「雨が降って来た〜!
マリア窓を閉めよう。」
「ええ。
って?カイン、部屋の中にアヒルが混じってるわよ!?」
「窓から入ってきたのかな?
きみは外だよ〜。」
カインが小屋の中に入り込んできたアヒルを窓から外に出そうと
抱き上げようとするとアヒルは怒ったようにくちばしで攻撃してきた。
「あいたたた!」
足元に激しくつつきまくるアヒルは
マリアが外に追い出そうとしても嫌がって走って逃げ回った。
「やだ、この子凶暴なアヒルなのね。
困ったわね……。」
「あ、マリアちょっと待って。」
少しアヒルから距離を置いたマリアは
カインがアヒルと睨めっこしながら、とんでもない事を言うのを聞いた。
「きみは……もしかしてアレンなの?」
+++
話は少し遡る。
森深く迷い込んだ3人は、一軒の古小屋を偶然見つけた。
「こんな所に小屋があるなんて。」
「ラッキーだな。
休ませてもらおうぜ。」
「誰か人がいるのかな?」
ちょうどそろそろ野宿先を探そうとしていた矢先だったので、
砂漠にオアシスを見つけたような気持ちになった。
「失礼します〜。」
森の中の小屋であることから、
恐らく小屋の持ち主はきこりか、狩人のものかと思ったが、
中は誰もいなかった。
「誰もいねえなあ。」
「中は結構古びてるね。ほこりっぽい。
あ、でも見て、机もあるし、
調理台もあるねえ。
ちょっと掃除したら料理が作れそうだね。」
「お、飯が食えるか!やったー。」
アレンは無邪気に喜んだ。
「勝手に入ったりして良いのかしら?」
マリアは入り口で躊躇しているようだった。
「廃屋だろう?人の気配はないぜ。
雨宿りさせてもらうだから許してくれるだろ。」
「そ、そうね……。」
一歩中に足を踏み入れると、
マリアはふいに窓から見えた光景に驚いた。
「わ、見て2人とも。」
「ん?」
「なんだ。」
マリアに続いて窓を覗き込んだアレンとカインも驚いた。
窓の外には沢山のアヒルがいた。
「わ、ここアヒルの飼育小屋だったんか!?」
小屋を出て裏に回ってみると、
沢山のアヒルがいた。
逃げないように柵があるからやはり飼育されているんだろうか。
「すごいね。いっぱい。可愛いー。」
「本当ね、愛らしいわ。」
お尻をふりふりしながら歩くアヒルたちは
3人とも実は見るのが初めてで、とても可愛く思えた。
自由に歩き回ってるアヒルはアレンたちを意にも介さず
歩き続けている。
足元に座り込んだ一羽に触れてみた。
「羽はふんわりしてるんだね。」
「え、どんな風に?触ってみたい。」
「触れるよ。暴れないから大丈夫じゃない?」
すっかりアヒルと戯れてるカインとマリアをよそに、
アレンは一羽のアヒルを抱き上げてじゅるりと言った。
「なあ、アヒルの肉ってうまいんだっけ?」
「…………。」
ぐうとお腹を鳴らすアレンをびっくりした顔で見た。
「嫌よアレン、この子達食べようって言うの?」
「だ、駄目だよアレン。勝手に食べちゃ。
きっとここで飼育されてるんだし。」
「ちぇ……。つまんねえ〜。」
アヒルを下ろすとアレンはカインの背を押した。
「な、飯めし。アヒルは諦めたけど、
飯は諦めねえぞ。」
「うん、そうだね、お腹すいたねえ。
じゃあちょっとご飯の用意に戻ってるね。」
「カイン、私も行くわ。」
そう言って、カインとマリアはアレンを残して
小屋に戻ったのであった。
食事の支度が間もなく出来上がるという頃
雨が本降りになってきたので、
アレンに声をかけようとしたのだが、
窓からはアレンの姿は見えなくなっていた。
+++
「カイン、ど、どうしたの?
