第18章激痛



1.やじうまプラス(2007年11月13日放送)

サブプライムショックは2007年8月17日、FRBの公定歩合の引き下げをきっかけに底を打ち、9月18日にはFRBがFFレートを引き下げたことによって、日経平均を含め世界の株式市場は上昇トレンドに入ります。
ところがこの上昇トレンドは長く続きませんでした。
ダウは10月9日、日経平均は10月11日をピークに再び下落トレンドに入り、二番底を付けに行きます。

二番底近くの11月13日、やじうまプラスがBNFを取材します。


日経平均時系列情報2007年10月~12月(25日線乖離率付)













BNFはサブプライムショックの二番底に苦戦し、7億損をします。ポーカーフェイスのBNFもどこか機嫌が悪そうです。
突っ込み買いに失敗したのかもしれません。。

BNFの失敗を想像してみます。
まず日経平均のチャートです。



11月9日(金)、この日は前日に続いてGDして始まり、一旦上に行くものの陰線です。
前々日の終値から見れば-500円です。
ここでBNFは突っ込み買いに行ったのではないでしょうか。

BNFがよくトレードするという三菱UFJFGの日足チャートを見てみます。
1枚目のチャートは25日平均線、2枚目のチャートはボリンジャーバンド-2σです。




※註.BNFが逆張りにボリンジャーバンドを使っていたことは発言から確かですが、突っ込み買いに使っていたか不明です。

三菱UFJを買いに行ったか分かりませんが、翌日はGDで始まっており、損切りになったのではないでしょうか。



ここまで(7億円の損失を含め)25億円を稼いでいると言っていますが、8月17日取材のKING2007年10月号では26億円稼いでいると言っています。8月17日~11月13日の間で6億円稼いで7億円損したのでしょう。

「下げに敏感なんで難しい相場ですね」

本格的に地合いが悪くなってきており、さすがのBNFも苦戦です。

2.閑話休題2007

ここで株とは関係ないBNFにまつわる話を紹介します。

2-1.ひろゆき

2007年1月13日付の夕刊フジが「2ちゃんねる停止」という一面記事を出します。
2ch管理人のひろゆき(西村博之)に債権を持つ債権者が2chのドメインの仮差押えを申し立てたため、強制執行されて2chが閉鎖されるのではないかということです。



そのことを受けて、ひろゆきがVIP板に「閉鎖です」というスレッドを立てます。



これはひろゆき流のジョークでドメイン名は差し押さえることができないのを知っての行為です。
そのスレの中で



と言っています。
ひろゆきもBNFの存在は知っていたようです。
伊藤ちゃんというのは市況のコテハンとも2ch原作の映画「電車男」の主演俳優・伊藤淳史とも言われていますが、誰の事か分かりません。





結局2chのドメイン名は差し押さえられることも無く、cisが2chを買うこともありませんでした。

2-2.実話ナックルズ2007年10月号(2007年8月31日発売)

アウトロー系の雑誌である実話ナックルズ2007年10月号にBNFのことが少し載ります。



実話ナックルズ2007年10月号(2007年8月31日発売)

言うまでもなくフィクションでしょう。

2-3.ボードゲーム








アマゾンより

2021年7月現在Amazonの星は3.3ですので、面白さは普通と言ったところでしょうか。
現在は廃盤になっています。

2-4.雑誌の編集者のミクシィ

雑誌の編集者とみられる人物のミクシィにBNFの事が書き込まれました(原文のミクシィは未確認のため本当にZAiの編集者のものか不明)。


※リンクはデッドリンクです。

BNFが招待した訳でもないのにお茶を出してくれないと言うのは不可解な主張です。
職務上知り得た情報をSNSに書くのもどうなのでしょう。
マスコミ対策していると書いてありますが、マスコミ対策をするぐらいなら取材を受けないと思いますので、考えを整理して説明するのが億劫だっただけではないでしょうか。

2-5.地元の同級生

2chのニュース速報板に地元の同級生を名乗る人物が書き込みます。
真偽は分かりません。



ニュース速報板のハンドルネームはランダムで表示されるため、書き込んだ本人とは全く関係ありません。





BNFの父親は都庁、母親は公立保育園に勤めています。
任天堂の社員と間違われるぐらいファミコンのソフトを持っていたようです。
ただ、車のナンバーの件もありますのでなにがしか関係があった可能性も否定できません。

