5.五月
五月は2chのコテハンもツイッターも止めており、ブログもほとんど更新しない状態でした。
出演したマスメディアを中心に紹介します。
5-1.ZUUonline

https://zuuonline.com/archives/85309
https://zuuonline.com/archives/85312
いくつかコメントをピックアップします。
「いま、10%~8%の含み損になったら自動的にロスカットしなさいということが推奨されていたりするんですけど、僕はそれには否定的です。
その会社の良し悪しにかかわらずマーケットの変動によってそれぐらいの下落は絶対あるんですよね。
そんなことでポジションを変えていたらいい会社を持ち続けるなんてことは絶対不可能ですよ」
「例えばその会社の人が変わってこれからよくなっていくとか、ずっと一生懸命研究開発してきた商品がようやく世に出てこれから伸びそうだとかですね。
そういうところで会社が変わっていくというストーリーを何が何でも株主として一緒に共有したいという思いがあるんです」
「これからまだ気勢を上げていない会社がこれから必ずよくなる、誰もが欲しくなる株になるんだ、ということを自分が勘付いたときに、「誰よりも早く俺がこの株を見抜いていた」ということを言ってやりたい気持ちがあるんですよね。
それをマーケットでリスクをとることによって表現しているみたいなところがあります」
「単調な生活の中で、株を通じて、それまで勝手に動いていた経済が自分の行動になっていくわけです。
外食企業の株なんか持っていると、お店行ったときに、「ああ今日もいっぱいいていいね」という気分になるし、「じゃあこの原材料の価格って最近円安で上がっているんじゃないか」というようなことにも頭がはたらくようになってくる。
世の中にすべての情報に対して関心を持つ、そうするともっともっと先を見たくなる、早く死ねないなという気分になる。それで人生楽しくなると思うんです」
5-2.日経マネー2016年2月号(2015年12月21日発売)
これまで再三引用してきましたが、日経マネー2016年2月号(2015年12月21日発売)に大きく載ります。
日本ライフラインと電子書籍銘柄のパピレスに投資した理由が書かれています。
日経マネー2016年2月号(2015年12月21日発売)①
日経マネー2016年2月号(2015年12月21日発売)②
「先行きの不透明感が強まっても、景気動向など外部要因に左右されない独自の成長力を持った銘柄の評価は高まっていくと思います。
私もいたずらにリスク回避するのではなく、期待値の高い銘柄を選別投資していく考えです」
(日本ライフラインの)「保有を始める時点で自社開発の成果が表れる一方で、売上構成比の大きかった仕入れ商品の販売低迷が業績を押し下げ、潜在的な成長力を覆い隠していました」
「新製品のパイプラインは豊富で長期的な成長ストーリーは不変です」
(パピレスについて)「一度スマホを手にした人がガラケーに戻ることはないように、電子書籍の市場も伸びることはあっても縮むことは考えにくい。
このような「不可逆な成長」の機会を、今後も捉えていきたいです」
(いずれもPER10倍台だが)「長期で持つためには、価格にこだわらなくてはなりません。相場全体の動きによって下押ししたとしても、良い銘柄を良い価格で購入していれば、時間経過による企業価値向上の方がやがて打ち勝ちます。
それを信じても持ち続けるには割安水準で投資することが欠かせません」
5-3.沖縄タイムス
4月17日に沖縄タイムスで紹介されます。
五月への取材はなく、著書「勝つ投資 負けない投資」を紹介するものです。
沖縄タイムス2016年4月17日
5-4.トリケミカル研究所(4369)
五月のトリケミカル研究所(4369)の取引について触れておきます。
トリケミカル研究所は半導体関連の企業です。
まず2015年3月16日に発表された2015年1月期の本決算です。
http://www.trichemical.com/ir/pdf/2015031601.pdf
今期(2015年1月期)の実績EPS49.45円
来期(2016年1月期)の予想EPS38.53円
減益予想です。
2015年3月16日の終値649円でPERを計算しておきます。
649円÷実績EPS49.45=PER13.12
649円÷予想EPS38.53=PER16.84
1年後の2016年3月15日、2016年1月期の本決算が発表されます。
http://www.trichemical.com/ir/pdf/2016031503.pdf
今期(2016年1月期)の実績EPS61.77円
来期(2017年1月期)の予想EPS101.54円
EPSが予想38.53円のところ実績61.77円で上振れ着地です。
前期比で見ても2015年1月期EPS49.45円から+24.9%です。
さらに来期の予想EPSは101.54円で大幅増加です。
2016年3月15日の終値566円でPERを計算します。
566円÷実績EPS61.77=PER9.16
566円÷予想EPS101.54=PER5.57
前期(2015年1月期)のPER13.12(実績EPS)に比べると今期(2016年1月期)のPER9.16(実績EPS)は割安です。
来期(2017年1月期)の予想EPSをもとにしたPER5.57に比べるとさらに割安です。
半導体と言う右肩上がりの業界でトリケミカル研究所は右肩上がりの企業です。
上振れ着地は実質的には上方修正と変わりません。
割安性も十分です。
第36章ギリシャショック②で紹介した五月の投資手法に当てはめてみます。
・小型株であること。
→時価総額44億0357万0560円であり小型株です(2016年3月16日の終値566円による)。
・成長株であること。
→成長性は充分です。