混乱してるの?何を言っているの?」
アヒルの目を見つめつつ、
カインはアヒルがアレンだと言う。
軽く眩暈がするが、どうやら夢などではなく現実のようだ。
「いや、何となく動きとかがそうかなあって。
ねえ、アヒルのアレンさん、お腹空いたの?」
「があ!」
「アレン、ご飯にする?
野菜煮だけど、食べれるかな?」
「があがあ!」
会話をしている……。
信じられないが、本当にこのアヒルはアレンらしい。
食欲意地がはっているあたりが彼らしい。
「ね、ねえ……カイン。
そうするともしかしてあのアヒルも本当は人間だったとか?」
カインもハッとしたような表情だ。
何かの呪いで人にならざる姿に変化してしまったのだろうか?
そうして、アレンがこうなってしまったように、
間もなく自分達は全員アヒルの姿になってしまうのであろうか?
そうなると最早本懐は遂げられない。これまでだ。
「そうなの……かもね。
この小屋もヒト気がない割に、妙に準備が良い。」
カインもそう頷いた時、アヒルのアレンが床に落ちている
あるものに気付いた。
「があ!があがあ!」
なにやらそのものをアレンがガツガツと突いている。
最初、餌でも見つけたのかと思ったが、
それは不気味な目玉だった。
「わ、アレン、何やってるの!?
何それ!」
「カイン気をつけて!魔物よ!
悪魔の目玉だわ!」
マリアはすかさず杖を取り出して、
バギを仕掛けた。
悪魔の目玉は風に吹き飛ばされ、後方に転がっていった。
「ンガアア!!ガ!ガア!」
続いてアレンが凄い勢いでくちばし攻撃をしている。
その様子を見て、マリアは何だか吹き出しそうになりつつ、
なるほど、あのアヒルは確かにアレンなのだと悟った。
「アレン、アレンってば。
気持ちは分かるけど、ちょっと待って!」
猛攻撃を繰り広げているが、悪魔の目玉はコロコロと
転がっていくだけでじゃれあってるようにしか見えない。
その隙に武器を手にしたカインが
反対側に回り込んで目玉にとどめを刺した。
悪魔の目玉はしゅっと息絶えて灰になった。
「うーん、、やっぱりここは魔物の息が掛かってるんだね。
不気味な場所だなあ。」
「早く出た方が良いんじゃないかしら。」
が、外は大雨だ。
ここにいればもう少しヒントも掴めるかもしれない。
「とりあえずご飯食べよう。
油断はしないようにしないと……だけど。」
「があ〜ガ!」
アレンアヒルがその言葉に喜んで飛び上がった。
アヒルって空を飛べたんだったっけ?と思うほど高く飛び上がると
アレンはカインの頭に飛び乗った。
「ちょっと。アレン。重いんだけど。」
「があがあ!」
「があがあじゃなくて。」
【
挿絵を見る
】
アレンはその場所が気に入ったようで、カインの頭の上から動かない。
何だかんだと、2人は何やら不思議な会話をしている。
アヒルのアレンは食事が嬉しいのか、お尻を振り振りしている。
緊迫した状況なのに、どうにもその様子に力が抜けて仕方がない。
マリアは思わず笑ってしまった。
カインとマリアは、その夜話し合い、
結局その日はその小屋で一夜を空かすことにした。
明日になったら、近くの町に戻って情報収集をしようといっていたのだが……。
翌朝見た光景に、マリアは二の句が告げられなかった。
目を覚ますとアレンが早くも旅支度を整えていた。
「よう、マリア。おはよう。」
「お、おはよう。アレン元に戻ったのね。」
アレンはアヒルの姿から人間に戻っていた。
なのに、その足元にはアヒルが一羽。
代わりにいなくなった人間が一人。
「カ、カインは……?」
その言葉に眠っていたアヒルは、
ぴくっと体を起こして、返事をした。
せっかくアレンが人間に戻れたというのに、
今度はカインがアヒルになってしまった!
