第13章過去のもの



1.日刊スポーツ2007年1月1日号

2007年に入り、元旦早々スポーツ新聞に登場します。

日刊スポーツ2007年1月1日号

157億円の資産もさることながら、注目すべきは都内のマンションに引っ越したことです。







もともと2006年の半ばごろより市川市の一軒家から引っ越したと言う噂がありました。





2006年7月24日のコメントはBNF本人のものなのでしょうか。
となると2006年9月にcisが美少女フィギュアを投下した時すでにBNFは引っ越した後だったかもしれません。
あるいは、そのことがきっかけで…真相は分かりません。

「1億円いくまでは楽しかったんですが、その後はずっと精神的にキツいです。
今は1日だけで3億もうかったり3億損したりしますが、1億円以上損した日は何もする気がしなくなります。
そういうのを毎日耐えていくのは「楽しい」よりも圧倒的に「キツい」。
95対5くらいで「キツい」方が大きい
」

1日3億円の幅で資産が動くこともあるようです。
3億円は157億円の1.91%なので現実的にあり得る数字です。
BNFは157億円全て投入して損切りになることもあるのでしょう。



「日経平均先物の動きなどを見ながら、流れに合わせて「これは買いだな」と思った大型株を売買していくだけ。
別に複雑なことはしていません
」

この短い言葉だけではどのような手法で戦っているのか分かりませんが、2ヶ月前のZAi2006年12月号(2006年10月21日発売)などを考えると、寄付き前に日経平均先物やNYダウ、上海、インド、欧州の指数等から世界的に資金が流入しているかを確認し、場が開いたら米国市場や前日の東証の状況から物色が続きそうなセクターの大型株を買って行くと言ったところでしょうか。
第一章で説明したトータルの値動きに乗る投資法です。

BNFがネット上で「神」と呼ばれていることについて

「(神と呼ばれるのは)嫌なんですよね。
自分はうまいと思っていないし、自信もないですし、普通に売買してるだけなんで
」

と言っています。
また、目標についても

「目標はつくらないんです。
目標額を決めると、無理してしまい、結局、損しちゃうので
」

と言っており、自分の主観的な目標よりも相場に合わせてトレードするようにしているようです。



2.日経金融新聞2007年1月15日号

1月15日発売の日経金融新聞にBNFが少し載ります。

日経金融新聞2007年1月15日号

“株名人の共通点は研究熱心なこと。(略)B・N・Fさんも深夜二時まで米国株をチェックする”
(2007年は)“TOPIXコア30採用などの大型株を重点売買。今年は商品先物も手掛けようと口座を開設”





3.2007年1月26日オリコンニュース

BNFに取材したものではありませんが、オリコンニュースにBNFをはじめメディアに露出しているトレーダーのことが載ります。

https://www.oricon.co.jp/news/41557/full/

“雑誌などで度々登場していたのが石田高聖さん、DAIBOUCHOUさん、うり坊さんといったトレーダーたちで、皆数百万円の資金を数億にまで増やした実績を持つ。
現在、彼らはトレードを行うかたわら、講演会やトレード講習会などを行っている。
トレードで稼げなくなったから違う方法で金儲け?と意地悪な見方をしてしまいそうだが、ある程度まで資金を増やす、という目標を達成した後は、違う可能性にチャレンジしてみたくなるものなのだろう”

遠回しに稼げなくなったトレーダーのセミナー活動を批判しているようです。

4.東スポ2007年2月1日





東スポ2007年2月1日

“取材に訪れた1月30日は4000万円の儲け。
この日だけで投資した額は80億円、インターネット証券会社に支払った手数料が50万円というから驚異的だ”



必勝法として4つ紹介されています。
①イベント前に売る
②情報無料入手
③日経平均先物に注目
④目標作らず

①イベント前に売る

“任天堂のWiiが発売されることが決まれば、事前に仕込んでおいて発売数日前に売却する”

「実際にイベントがあるまでは、その株が下落するリスクは低いんですよ。
持っていて安心感があります
」

と言っています。
事前に仕込んでそのイベントで売ると言う株の定石通りのトレードをしているのがうかがえます。
BNFがイベント投資について話すのはこの時が唯一のものになります。