https://www.trichemical.com/ir/pdf/2016032401.pdfより
・経営者に熱意があること。
→経営者とはミーティングをしたようですが、どのように評価していたか不明です。
・成長ストーリーが別の銘柄で業績・株価ともに大きく伸びたパターンに合致しているか、世の中の大きな流れに合致していること。
→後述しますが、成長性ではなく、割安性の修正を取りに行ったものでしょう。
五月の投資では少しイレギュラーになります。
・3つのパターンが来た時に試し買いをする。
→今回の投資については試し買いはしていません。
・上方修正で本格的に資金を投入する。
→上振れ着地で買いに行きました。上振れ着地は上方修正と変わりません。
・目標株価に到達したら利確する(目標株価=過去の高値のPER×将来のEPS)。
→利確については後述します。
・自信がある時は全力で資金を入れる。
→今回は小型株だったせいか3億円強の投資です。
五月は3月15日の大引け後に本決算が発表され、翌16日はストップ高貼りつき、その翌日の17日から買いに行きます。

43万3700株5.57%で、投資金額は3億3611万8000円です。
およそ一カ月後の4月14日、五月は利確します。
36万0700株を売却しており、4月14日の終値1490円で計算すると2億0132万5000円の儲けです(手数料税金別)。
五月の利確ポイントを推測してみます。
前述のように1年前の2015年1月期(2015年3月16日決算発表)の実績EPSは49.45円です。
この決算発表日3月16日の終値は649円です。
PERを計算してみます。
株価649円÷実績EPS49.45=PER13.12
2016年3月15日に発表された1年後の2017年1月期の予想EPSは101.54円です。
PER13.12から株価を計算してみます。
PER13.12×予想EPS101.54=株価1332.20円
このようにして株価1332.20円を目標株価に考えたのではないでしょうか。
1332.20円に到達した4月14日、五月は利確したのでしょう(4月14日の始値1,299円・高値1,562円・安値1,236円・終値1,490円)。
なお、2015年3月17日~2016年3月15日までの間(前回決算発表翌日~今回決算発表当日)の高値は2015年6月2日の829円です。
この時のPERを計算します。
829円÷予想EPS38.53=PER21.52
となります。
もし五月が成長ストーリーを見据えて長期で持つつもりならば、このPER21.52を目標値としたでしょう(PER21.52×予想EPS101.54≒目標株価2185円)。
ところが、おそらく五月は成長ストーリーをそこまで見据えておらず、好決算による割安性の修正のみを取りに行ったため、前回決算発表時のPERを目標値にしたのではないでしょうか。
五月の上振れ着地を利用した投資と言ったところでしょう。