マリアは再びパニックになりそうだった。
だが、何故だかアレンは冷静だった。
「びびることはないぜ。
俺、人間に戻る方法分かってるからな。」
「は!そうよね、アレン!
アレンその方法って!?」
目の前のアレンが救世主に見えた。
そうだ、アレンはこの状況から人間に戻れたのだ。
特別に何か必要なアイテムなどがある訳ではないようだ。
「アヒルの姿に変わるときに、
悪魔神官みたいな奴が、俺の頭に話しかけてきたんだ。
ヒトである事を忘れた時に、完全に姿が変わるんだって。
だから、俺人間らしく過ごしてたんだぜ。」
「なる……ほど……。」
人間らしく過ごす。ヒトの心を忘れない。
それが秘訣か。
だからアレンはアヒルとなってもいつものように
魔物と戦い、カインの料理を求めて、絡んでいっていたのだろう……か。
あの多くのアヒルたちは長くアヒルとして過ごしていている内に
人であったことも忘れてしまったのであろう。
悲しくも切ない話だ。
いずれにせよ恐ろしい魔術である。
「カインも大丈夫だろう。いつも通り過ごしてたら
すぐに人に戻れるさ。」
「そ、そうね。」
アレンの言葉に少しマリアは安堵できた。
「ねえ、アレン。
私達今日は町へ行って情報を集めてこようかと
思ってたんだけど、どうかしら?」
「情報……そうだなあ。何かあるかな。」
怪しい小屋に閉じこもっているよりは
その方が良いだろうか。
アレンたちは一度小屋を出た。
見ると、アヒルの群れはマイペースに
今日と言う一日を過ごしているようだ。
「なあ、マリア。
でもカインどうする?」
置いていこうか連れて行こうか?
置いていってる間に何かあっても嫌だ。
一人マリアを残してその間に何かあっても嫌だ。
「やっぱり連れて行くしかないよな。」
手ごろな袋にでも入れて連れて行こうと思った。
ちょうど丈夫そうな麻袋があったので、ここに入っててもらおうと
思ったのだが、入ってもらう本人がいない。
「あれ?カインどこ行った?」
「え、さっきまで足元にいたのに。あれ?」
見渡す限りアヒルだらけ。
この中の一体どこにカインがいるというのか……。
「おーい!カイン返事しろー!」
アレンが大声で呼びかけると、
意外と近くから返事がした。
「があー。」
その声にアレンとマリアが顔を見合わせて、駆け寄った。
アヒルのカインは、群れに混じって、
水溜りの上を気持ち良さそうに泳いでいた。
羽が少し濡れたのも心地よいらしくふわふわと泳いでいる。
「カイン、おいこらカイン。」
「がぁ。」
「があじゃねえよ。
お前何アヒルの群れに普通に混じって泳いでんだよ。
アヒルかお前は!!」
「があがあ!」
「そうだ、アヒルじゃねえだろ。お前は人間だ。
人間らしくしてろ、ちゃんと。」
アヒルと真剣に会話しているアレンに
マリアは悪いと思いつつもまたも笑いそうになった。
「おい、マリア何笑ってんだー。」
一瞬視線をマリアに向けて、
また元に戻したアレンはまたも当惑した。
突然大勢のアヒルが足元まで右往左往してきて、
カインに紛れてしまった。どれが誰だかなどさっぱり分からない。
「こらーー!!カイン群れに混じるなー!
自然に混じるなって言っただろう!お前!
あいつ分かってんのか、事の次第を。」
「本当ね、こうなると見分けがつかないわ。
目印がないと……。」
「目印?そうか!!」
アレンはおもむろに道具袋から筆を取り出した。
これで目印を書いてしまおうという作戦だ。
「よーし、カインもう一回返事しろ〜!」
アレンの呼びかけに今度は数羽のアヒルが返事をした。
と言うより、先ほどから群れがガアガアと騒がしくて
何がなにやらと言う状況だ。
「ええい、しゃらくせえ!