②情報無料入手

“情報源はネット証券が無料で配信するニュースと、日本最大のインターネット掲示板「2ちゃんねる」のみだ”

(機械受注やGDPなどの数字は)「2ちゃんねるに圧倒的に早く書き込まれます。もちろんタダです」

と言っています。
これはダイヤモンドZAi2006年12月号の話と同じです。

③日経平均先物に注目

「先物の数字を見ておけば、日経平均株価がどうなるかある程度の予測がつく。
上がりそうなら、その流れに合わせて銀行、造船、鉄鋼などの大型株を購入する
」

これは1月1日発売の日刊スポーツと同じ話です。
ダウ平均や日経先物から東京市場の強含みを予想して、米国市場で買われたセクターや前日の東京市場で買われたセクターを勘案しつつ、その日特に強く物色されているセクターに買いを入れます。
トータルの値動きに乗る投資法です。

④目標作らず

「相場は自己の都合で動かない。相場に自分の都合を持ち込まない」

これも1月1日発売の日刊スポーツと同じ話です。


その他の記事で注目するところは、競馬について語られている所です。

“B・N・F氏の趣味は競馬だ。
もっとも馬券は買わない。
「ダビスタのオタクだったので馬の血統が好きですね。
(160億円の資産で)投資事業やM&A、会社乗っ取りをすることはないですが、馬主になる可能性はあると思います」”

と言っています。
ダビスタ(ダービースタリオン)とは、1990年代半ばに流行した競馬シミュレーションゲームで、ゲームのプレイヤーは生産者・馬主・調教師になって馬を育成し、レースでの勝利を目指すものです。





馬主になることに興味を示していたBNFですが、現在に至るまでBNFが馬主として登場したことはありません。

BNFの使っているモニターが6台から3台に減っているのが分かります。
これは前述の1月1日発売の日刊スポーツでも同様です。







5.2007年2月28日

この日、日経平均株価が-515円と暴落したため(いわゆる「上海ショック」)、ニュース番組に次々とBNFが登場しました。

5-1.テレビ朝日系列スーパーJチャンネル






https://kabushiki-blog.com/article/34954060.htmlより









5-2.フジテレビ系列FNNスーパーニュース




https://kabushiki-blog.com/article/34954060.htmlより







5-3.テレビ朝日系列報道ステーション








https://kabushiki-blog.com/article/34954060.htmlより







5-4.フジテレビ系列とくだね

翌3月1日の寄付き前にフジテレビ系列の「とくだね」にも出演しました。
内容は不明ですが、おそらく前日のFNNスーパーニュースと同様の内容だったのではないでしょうか。





参考:この時期のcis

2007年に入って、ライブドアショック後のレンジ相場が終わり、cisが得意な大型株が高値を更新する相場になります。
cisは順調に資産を伸ばします。







トレードでは沈着冷静なcisですが、資産が増えると2ch上の発言は傲慢になってきます。





(BNFより)「株もたぶん俺のほうがうまいし」と堂々の勝利宣言です。
それもそのはず、上海ショックでBNFが2億損した時もcisは300万円の利益を上げています。



ただ、好事魔多しです。
上海ショックの翌3月1日、cisがソフトバンクをちょうど買っていた時です。



ソフトバンクに不正会計疑惑のニュースが流れます。
cisはすかさず損切りです。



不意の悪材料に巻き込まれ2億円近い損失を出してしまいます。
BNFが上海ショックで損した金額に近い損失です。





この時のcisの損切りは日経CNBCでも取り上げられたようです。





BNFとの距離は縮みそうで縮みません。

なお、このソフトバンクの不正会計に関するレポートは後に事実誤認に基づく誤報だったことが分かっています。
https://group.softbank/news/press/20070301_0
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-26101020070523 ※削除済み

6.親より稼ぐネオニート



BNFは「親より稼ぐネオニート」(扶桑社)に取り上げられます。

親より稼ぐネオニート①
親より稼ぐネオニート②
親より稼ぐネオニート③

“彼はミスチルの桜井かと見間違えるほどのイケメンなのに、その表情はクールというよりは無表情で、笑顔は一度も見せなかった。
既に取引が終わっている時間帯だというのに、死んだ魚の目でパソコン画面の保有銘柄を延々とチェックし、ほとんど僕たちと視線を合わそうとしない。
それは人嫌いというより、何もかもどうでもいいと感じているように見えた”