2016年4月14日日中足チャート
1300円台から出来高が増えています。

ここまでならばそれほど珍しい話ではないのですが、ここから五月は思わぬトラブルに巻き込まれていきます。
五月が4月14日に利確した変更報告書の提出期限は4月21日でした。
その前日である4月20日のことです。
かつて五月が在籍したレオスキャピタルワークスがトリケミカル研究所の大量保有報告書を提出したのです。
46万0000株、5.91%の保有です。
奇しくも五月が利確した4月14日に買い付けています。
http://www.kabupro.jp/edp/20160420/S1007E2Q.pdf
五月は変更報告書の提出を一日早め、レオスが大量保有報告書を提出した直後に五月も提出します。
変更報告書
http://www.kabupro.jp/edp/20160420/S1007EAG.pdf

http://www.kabupro.jp/code/4369.htmより
五月が売却した日にレオスが買い付けるというのは、否が応でも注目を集めます。


五月が話題になる度に出てくる食って掛かるような口調の名無しも登場です。



食って掛かるような口調の名無しが誰なのか分かりません。
ただ、自らもネット社会の自由を謳歌しておきながら、それを規制する行動を取るのは残念です。
五月は「トリケミカル研究所の売買に関して」というブログを書きます。

主な主張です。

全文
http://blog.livedoor.jp/love_aeria/archives/51938839.html


レオス側からは何の説明もありませんでした。
某ファンマネと五月が捨てた株を買ったと言うのをあまり言いたくなかったのかもしれません。
五月もレオスもSESCからは何のお咎めも無かったようです。
結局、五月の言う通り偶然だったのでしょう。
五月はブログで利確についてこのように言っています。

社長とのミーティングで何を話したのか分かりませんが、予想EPSが過大でも過少でもないことを確認したのかもしれません。
その後トリケミカル研究所は大きな上昇トレンドに乗り、2021年1月には2万168円(分割を考慮すると5042円)になります。
レオスが買い付けた2016年4月14日の終値1490円から見るとおよそ13.5倍になっています(レオスがいつまで持っていたか不明)。
結果的に五月の利確は早売りだったことが分かりますが、銘柄選びの鋭さは光ります。
2016年末までのチャートです。

5-5.ヒロセ通商(7185)
五月のヒロセ通商への投資について見てみます。
ヒロセ通商はFXを中心とする金融先物取引業者で2016年3月18日に新規上場しています。
五月は日経マネー2016年11月(次述)でヒロセ通商を買った理由をこのように言っています。
「右肩上がりの相場で材料株に突っ込む。そんな儲け方しか知らない個人投資家が今、何をしたらいいか分からなくなっています。
こうした状態が続くと「株は儲からない」と言ってやめてしまう。
一方、為替の方は米国の利上げや大統領選といったイベントがあり、大きく儲ける機会があります。
株からFXへのシフトがまた起きると考えて、割安な価格で買えるヒロセを購入しました。
同社が海外展開に力を入れているのもポイントの一つです」
この着想は10年前(2006年)に株の流動性が無くなった際、メディアがFXやCFDや外国債の記事を書き出したことから来たと言います。
五月はいつからヒロセ通商を買い始めたのか不明ですが、おそらく2016年4月25日発表の通期業績予想の上方修正からではないでしょうか。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS97365/2c4ca449/7b4a/4007/bc4a/97edee46c076/140120160422464777.pdf
2016年5月13日発表の2016年3月期の本決算は上方修正通りの結果でした。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS97365/cb293437/f952/411c/85e4/93757d2b9b84/140120160512486176.pdf
2016年7月29日発表の第1四半期の決算短信は前年1年分の純利益の63%を達成します。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS97365/c1866b83/dc24/40af/87e6/88aa83cc88c5/140120160729462359.pdf
五月はこの第1四半期の決算短信発表後に5%を超えて買い、8月10日に大量保有報告書を提出します。

http://www.kabupro.jp/edp/20160810/S1008GPM.pdf
報告義務発生日は8月3日(水)です。
30万8100株、5.24%の保有で、投資金額は2億4155万円です。

