第36章ギリシャショック①
1.cis
cisは2015年に入っても好調です。


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先物は6億1358万2100円と2億7900万0000円、合計8億9258万2100円の含み益です(オプション売りはSQにならないと利益は分からない)。




SPA2015年3月15日

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先物は6億6276万0576円と1億2087万4900円、合計7億8363万5487円の含み益です。



2015年前半は2014年10月31日の金融緩和を受ける形で大きな上昇トレンドとなりました。
5月15日~6月1日には日経平均が12連騰を記録します。
cisはこの上昇トレンドに乗り、時に損しながらも資産を増やします。
2015年の最初の大きな試練は7月のギリシャショックです。
日経平均は6月22日(月)23日(火)に急騰し、24日(水)に年初来高値の20952.71円を記録します。
大発会の始値17625.38円から見れば3327.33円の上昇です。
25日(木)26日(金)は20600~20900円のもみ合いです。

6月27日(土)、ユーロ圏の財務相の会合が開かれ、ギリシャが求めていた金融支援の延長を拒否しました。
そのためギリシャに対する金融支援は6月30日で終了することになります。
一方でギリシャは債権団の支援条件(=緊縮財政)の受け入れについて7月5日に国民投票の実施を発表します。
6月29日(月)、ギリシャへの金融支援の延長拒否を受けて、日経平均は前日比400.18円GDして20,305.97円で寄付きます。
cisはIVが高かったため大量のプット売りを仕込んでいました。



この日の日経平均は前場こそ反発基調でしたが、上海が急落するとそれに連動する形で下げ幅を拡大し、20,109.95円(-596.20円-2.88%)で引けます。

30日(火)はGUして20,174.61円で始まり、小陽線を付けて20,235.73円(+125.78円+0.63%)で引けます。
前日の下げ過ぎからの自律反発でしょう。

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30日(火)は6月の最終営業日でした。
月足では前月比-1.59%で陰線でした。
2015年に入って初めての前月比下落と月足陰線でした。
7月1日(水)は小GDして20,291.05円で始まり、小陽線を付けて20,329.32円(+93.59円+0.46%)で引けます。

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cisは底堅さを感じ取り、次々とプットを売り増ししていきます。
2日(木)はGUして20,565.94円で始まり、小陰線を付けて20,522.50円(+193.18円+0.95%)で引けます。

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cisはプットをさらに売り増しします。
暴落に備えて先物と為替を売ってヘッジをします。
3日(金)は小GDして20,476.69円で始まり、小陽線を付けて20,539.79円(+17.29円+0.08%)で引けます。



cisはヘッジ分の先物を手仕舞い、一部のプット売りを利確します。
cisは7月5日(日)に行われるギリシャの国民投票で支援条件(=緊縮財政)が賛成されると見ていました。
ギリシャの国民投票は日本時間の5日(日)午後1時から行われ6日(月)の明け方には大勢が判明します。





そもそも6月30日に延長拒否が決定している金融支援の国民投票という少し奇妙な国民投票です。
多くのトレーダーはなんだかんだギリシャは支援条件(=緊縮財政)の受け入れに賛成し、ユーロ各国が渋々支援をするのだろうと考えていました。
ところが、出口調査の結果で雲行きが怪しくなってきます。












まさかの支援条件(=緊縮財政)の受け入れ反対です。
ギリシャの放漫財政の原因は、労働者人口の4分の1が公務員であること、年金開始年齢が55歳であること、現役時代と変わらない年金給付水準であること等が言われています。
この投票はギリシャ国民が自分の給料や年金を減らすことに賛成するかを問う投票だったのですが、世界が思うほどギリシャ国民はストイックではありませんでした。
ギリシャは緊縮財政は受け入れないが、支援だけはして欲しいという主張です。
ドイツはギリシャに多くの債権を持っており、踏み倒されるとドイツ経済もダメージを被ります。
ユーロはギリシャに振り回されます。
7月6日(月)の日経平均は、339.64円GDの20,200.15円で始まります。



cisは重要イベントを前にヘッジ売りを外してしまったため大損してしまいます(いくら損したのか不明)。
引け間際にニュースが入ってきます。
ギリシャ政府の希望通り国民投票によって支援条件(=緊縮財政)の受け入れを拒否したのですが、特に支援条件(=緊縮財政)の受け入れ反対を推していた財務大臣が辞任します。

このニュースで100円ほど急騰し、20,112.12円(-427.67円-2.08%)で引けます。
7日(火)の日経平均はGUして20,354.23円で始まり、小陽線を付けて20,376.59円(+264.47円+1.31%)で引けます。


8日(水)です。
7日夜にユーロ圏首脳による緊急会議が開かれ、12日にギリシャに対し最終的な決断を下すことが決定されます。
最後通牒です。
ギリシャのチプラス首相は10日までに新提案を提出することになります。
この日、日経平均は94.10円GDして20,282.49円で始まります。
ほとんど反発することなくずるずると下落し、前場は309.00円安の20,067.59円で引けます。




後場は2万円を割って始まります。











日経平均は19,737.64円(-638.95円-3.14%)で引けます。
値幅573.25円の大陰線です。

参考までにこの日のテクニカルです。
25日線乖離率-3.04%
値上がり42銘柄、値下がり1833銘柄、変わらず10銘柄
騰落レシオ87.03%
ストップ高14銘柄、ストップ安1銘柄
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507080235
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507080247
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507080253
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507080260
※この日、25日線を下抜いた主な銘柄
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507080233
BNFは日経期平均-500円でよく突っ込み買いをしていましたが、この日に買いに行ったかどうかはもちろん分かりません。
9日(木)です。
明け方です。
日経先物のナイトセッションは3時に19390円で引けます。
前日の現物終値比で300円以上の下落です。



この日、日経平均は314.86円安の19,422.78円で寄付きます。

日経平均は寄付きから急降下し、9時半過ぎに19,115.20円(前日比-622.44円-3.15%)を付けるとその後は薄い板を駆け上がります。
大引けは19,855.50円(前日比+117.86円+0.60%)で前日比プラス圏で終えます。
大きな下髭を付ける差し込み陽線です。



参考までにこの日のテクニカルです。
25日線乖離率-5.84%(※安値で計算)
値上がり418銘柄、値下がり1404銘柄、変わらず63銘柄
騰落レシオ82.34%
ストップ高8銘柄、ストップ安19銘柄
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507090226
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507090219
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507090241
結果的にギリシャショックはこの日が底になります。
10日(金)ギリシャ政府は債権団に財政改革案を提出し、13日(月)ユーロ圏首脳会合が徹夜で行われ、ギリシャへの支援融資を全会一致で合意します。
財政改革案には消費税の引き上げや優遇税制の廃止、年金の上乗せ支給の削減などが盛り込まれていました。
これで当面ギリシャの財政危機は回避されることになります。
欧州の小国が世界の相場を振り回した半月でした。
プットを売っていたcisです。
7月10日(金)のSQ値は19,849.15円でした。

2015年前半の上昇トレンドで儲けた17億円のほとんどを吐き出してしまったようです。







cisはギリシャショックではほとんど利益を上げることが出来ませんでした。
得意の鉄火場相場で次々損するcisは、年老いたチャンピオンが若いボクサーに滅多打ちにされるような哀愁がありました。
もうかつてのcisではない。

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