また、BNFが市川市から東京都心部に引っ越した理由が、上記書き込みの一年後の2008年6月に地元の人と思われる人物から書き込まれました。



これらの発言が本当のものかどうかは一切分かりません。
仮に本当だとしたら旧友から急に電話がかかってきて不安になったのかもしれません。



2-6.株トレーダー瞬

2007年6月、ニンテンドーDS用ゲームソフト「株トレーダー瞬」(カプコン)が発売されます。




https://bookmeter.com/books/11413735より















なお、このゲームには南濱という株式評論家・北浜流一郎に似たキャラクターも出てきます。





ゲームの中でもやはり(?)曲げ師のようです。



参考文献
http://topicscollector.livedoor.biz/archives/9243178.html
http://blog.livedoor.jp/kabuka16rensha/archives/50955705.html

2-7.フジテレビ系列「星ひとつの夜」

2007年5月25日フジテレビ系列で「星ひとつの夜」というデイトレーダーを主人公としたドラマが放送されます。
主人公はどこかBNFをイメージさせるキャラクターです。



いざ放送日です。









2chでの評判はさんざんでした。
唯一うこうこだけは評価しています。



2chでの評判をよそに、視聴率は18.4%もあり(Wikipediaによる)、AmazonでのDVDの評価は5段階で4.4(評価数15)あり、世間的には好評のドラマでした(Wikipedia、Amazonともに2021年7月24日閲覧)。


アマゾンより

2-8.ダイヤモンドZAiの表紙

この当時、ダイヤモンドZAiの表紙には四コマ漫画が載っていました。
何度かBNFが登場したことがあります。

ダイヤモンドZAi2007年9月号です。



ダイヤモンドZAi2007年9月号(表紙)

10月号です。



ダイヤモンドZAi2007年10月号(表紙)

12月号です。



ダイヤモンドZAi2007年12月号(表紙)

2-8.所得隠し

2007年10月4日、ヤフーのトップニュースに衝撃が走ります。



ついにBNFも…と思いきや



幸いBNFではありませんでした。

2-10.人生相談

RKBラジオで放送されたという人生相談の内容です。
本当に放送されたのか2chのコピペなのか不明ですが、紹介します。



ビーネーフ神…BNF神…

3.日刊スポーツ2007年12月16日号

株の話に戻します。
BNFは日刊スポーツ12月16日号に出ます。
11月13日放送(11月12日取材)のやじうまプラスでは7億円の損をしたということでしたが…

日刊スポーツ2007年12月16日号



BNFは最大で10億円損していたようですが、結局全て取り返していました。



cisは順張りのため一度大きく損すると再びトレンドが出るまで取り戻せないことが多いですが、BNFは順張りと逆張りを併用するため損をしてもすぐ取り戻すことが多いです(ただしリスクはBNFの方が大きい)。



「最近、腰に激痛が走り、歩けなくなった。階段も上がれず、家の中もはいつくばって移動してました。
車いすで病院行ったほど。
毎日パソコンの前に座っていて運動不足だからでしょう。
でも市場が開く時間にははってパソコンの前まで行きました(笑い)
」

車いすに乗るほど体を痛めてもなおトレードを続けるBNFは何を目指しているのか。

4.ダイヤモンドZAi2008年2月号(2007年12月21日発売)





ダイヤモンドZAi2008年2月号(2007年12月21日発売)

BNFの資産は、日刊スポーツ12月16日号より2億円少ない183億円になっていますが、これはダイヤモンドZAiの取材日が11月21日のためです。
11月13日放送(11月12日取材)の「やじうまプラス」では175億円でしたので、わずか10日・8営業日で8億円儲けた計算になります。





11月12日までの下落で最大10億円損をしたということですが、その後のリバウンドで8億円取り返していました。
ジェイコム事件の時がそうでしたが、BNFはナンピン買いもやるので、この11月の下落もナンピン買いをして、11月半ばのリバウンドで一気に取り戻したのでしょうか。
かなりリスクの高い取引をしていますが、それだけ乖離率を使った逆張りに自信があったのと、現物株ならではのリスク耐久性があったのではないでしょうか。



「あと10億円損していたら、株式投資を引退していたかも」

と言っており、危機的な状況であったようです。
ただ2ちゃんねらーからは厳しい意見も出ています。



また、BNFは北尾吉孝との対談でも言っていましたが、外国株に進出する予定です。

「08年は80億円を外国株の長期投資にします!」

大きく下げたところで買いを入れる予定ですが、銘柄はまだ秘密ということです。

5.日経ネットプラス(2007年12月18日号)







