第38章秋葉原カジノクエスト①
1.BNFビル
チョムチョム秋葉原、AKIBAカルチャーズZONE、渋谷に続く、4つ目のBNFの不動産が発見されます。







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同姓同名の可能性もありましたが、テナントのバイト募集の住所にBNFビルとあることから、BNFで間違いなさそうです。

このビルは9カ月後の2016年7月に完成します。

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なお、現在はビルの名前が別のものになっています。
名前を変えたのか、あるいは転売に成功したのか不明です。
参考文献
https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65831430.html
2.サハダイヤモンド(9898)
サハダイヤモンドはサハ共和国(ロシア連邦)で採れるダイヤモンドの製造加工販売をする企業でJSQに上場していました。
20円前後うろうろしている低位株です。
2015年11月26日も始値は19円でした。
この日も何事もなく終わろうかと思われた14時30分直前、突如大きな売り玉が飛び始めます。

それでも耐えていたのですが、14時47分ついに下へ崩れ始めます。

第35章で紹介した無名のトレーダー・星取表男はこのサハダイヤの動きを目の当たりにしていました。
星取表男は2014年3月のプット売りで失敗した後、個人年金の解約返戻金などで細々と専業生活を続けていました。
サハダイヤは株価1円を目指して下落していきます。

星取表男は、2chだったか、ツイッターだったか、サハダイヤの急落を知るとすぐさまニュースを検索しました。
グーグル、ツイッター、2chの市況1板などです。
急落の原因となるような、例えば倒産のニュースは見当たりませんでした。
チャンス…なのか。

1円だ。
これ以上下がらない。
これが、あの「伝説のジェイコム事件」…なのか?

今買えば、B・N・Fになれるのか?

まだ間に合う。


どうしよう。




せめて引け成り
いや待て…



戻り高値は7円、大引けは5円でした。
1円を付けていたのはわずか1分程度でした。
2005年12月のジェイコム事件以来9年11カ月ぶりに来た「何だ、これ安い」は一瞬で過ぎ去っていきました。



星取表男は動くことができませんでした。
怖気づいていたわけでもなく、動転していたわけでもなく、なにがしかの合理的判断があったわけでもありません。
ただ、呆然と立ち尽くしてしまったのです。
目の前に大きなチャンスがあったのに、別世界の出来事にしか見えなかったのです。
タイムラインには有名トレーダーのツイートが流れていました。





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サハダイヤは倒産はもちろん、これと言ったニュースは出ず、翌日には最大で15円まで反発しました。




星取表男はチャンスをじっくり待っている資金的・時間的余裕はありませんでした。
にもかからず、彼は自ら座して死を待つ方を選んでしまったのでした。
絶望的にセンスが欠如していました。

参考文献
https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65846624.html
https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65846627.html
https://web.archive.org/web/20230205070202/https://kabu48.com/archives/2055
3.テスタ
ここでテスタについて簡単に説明しておきます。
テスタは1978~79年生まれで高校を卒業後、パチスロで暮らしていました。
スロットでは勝っていたものの得られる利益に限界を感じ、2005年9月デイトレードへと転向します。
最初の元手は300万円でその後追加してトータルでは800万円ほどです(ツイッター2021年5月6日)。
始めた当初こそ苦戦しますが、慣れてきてから連戦連勝です。
2006年+651万円
2007年+1,790万円、累計+2,441万円
2008年+2,266万円、累計+4,707万円
2009年+1,264万円、累計+5,971万円
2010年+2,024万円、累計+7,995万円
2011年3月に1億円を突破。
2011年+7,418万円、累計+1億5413万円
2012年+5,513万円、累計+2億926万円
2013年+5億518万円、累計+7億1444万円
2014年+1億1324万円、累計+8億2768万円
2015年+1億7529万円、累計+10億297万円
(ブログ「テスタの株日誌」より)
テスタは先人のブログで勉強してトレードを覚えました。
「ほかの投資家さんのブログを読むことで、自分の考えと照らし合わせることもできますし、株式市場の地合いも確認できる。
僕はホント、ほかの投資家さんのブログを教科書にして育った感じがします」(ダイヤモンドZAi2012年10月号)
初期に参考にしたブログとしてうさぎとひろっぴのブログを上げています。

http://kanekanekanekane.cocolog-nifty.com/blog/

http://blog.livedoor.jp/hiroppi128/
テスタは自身のトレードを日々ノートに記録して腕を磨いていました。
「ノートを後で読み返すことってあんまりないんですよ。
読み返すためじゃなくて、トレードをその日のうちに思い出して復習することで、同じような場面で同じ失敗をしないように、『あ、これ前に失敗したな』と反応できるように頭に記憶させることが大切なんじゃないですかね」(ダイヤモンドZAi2012年10月号)
「スキャルピングのように短いトレードの場合、考えるより先に動けるようにならないといけないんで、そのためには体に覚え込ませないといけない。
そのためにノートに書いて、同じ失敗を繰り返さないように……いかに失敗を減らしていくか。
その小さい努力の積み重ねなんじゃないですか、株のトレードって」(ダイヤモンドZAi2012年10月号)
いかに勝つかではなく、いかに同じ失敗をしないか、これがテスタのトレードの肝のようだ。
「私の座右の銘は『負けなければ自ずと勝ちになる』です」(週刊ポスト2015年9月18日号)
と言っています。
ダイヤモンドZAi2012年10月号で具体的なノートの内容を見ることができます。
専業トレーダーは孤独な職業のせいなのか、まるで誰かと会話しているようなノートの書き方です。
ダイヤモンドZAi2012年10月号①
ダイヤモンドZAi2012年10月号②
手法は50以上あるようですが、その一つを紹介します。
大口投資家の節目をブレイクする買いに乗る手法です。
主に低位株で前日に値動きの大きかった銘柄をランキング等からピックアップします。
その銘柄の高値・安値・値が飛んでいるところ・切りのいい株価等の節目をチェックしておきます。
当日のザラ場でその節目付近に株価が来たら、エントリーの準備に入ります。
安易に節目に近づいたらエントリーとか、節目をブレイクしたらエントリーと言うものでありません。
出来高や約定状況(約定の頻度や大口の玉の入り具合)、値動きの勢いなどを総合的に判断します。
基本的には活況なほど良いです。
「大口投資家は、値動きが激しければ激しいほど参加してくれます。
それを予測してなるべく先回りして買います」(稼ぐ人の株投資2013年7月号)
節目付近でエントリーし、狙い通りに大口投資家の買いで数ティック上がったらすぐに手仕舞います。
「1回のトレードは、短いときは5秒くらいですね。思惑が当たっても外れても決済しますから」(稼ぐ人の株投資2013年7月号)