カインだけこっちに来い〜!」
筆を手に、5歩ほど先に進んで着いてくるように指示すると
群れは餌かと思ってずらずらと着いてきた。
「なんだよ、なんでカインがいっぱいいるんだよ!
お前ら全員カインかよ!」
半泣きになるアレンにマリアが冷静に助言した。
「アレン落ち着いて、そんな訳ないわ。
アヒルたち、あなたが騒ぐから何事かと注目してるのよ。
きっと、もっと高度な事を要求したらすぐに分かるわ。」
「もっと高度な事?」
アレンはうーんと一瞬考えて、再度叫んだ。
「よーし、お前らこの高度な動きを真似てみろ!
真似できた奴がカインだ!」
「え……?ちょっとアレン?」
見るとアレンは両手や両足を高く上げたり、
その場で90度ずつジャンプして回転したり屈伸したり
奇妙な動きをしている。
アヒルたちは何事かと言う様子でアレンを見ていたが、
その中で一羽だけが懸命に羽を羽ばたかせ、短い足をバタバタさせて
珍妙な動きをしていた。
アレンは目ざとくその一羽を見つけると、がっしと抱きしめた。
「お前がカインなんだな?!」
「があがあ」
「よおおおおおし!もう離さないぞ!」
感動の再会シーンだ。
が、相変わらずアヒルとの会話は見ていると力が抜ける。
アレンは満足げに頷くと、
その白く輝く羽に筆で大きく『カイン』と名前を書いた。
「アレン……ちょっと、目印ってそれなの?」
「これでもう間違えねえだろ。」
アレンは満足げだ。
そして真剣にカインに語り始めた。
「いいか、カイン。
このまやかしは人であることを忘れなければ解けるんだ。
お前アヒルの群れに混じってる場合じゃねえぞ。
お前は人間だ、良いな人間なんだ。」
「がー……。」
アヒルの方も真剣な様子でアレンを見つめている。
すると直後、ボンッと怪しい光に包まれて、
カインは元の姿に戻っていた。
「あ、戻った。」
「あ!え!?」
「きゃあ!」
人間に戻ったカインは、
当然のように素っ裸で、
人間に戻れた事よりも、そっちに大慌てだった。
「ア、アレン僕の服は!?」
「え?小屋の中にあるだろ。
あ、なんだったらこの麻袋使うか?」
「え?あ、ありがとう?」
渡された麻袋をとりあえず下半身に巻きつけて
小屋に戻っていった。
背中にはアレンが落書きした『カイン』の文字がしっかり残っていた。
「あっはっは。いやー。落書き残ってるな。
これで間違えようもないなあ。」
「アレンってばもう……。」
マリアはカインの無事に安堵したものの、分かっていた。
アレンとカインが魔術を受けたのだから、
多分次は自分……。
だが、この魔術はおそるるに足らない。
アレンが言ったように、
身と心の人間としての誇りを忘れなければ良いのだ。
「貴様ら……。」
ハッと振り返ると、
アヒルの群れの中に白い邪教徒の法衣を着た神官が立っていた。
「いとも簡単に我が秘術を破るとは。
だが、次もそう上手くいくかな!?」
「へっ、お前が今回の黒幕か。
悪いが、お前らの術なんて簡単に解けるんだよ!」
「人間ふぜいが、こしゃくなああ!!」
神官が手を高く掲げた。
「あ、てめえ!」
すぐ隣にいたマリアの背がぐぐっと小さくなり
体が変化していくのを感じる。
「うあああ、マリアーーー!!」
急いで衣服を着てきたのだろうカインが
大慌てで戻ってきたようだ。
「お前ちゃんと服着ろよ。慌てすぎだろ。」
マントも付けず、法衣も手に持ったままの
中途半端な格好で帰ってきた。
慌てすぎだろうと思ったら、マントを放り投げた。
「おい、何やってんだー?」
完全にテンパっているのかと思ったらそうではなかった。
アヒルの姿になったマリアの周りを包むように
マントが覆いかぶさった。
「だって突然人間に戻ったら
裸なんだよ、裸!」
「ああ……そう言う事ね。」
いつまた真っ裸で人間に戻るか分からないから
防備壁を作ったらしい。吹けば飛ぶような壁だが。
「それより、カイン。
黒幕があっちからお出ましになったぜ!
