点チャージで見る

この章の前半で紹介したBNFが2008年1月22日に取引した銘柄を3点チャージ投資法で見てみます。
2008年の日経平均は大発会寄付きから1月22日の終値まで2582.68円の下落をしており、これは極端に地合が悪い相場と言えます。

「極端に地合が悪い相場の対策としては、3点チャージしたからといって、安易に買わなことにします。(中略)「まさか、この銘柄が!」と、驚くぐらいの優良銘柄が3点チャージしたら、買いに入ります」(生活本P168)

と明地文男は言っています。
国際優良銘柄と言えるトヨタ、三菱商事、帝人はピンポイントで3点チャージが示現しています。
ホンダと丸紅と東レは3点チャージが2回出ていますが、いずれも十分成功と言える範囲です。

トヨタ時系列(3点チャージ投資法)
三菱商事時系列(3点チャージ投資法)
帝人時系列(3点チャージ投資法)
ホンダ時系列(3点チャージ投資法)
丸紅時系列(3点チャージ投資法)
東レ時系列(3点チャージ投資法)

トヨタ紡織、三菱レイヨン、昭和シェル石油は数度3点チャージが出ており、最初に3点チャージした時に買いっていたらかなり含み損を抱えることになります。
最初に3点チャージした日の終値で考えるとトヨタ紡織と三菱レイヨンは3点チャージ投資法の損切りラインである-15%以下に下がっているので損切りになりそうです。

トヨタ紡織時系列(3点チャージ投資法)
三菱レイヨン時系列(3点チャージ投資法)
昭和シェル時系列(3点チャージ投資法)

双日、三菱瓦斯化学、富士フイルムHD、日本カーボンは3点チャージしていません。

双日時系列(3点チャージ投資法)
三菱瓦斯時系列(3点チャージ投資法)
富士フイルム時系列(3点チャージ投資法)

住友石炭鉱業は低位株であり、そもそも3点チャージ投資法の範囲外の銘柄です。

住友石炭鉱業時系列(3点チャージ投資法)

ピンポイントで3点チャージしている銘柄もありますが、全体的に見てBNFが3点チャージ投資法で買いに行ったとは思えません。
おそらくこの日はこの章の前半で言ったように日経の急落に合わせて優良銘柄を突っ込み買いしたというのが実情でしょう。

結局、BNFは3点チャージ投資法の本を読んで実践していたのか不明です。

「個別株のそれぞれの特徴によって違いますが25日移動平均線からの乖離率、ボリュームレシオ、RSI、ボリンジャーバンドなどからある程度反発するパターンがあります。
これらの満たしただでも反発するパターンに入ってる下げのきつい株が、アメリカ市場などの下げで朝安く始まるとします。
その安い場面で買った株がその日そこからさらにガンガン売られる可能性は低くなります。
(※中略)思惑通り反発すれば1~2日で7~12%ぐらいは楽にいけましたよ
」(2ch2004年4月18日23時40分)

このコメント見る限り、3点チャージ投資法に近いトレード方法はやっていたようです(第2章で述べましたようにボリンジャーバンドはまた別の手法でしょう)。
「僕の売買の判断はすべて、これまでの経験に基づいた感覚」(ZAKZAK2008年1月24日)「感覚というか慣れ」(アエラ2006年1月2・9日号)というのがBNFの手法の基本的な部分になりますが、その例外としてテクニカル指標を用いた逆張りがあったのかもしれません。

「逆張りは非常に難しいので、あまりおすすめできません」(CIRCUS2006年4月号)

と言っていますが、この言葉の言外には、見ているのは乖離率だけではないから、という意味が含まれているようにも感じます。

最後に印象に残ったフレーズを紹介します。
明地文男は家族でよくファッションセンターしまむらに買い物に行くようです。
そのしまむらに初めて行った時の感想が書かれています。

「私の自宅の近くにこのお店はないのですが、実は10年以上も私達はしまむらを利用しています。
最初は埼玉県の親類の家を訪ねる途中で見つけ偶然入ったのですが、「何だ、これは!」の安さに圧倒されました」(P88)

何だこれ安い…


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