BNFの資産が170億円だったのは、2007年5~7月か、2007年11月のどちらかです。
「夜は取引に失敗する夢にうなされ」とあるので、8月のサブプライムショック以降でしょう。
ちょうどBNFが二番底に苦戦していた2007年11月かもしれません。

何を目的とした記事なのかよく分かりません。
ちょっと変わった資産家を取材したと言ったところでしょうか。

6.資産推移

2007年1月1日「157億円くらいですかね」(日刊スポーツ2007年1月1日)
2007年1月30日“160万円だった資金を、6年で1万倍の160億円に増やした”(東京スポーツ2007年2月2日)
2007年3月9日“部屋の主は160億円を誇る29歳の男性デイトレーダー”(産経新聞2007年3月9日)
2007年3月26日“現在の資産は160億円だ”(週刊プレイボーイ2007年4月9日)
2007年4月16日“今はさらに165億円に積み上げた”(日経ビジネス2007年4月16日)
2007年4月30日“165億円”(大河バラエティ超近現代史)
2007年8月9日“運用資産は百七十五億円”(日経金融新聞2007年8月9日)
2007年8月16日“資産175億円を誇る天才投資家B・N・F氏”(東京スポーツ2007年8月18日)
2007年8月17日「180くらい」(ガイアの夜明け2007年10月9日)
2007年12月16日“ジェイコム男総資産185億円”(日刊スポーツ2007年12月16日)

cisの損益も載せておきます。






2007年の前半は東証1部の主力株が高値を更新する好地合でした。
その後、7~8月にサブプライムショックと言われる大暴落がありましたが、米国を中心として大規模金融緩和によって株式市場は支えられます。



多くの個人投資家はサブプライムローンに関連する問題はすでに目途が立ったと見ており、2008年は強気に転じると見るのが多数でした。
ネットマネー2008年1月号(2007年11月21日発売)にcisをはじめとする個人投資家の2007年の成績と2008年の展望が載っています。

ネットマネー2008年1月号①(2007年11月21日発売)
ネットマネー2008年1月号②(2007年11月21日発売)



“サブプライムショックとかあって、大荒れの1年みたいな言われ方をしているけれど、正直、07年の日本株の地合いは05年に勝るとも劣らないぐらいに最高だと思っています”

cisは2007年は35%資産を増やしており、小泉バブルと言われた2005年より好地合だったと言っています(ただしcisは2005年に資産を10倍にしています。この時期は2005年の小泉バブルの後に株を始めた人(=ジェイコム事件でBNFの資産を知って株を始めた人)のねたみがひどかったため、2007年の方が地合が良かったと言っているだけの可能性もあります)。

“今年の一番の失敗は、3月1日にソフトバンクを150万株100円下の指値で投げて、マイナス1億8000万円を食らったこと”

これは弊HPの13章で紹介したものです。

「08年末の日経平均はいくら?」という円グラフがあります。

ネットマネーが発売した11月21日の日経平均は14,837.66円でした。
2008年末の予想は18,000円が最も多く、18,000~22,000円の予想が6割弱を占めています。
一番安値予想で13,000円です。

この予想は全員が外れることになります。

参考:BNFと対談した時の焼き直し

cisはBNFとダイヤモンドZAi2007年10月号(8月21日発売)で対談をします。
その時の取材の焼き直しがダイヤモンドZAi12月号(10月21日発売)に載っていますので、紹介します。



ダイヤモンドZAi12月号(10月21日発売)

丸紅の日中足チャートでcisのトレードが説明されています。
2007年7月10日の丸紅の四本値です(前日9日の終値は1,094円)。
始値1,086円、高値1,120円、安値1,083円、終値1,110円、出来高48,650,000株。

「前日からのギャップアップで買い!」と書いてありますが、寄付きはGDで始まっています。
2chの発言によるとこの日は三菱商事をトレードしていますが、丸紅をトレードしたとは書いていません。
ZAiには「勢いが継続しそうだったため一部(40万株/約4億円)を翌日に持ち越した」と書いてありますが、この日は持ち越しはありませんでした。







別の日と間違えているか、cisがいい加減に答えたのではないでしょうか。


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