好都合だ。やっちまおう!」
「え、ああ!うん!
あ、でもちょっと待って。」
ズボンのベルトも締めてなかったらしいカインは
その場でガチャガチャと衣服を整えている。
ええい、黒幕との対戦だというのに、締まらないな!
「ふっ。
お前達は義理と人情とやらに弱い。
この元人間の動物達を前にして私を攻撃できるかな!?」
神官は姑息にもアヒルの群れを壁にしようとしているようだ。
「ええい、卑怯者!
おい、アヒルたちは危ないから、ちょっとあっちへ行ってろよ!」
アレンはまずはアヒルをどかせようとしている。
その様子にカインが何かをひらめいた。
「あ、アレン。
アヒルの餌が小屋にあったよ。
餌を撒いたらそっちに集中するんじゃないかな?」
「おお、それだ!」
そんなこんなでアレンとカインの2人が
アヒル対策にバタバタしている内に、
背後から何故か激しい風が巻き上がった。
直後、神官は風を受けて吹っ飛ばされた。
その衝撃に神官は息絶えた。
「 「え……?」 」
思わず目が点になる2人であったが、
こんな風の魔法を使うのは一人しかいない。
一人しかいないが、今はその一人もいないはずなのだが・・・?
「今の……マ、マリア!?」
振り返ると、そこには、
いつものように髪を振り乱して魔法を唱えるマリアは……いなかったが、
カインのマントも、自身の羽をも、飛び散らかして魔法を唱えたのであろう
アヒルが一羽そこにいた。
「マリアすげえええーー!
アヒルになっても、つえええええ!」
アレンは感嘆の声を漏らした。
マリアの遠距離攻撃なら、
手前のアヒルの群れも意にも介さず
魔物だけを狙って攻撃できるはずではあった。
アヒルになってもその正義感を忘れないマリアはさすがだし、
その魔法力もさすがであった。
今の状況に右往左往していたアレンたちは
改めてマリアのすごさを感じた。
が、そんな間もなく術者が倒れた今当然その呪いは解ける。
「あ…マリア……」
「わーーアレン、見ちゃ駄目だよ!」
裸になって現れるであろうマリアを思い、
また大慌てになる男2人だったが、
マリアはここでも冷静だった。
「だ、大丈夫よ……。」
こんな事もあろうかとカインのマントだけではなく、
自身の脱げてしまった服に包まれて
人間に戻ったおかげで、
大勢の前で真っ裸を披露とはならなかった。
「大丈夫だけど、ちょっとこっち見ないでね。
それよりアヒルの群れの方は大丈夫かしら?」
「おお。そうだな!」
アヒルの群れも術者の死で人間に戻るとしたら
素っ裸だらけで阿鼻叫喚の図になるのでは?と思ったが、
待てど暮らせどアヒルはガアガアと餌を求めるばかり。
「あれ?」
3人が判然とせずに首をかしげていると、
飼育場に見知らぬ男が入ってきた。
「おんや?
おぬしらは誰だ?」
「え。あ……あの僕達は昨日の雨で、
雨宿りをさせてもらった旅のものなのですが、
あの……スイマセンが、このアヒル達の飼育主さんですか?」
「ああ。旅人さんだったか。
かまんよ。珍しいなあ。ゆっくりしけいげ。
良かったら自慢のアヒル料理、食ってくか?」
温厚そうな飼育主は旅人を優しく迎え入れてくれたが、
さすがのアレンも今はとてもアヒル料理を食べる気にはならなかったという。
- 終 -
2015/10/12
▲
【後書き】
久しぶりにギャグ話。謎話。
3人でわいわいギャーギャーやってるの楽しかったです。
ギャグだとアレンが冴えますねえ(笑)