2chではヒロセ通商より冴えない値動きのパピレスの方が話題でした。
ヒロセ通商は1カ月後の9月に一部売却します(9月16日に変更報告書を提出。報告義務発生日は9月9日)。
5%を下回ったため以後五月の保有は分かりません。

http://www.kabupro.jp/edp/20160916/S1008ORL.pdf

食って掛かるような口調でしゃべる名無しによると800円以下で割安、1200円以上なら割高と言うことです。
上記の「平成28年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」にあります28年(※2016年)3月期の「潜在株式調整後1株当たり当期純利益」(EPS)は133.42円です。

このEPSで割安・割高の基準である800円と1200円のPERを求めます。
株価800円÷EPS133.42=PER5.996≒PER6
株価1200円÷EPS133.42=PER8.994≒PER9
食って掛かるような口調でしゃべる名無しはPER6倍未満を割安、PER9倍以上を割高と見ているようです。
ヒロセ通商は上場したばかりなので過去の適正PERは分かりません。
おそらく同業他社などから求めたのでしょう。
報告義務発生日の9月9日の終値は1270円でしたので、この通りに割高になったので売ったのかもしれません。
先行き明るいセクターの業績好調かつ割安の銘柄を買い集め、1Qの超好決算で一気に5%超えの買いを入れ、割高になったら素早く逃げると言う投資でした。
第36章ギリシャショック②で紹介した五月の投資手法にヒロセ通商を当てはめてみましょう。
・小型株であること。
→五月が5%を超えて買って行くきっかけになったのは2016年7月29日の第1四半期決算の発表です。
7月29日の終値705円で計算すると、時価総額41億4469万5000円の小型株です。
・成長株であること。
→月次概況が前年同月比で概ね右肩上がりであり、成長性があります。
平成27年(2015年)の月次の営業収益→平成28年(2016年)の月次の営業収益
1月:5億5900万円→6億9600万円(+24.5%)
2月:3億8900万円→5億7700万円(+48.3%)
3月:5億3600万円→5億3300万円(-0.56%)
4月:4億9800万円→5億3200万円(+6.82%)
5月:4億9600万円→4億5400万円(-8.47%)
6月:5億5700万円→9億7800万円(+75.6%)
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS97365/4d3998e4/20b6/4f31/b32a/5044f829d7c8/140120160712448820.pdf
※平成28年(2016年)4月度は5月12日、5月度は6月14日、6月度は7月12日発表。
・経営者に熱意があること。
→五月が経営者をどのように評価していたか不明です。
・成長ストーリーが別の銘柄で業績・株価ともに大きく伸びたパターンに合致しているか、世の中の大きな流れに合致していること。
→前述したように株が儲けにくくなっているので2006年ごろのように株からFXへ人気が移っていくと見ています。
・3つのパターンが来た時に試し買いをする。
→前述したように、おそらく2016年4月25日の上方修正の発表から買っており、試し買いはしていないでしょう。
・上方修正で本格的に資金を投入する。
→2016年4月25日の上方修正の発表から買い始め、7月29日の第1四半期の決算発表で前年1年分の純利益の63%を獲得で5%を超えて買いに行っています。
・目標株価に到達したら利確する(目標株価=過去の高値のPER×将来のEPS)。
→前述のようにPER9倍に到達した時点で利確しています。
・自信がある時は全力で資金を入れる。
→時価総額41億円の小型株だったせいか2億円強の投資です。
2016年9月30日〆(2016年11月11日発表)の第2四半期報告書、2017年3月31日〆(2017年6月30日発表)の有価証券報告書では、
大株主欄で五月は4.22%持っているのが確認できます。
http://www.kabupro.jp/edp/20161111/S100929S.pdf
http://www.kabupro.jp/edp/20170630/S100AOUZ.pdf
2017年9月30日〆(2017年11月13日発表)の有価証券報告書では、大株主欄には五月の名前はありませんでした。
http://www.kabupro.jp/edp/20171113/S100BR47.pdf
ヒロセ通商の日足チャートです。