(稼ぐ人の株投資2013年7月号)
具体的例としてターボリナックスHD(3777。現社名FHTホールディングス)です。

(稼ぐ人の株投資2013年7月号)
※ティックチャートが表示されていますが、実際にテスタが使っているのは3分足です(ツイッター2023年5月25日)。
前日(3月25日)の高値153円・安値135円をチェックしておきます。
当日(3月26日)は前場に前日高値の153円に挑戦する場面もありましたが、これは見送ります。
おそらく出来高や約定状況に活況さが見られなかったためでしょう。
後場再び153円に近付いてきました。
ここでは152円と153円で売買が増えてきたことと3万株の大口注文を見つけます。
前場に153円に挑戦した後の押しが浅かったことも影響があったかもしれません。
3万株の大口注文の後、12時49分153円ですぐさまエントリーします。
この時は大口注文の後にエントリーしましたが、「いつ大口が入るかなどわかりませんから、入ると踏んでエントリーするほうが多いです」(稼ぐ人の株投資2013年7月号)と言っています。
その1分後の12時50分154円で、51分に155円で利確します。
無理して値幅を狙おうとはしません。
もう一つ手法を紹介します。
前場に冴えなかった銘柄が後場切り返して上昇軌道に入ったところでエントリーする手法です。
東京電力(9501)です。

(稼ぐ人の株投資2014年春夏号)
前場は下落基調で冴えない値動きでしたが、後場に入って出来高が増えて上昇軌道に入ってきます。
テスタがどのように東京電力株を見つけたか不明ですが、おそらく始値(635円)を超え陽線に転換した辺りでツイッターで見かけたのではないでしょうか。
テスタは銘柄選びに「ランキング、チャット、ツイッター、そのほかブログも大事ですかね」(稼ぐ人の株投資2014年春夏号)と言っています。
始値635円を超え、いったん天井を付けて上昇が一服した後、再び上昇に入ったところで653円でエントリーします(上記の1分足チャートの「653円買い」の表示より15分~20分後ぐらいにエントリーでしょう。表示の場所は653円ではないため)。
おそらく板や約定状況の活況さから押すよりはさらに上を目指すと判断したのでしょう。
手仕舞いはこの日の高値698円です。
高値きっかりで指値して決済し、引け前の急落も免れています。
これらからテスタのスキャルピングを大雑把に言えば、節目を意識しながら出来高・約定状況・板状況・値動きを総合的に判断して数ティック抜くものと言っていいでしょう。
損切りについて説明しておきます。
損切りについては、あらかじめ損切り価格を決めておき、その価格まで下がったら手仕舞います。
ただ、必ずその損切り価格で手仕舞うものではなく、その価格までまず下がるだろうと判断した場合は、即損切りします。
逆指値については「デイトレの場合ずっと見ているので逆指値かけたりはあんまりしない」ということです。
外出したり、睡眠を取ったりする時は逆指値を利用します。
https://www.youtube.com/watch?v=SRxRPyV0Q4wより
「損切りをしない日はない。損切りができなければ勝てません」(稼ぐ人の株投資2014年春夏号)
と言っています。
大暴落のあった2013年5月23日にテスタがどのようにトレードしていたか紹介します。

(稼ぐ人の株投資2014年春夏号)
2013年5月は強烈な上昇トレンドでした。
5月23日も明け方のFRBの金融引き締めについての言及もどこ吹く風で、日経平均はGUして寄付きます。
最大で前日比+300円と強含みで推移しますが、10時45分の中国PMIが予想を下回ってから様相が変わってきます。
力無く下落して行き、前場で一時前日比を割ります。
後場は前日比を下回って始まりましたが、多くの個人トレーダーはいつも通り下髭付けて上昇トレンドに復帰すると見ていました。
ところが、買いが入りません。
日経平均は15500円を割ります。
ここでテスタはポジションを動かします。
第33章で紹介した通り、もぐろがナンピンをして含み損を増やしていた時、テスタは買いを手仕舞い、ドテンして空売りを掛けます。
手仕舞いは15000円割れでした。
このトレードでテスタは1200万円儲けたと言います。
余談:2013年5月29日の取引を取材されるテスタ
参考文献
稼ぐ人の株投資2013年7月号①
稼ぐ人の株投資2013年7月号②
稼ぐ人の株投資2013年7月号③
稼ぐ人の株投資2014年春夏月号①
稼ぐ人の株投資2014年春夏月号②
稼ぐ人の株投資2014年春夏月号③
稼ぐ人の株投資2014年春夏月号④
稼ぐ人の株投資2014年春夏月号⑤
稼ぐ人の株投資2014年春夏月号⑥
稼ぐ人の株投資2014年春夏月号⑦
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