“他人事のように横顔で言葉を吐き出す彼は、最後に必ず「相場次第ですね」という言葉で締めくくった。
それじゃ、相場の奴隷じゃないか。
取材の帰り際、僕はかつて参加した依存症の自助グループの面々に彼のような無表情の人たちが少なくなったことを思い出していた”







7.2007年3月14日フジテレビ系列スーパーニュース

2007年3月14日に日経平均は-501円の暴落をします。2月末から3月初めにかけた上海ショックの二番底です。
日経平均は暴落しますが、一方で暴騰していた株もありました。
日興コーディアル証券です。

日興コーディアル証券(8603、現在は上場廃止)は、2006年12月に傘下の投資会社の決算上の数値に不適切な処理を行い、180億円の利益を水増ししていました。
社長・会長の引責辞任等を経て、2007年3月6日、米国の金融大手であるシティグループが傘下に収めることが発表されます。

そのことを受けて、シティグループが日興コーディアル証券の株を一株当たり1350円で公開買い付けを行うことが発表されます。
https://www.smbcnikko.co.jp/news/release/2007/pdf/070306_1.pdf

しかし、1350円の買付価格にもかかわらず、株価は強気で1350円~1400円あたりを推移します。
さらに3月12日に日興コーディアル証券の監理ポストが解除され、上場維持という好材料が出ると、もはや1350円での買い付けは失敗するのが明らかになってきます。

3月13日、株価はGUで始まり、1500円前後で膠着します。
あまりに不自然な動きから1500円に買付価格が引き上げられるのではと2chでも噂されます。



3月13日の大引け後、一気に買付価格を1700円に引き上げることが発表されます。
https://www.smbcnikko.co.jp/news/release/2007/pdf/070313.pdf





2ちゃんねらーの予想通り、BNFはその翌日である3月14日にテレビに出ます。
取材目的は日経平均の暴落のようですが、2ch上ではもっぱら日興コーディアル証券に注目が集まります。
日興コーディアル証券は前日比+13.42%でした。




https://kabushiki-blog.com/article/35949416.htmlより









BNFが日興コーディアル証券を何株買い、いくら儲けたというのは不明です。
上海ショックの時にBNFは2億円損したことを考えると、今回も日経の暴落で同じぐらい損失を出すところ、日興コーディアル証券の利益でカバーしたのではないでしょうか。
となると2億円ぐらいかもしれません。

BNFがここで日興コーディアル証券を買いに行った根拠は不明です。
シティグループが公開買い付けを成功させるために買付価格を引き上げると予想するのは、合理的判断と言えます。
そのため、引き上げられる方に賭け、買いに出るのは分のいい勝負と言えます。

ただ、一方で仮に引き上げられなかったら、もともとの買付価格である1350円まで急落するリスクもあります。
BNFは分のいい勝負を着実に拾いに来たのでしょうか、単にいつも通り強い銘柄を買いに行っただけなのでしょうか、この時のBNFの買いの根拠は分かりません。

cisがBNFと比べられるのはいつもの事です。











1月末の時は(BNFより)「たぶん俺のほうがうまいし」(2007年2月4日)と言っていたのですが、今回は「互角」になり少し謙虚になっています。
なお、cisは日興コーディアル証券には手を出さなかったようです。



※日興コーディアル証券に関することはウィキペディアの日興コーディアルグループの記事を参考にしています(2021年4月3日閲覧)。

8.2007年3月16日

2007年3月16日ライブドアの社長だった堀江貴文に東京地裁が判決を言い渡します。
そのことに関連して、その前後にBNFに取材が集中します。

8-1.産経新聞3月9日号

BNFは産経新聞3月9日号に取材されます。



産経新聞3月9日号

「ライブドア(LD)株でいくらもうけたかって。
計算できませんね。
あまりに短期の売買を繰り返し過ぎて
」

「LDは株価を上げる話題作りがうまく、値動きが激しいのでもうけやすかった。
僕の目からはそれ以上でも、それ以下でもないです
」

「愛着を持ったら売り時に手放せない。
判断材料は『もうけが出るか』。
堀江にもLDにもそれ以上の感情はありません
」

ライブドアショックはライブドア株だけでなく、新興市場全体にダメージを与えました。
多くの個人投資家の恨みの対象となっていましたが、BNFは特別な感情は無く、数多くある監視銘柄の一つに過ぎなかったようです。