5-6.日経マネー2016年11月号(2016年9月21日発売)
2chでは五月の資産が100億円に到達したと言われていました。


日経マネー2016年11月号で正式に五月の口から告白されます。

ヒロセ通商を買った理由を前節で紹介しました。
100億円超えは日本ライフラインが特に貢献したと言います。
「年初は約25億円でしたが、大量に保有している日本ライフラインなどの値上がりで、5倍に増えました。税金の額も大きいので、今の運用資産は約100億円です」
日経マネー2016年11月号(2016年9月21日発売)

2ch出身の個人投資家で100億円を超えるのはBNF、uoa、cisに続く4人目です。

この時の発言から7年で100億円に到達です。
5-7.日経新聞(電子版2016年10月4日)
日経新聞の電子版にコメントが載りますが、これは日経マネーから取ったものでしょう。
逆張り個人が弱気に 日銀頼み相場 限界見抜く?
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGD03H30_T01C16A0EN1000/
5-8.日経新聞(電子版2016年10月24日)
株式投資、達人の条件、片山晃氏と独眼流
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL24HB2_U6A021C1000000/
2chでは殺伐としたレスをかわすことの多い五月ですが、リアルの彼は「肩に力が入っていない雰囲気がにじみでる青年で、夫人も「彼に一度も怒られたことはない」と話していた」ということです。
決算短信を読み込むのが五月の投資のコアな部分ですが、現在は役員と直接面談をして情報を収集していると言います。
機関投資家時代に得たノウハウでしょう。
5-9.東洋経済ONLINE(2016年12月3日)
東洋経済ONLINE「株式市場で儲かる情報vs.損する情報とは」①
東洋経済ONLINE「株式市場で儲かる情報vs.損する情報とは」②
※五月のコメント部分のみ
「アベノミクスが始まってからは、適時開示に目を通しているだけでも投資判断ができた。
しかし大統領選後は市場の資金の流れが変わった。
意識的にブルームバーグやロイターなど海外通信社の情報も見て、米国政治の人事情報など海外情報を収集している」
大統領選とは2016年11月のトランプ大統領が誕生した選挙のことです。
よりグローバルな規模で資金が動き出したということでしょう。
「普段サッカーなど相場と関係ないツイートばかりする人が、実はすごい情報を持った投資家だったりする。
そうした人がたまにツイートする相場観のほうが役立つことが多い」
これは次述する五味大輔のことかもしれません。
「『低いリスクで高いリターンを得られる』といったお得な情報はありえない。
相場にはさまざまな情報が流れるが、最終的には常識で判断することが重要だ」
アベノミクスの時もそうでしたが、とかく凝った判断で逆張りをしがちな自身を戒めているのかもしれません。
5-10.日経マネー2017年2月号(2016年12月21日発売)
五月はここで五味大輔と対談します。
五味大輔はそーせいの個人筆頭株主として知られ、会社四季報の大株主欄などからピーク時に300億円、この対談時には250億円の資産を持つ人物です。
あのcisの上を行く個人投資家です。
BNFとcisが対談したダイヤモンドZai2007年10月号(2007年8月21日発売)では、BNF175億円、cis50億円の合計225億円の対談でしたが、五月・五味の対談はそれぞれ250億円・130億円の合計380億円の対談です。
五月が五味大輔をインタビューすると言う感じです。
五味が株を買うパターンは2パターンあります。
一つ目はツイッターから企業を見つけます。
ツイッターで上方修正の情報を見かけたらその企業について調べてみます。
その企業の商品やサービスに将来性を感じ、決算資料から割安性を感じたら買って行きます。
中期経営計画を見て目標株価の算定と計画の信頼性のチェックをしておきます。