8-2.2007年3月16日フジテレビ系列「FNN 特別番組 徹底抗戦 193 日 堀江被告に判決」


判決の当日です。
BNFはザラ場中にフジテレビに出演します。















BNFは短い時間でしたが生放送で出演したようです。
詳しい内容は分かりませんが、2chのコメントから推察するに次述するスーパーニュースや産経新聞3月17日付と同じ内容だったのではないでしょうか。

なお、堀江貴文の実刑判決についてcisのコメントは…





参考:日興コーディアル証券の粉飾決算とライブドアの粉飾決算

○日興コーディアル証券
・180億円の粉飾決算
・上場維持
・逮捕者無し

○ライブドア
・53億円の粉飾決算
・上場廃止
・実刑判決

多くの人が大きな違和感を持ったことだけは間違いないでしょう。



8-3.3月16日フジテレビ系列スーパーニュース

午前の特番に続いて夕方のニュースに出ます。






https://kabushiki-blog.com/article/36120640.htmlより









さらに深夜もBNFはフジテレビに出たようです。





詳細は不明です。

8-4.産経新聞3月17日号



産経新聞3月17日号

「株式市場は先を予想して動いていくもの。
LDは市場では過去のもので、判決による影響はまったくないと思う
」

「無罪という“サプライズ”のほうが、逆に新興市場には影響があったかもしれない」

(BNF自身の投資行動には)「まったく影響ない」

BNFはテレビの取材で語ってきたことと同じことを言っています。

8-5.2007年3月17日TBS系ブロードキャスター

BNFはTBS系のニュース番組、ブロードキャスターに出ます。






https://kabushiki-blog.com/article/36443841.htmlより



















参考:マーケットスピードの登録銘柄情報

テレビの画面にBNFが使っているモニターが映し出されたようで、あることに気が付いた人がいます。





BNFの使っている登録銘柄情報では
【コード】-【銘柄名】-【現在値】-【前日比】-【始値】-【高値】-【安値】-【出来高】-【売気配】-【売気配数量】-【買気配】-【買気配数量】
となっています(「給与明細」のスクショ画面では【安値】までしか映っていませんが、2007年4月30日放送の「超近現代史」(後述)では上記まで確認できます)。

標準装備の登録銘柄情報は
【コード】-【銘柄名】-【市場】-【現在値】-【前日比】-【前日比率】-【前日終値】-【始値】-【高値】-【安値】-【出来高】-【売気配】-【売気配数量】-【買気配】-【買気配数量】-【時刻】
となっています。

BNFのものには、【市場】と【前日比率】と【前日終値】がなく、また列の幅が最小限までせまくされています。
列の幅が狭いというのは、目を疲れないようにしているためで頻繁に見ている(=重要視している)ということでしょう。

【市場】と【前日比率】と【前日終値】が無いと言うのはトレードをする際、それらは判断要素に無いということでしょう。
【コード】と【銘柄名】は個々の銘柄を識別する際に必要なものなので、当然としても、BNFは【現在値】と【前日比】と【始値】と【高値】と【安値】だけでトレードの最終判断をしているということです(今まで述べてきました通り、前提として海外市場や先物、セクターの動きは見ています)。
常識的に考えて、気配値はどれぐらいの金額を投入するかを決める要素ではあっても、エントリーするかどうかの判断には無いでしょう。

【現在値】と【前日比】と【始値】と【高値】と【安値】しか見ていないということは、思うに、BNFは細かい上げ下げやどれぐらいの勢いで上がっているかという詳細な情報は考慮しておらず、単純に値動きが右肩上がりかどうかだけでエントリーを決めているのではないでしょうか。


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