五味は上方修正を重要な情報としています。
今まで述べてきた通り、五月も上方修正は最も重要なキーワードとしています。
一流の投資家は重視しているものもかぶるのかもしれません。
五味が見ているものをより詳しく述べたものです。

・ツイッターに出てこない情報はあまり重要ではない。
・ツイッターで気になる企業は過去2年分の決算説明会資料と直近の決算短信を見る。
・中期経営計画は今まで目標を達成してきたか、下方修正してきたかで現在の計画の信頼性を見る。
・信頼できる計画ならその計画から利益水準を推測し、PERや競合会社の時価総額から目標株価を算定する。
・時価総額から利益剰余金を差し引き、その正味の時価総額と営業利益の割合から株価の割安性を算定する。
・有利子負債は増資(株式の希薄化)の目安とする。
二つ目は身の回りの物から投資対象を見つけます。
実際に自分がそのサービスや商品を使って見て、良いと思ったものに投資していきます。
株価の割安性は見ますが、業績にはっきりとした改善が表れる前に仕込むこともあるので当たりはずれは大きくなります。
勝敗は半々ぐらいです。


値幅は少なくとも2~3倍を狙っており、銘柄数は3~4銘柄ぐらいに集中投資をしたいと言います。
銘柄が少ない方が十分に勉強できるからです。
実際には20銘柄ほどになっています。

建玉操作と手仕舞いです。
同業他社や同じくらいの成長性の企業と比較して適正な時価総額を算定します。
株価が上昇しその適正な時価総額に近づいてくると徐々にポジションを落としていきます。
押し目に入れば再びポジションを取ったりします。
株価に合わせてポジションを調整します。


損切りについてです。
投資が間違ったと判断したら早めに損切るようにしつつも流動性の関係で塩漬けになってしまうケースもあります。

信用取引についてです。
五味は信用取引でレバレッジを掛けるようなことはせず、空売りもほとんどしません。
ほとんど現物買いのみです。

日々の勉強についてです。
会社員の五味は仕事の後に1時間程度、決算短信や業績をチェックするだけです。

ここまで資産を築けた要因です。
信用取引をやっていなかったため大暴落でも退場せずに生き残れたことと経験から建玉操作に長けていたことを挙げています。

五月が投資について語った部分も紹介しておきます。

この「ぴょこん」は上方修正のことでしょう。

これは比較的短期の手法になりますが、五月はこういうチャンスも逃しません。

五月は低PERの銘柄に投資することが多いですが、値幅を狙っているだけでなく、下値リスクを軽減すると言う意味もあります。
経験は大事と五月は言います。
ここぞと言う時には大きく張ることが重要で、実際に大きく張って大きな値幅を取るためには経験が生きます。


五月は投資レベルを4段階に分けています。

この信念は初めて10倍株を掴んだ時に少額しか入れていなかったことから来ていると言います。
ひょっとしたら結果的に早売りしてしまったトリケミカル研究所やヒロセ通商の経験もあるかもしれません。
最後に五味が200億円以上あるにもかかわらず投資を続けるモチベーションを紹介しておきます。
ゲームのスコアを伸ばすような感覚であると同時に、世の中に自分の投資の覚悟を示すためだと言います。

前述しましたが、五月も同様のことを言っています。
「これからまだ気勢を上げていない会社がこれから必ずよくなる、誰もが欲しくなる株になるんだ、ということを自分が勘付いたときに、「誰よりも早く俺がこの株を見抜いていた」ということを言ってやりたい気持ちがあるんですよね。
それをマーケットでリスクをとることによって表現しているみたいなところがあります」(ZUUonline2015年10月17日)
ひょっとしたら五味はこの発言を受けて言ったのかもしれません。
五月のどこか冷めた対応に肩透かしを食らった気分かもしれません(もちろん正確にはどういうニュアンスで言ったのか分かりませんが)。

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