第16章サブプライムショック①



1.サブプライムショック

株式市場においてサブプライムショックとは、サブプライムローンの不良債権化を原因とする2007年7~8月の暴落を指します。
サブプライムローンとは米国において優良顧客層(プライム層)よりも下位に位置づけられる顧客層(サブプライム層)に貸し付けられる住宅ローンのことです。
サブプライムローンは購入する住宅を担保としており、2001~06年頃までは住宅価格が上昇していたため、証券化されたサブプライムローンは高い評価を得ていました。

ところが2006年中盤をピークに住宅価格は下落を始め、その評価が危うくなってきます。
その影響を受ける形で2007年夏ごろより株式市場を巻き込んで投げ売りが始まります。

8月9日から見て行きます。

①8月9日(木)




日経金融新聞2007年8月9日付





“七月下旬以降の急落局面で大きな損失は発生しなかった。
不安定な海外株をみて、持ち高を極力減らしていたからだ”

“売買の判断に特段ルールのようなものは設けていない。
その時々によって、様々な要因を総合して判断する。
いまは米国株、アジア株、円相場、商品市況などをにらみながら反発のタイミングを見定めているという”



7月後半から崩れた日経平均でしたが、2月末の上海ショックの安値ラインに掛かっていました。
前日(8月8日(木))までの日経平均の日足チャートです。



前回安値がサポートラインとなり、いつ反発してもおかしくありません。
BNFはその反発を見定めていると言います。

ところが、この8月9日(金)から相場は急展開して行きます。
日経はGU気配でしたが、弱いものは弱い気配でした。



鉄とは現在の日本製鉄(当時は新日鉄)のことです。





cisはソフトバンクの材料上げは翌日寄り天になるというアノマリーに乗って損をします。
値動きよりもアノマリーを優先してしまったことを後悔しています。


※元ネタ https://www.youtube.com/watch?v=73O7tATQ8og

あまりの悔しさからか、ちょっとおかしくなっているようです。
ただおかしいのは相場です。









cisはこの動きを7月後半から続いた下落の底打ちと見ています。







前場が終わってニュースが出ます。



後場です。















乱高下した一日でしたがようやく大引けです。



日経平均(現物)四本値
始値17,170.36 高値17,274.33 安値17,148.95 終値17,170.60(前日比+141.32円+0.83%)

先物の日中足です。



現物の日足チャートです。





cisは前場は+300万円でしたが、後場大きく損を出してしまいます。









今まで強かった銘柄がとことん弱くなり、弱かった銘柄がとことん強くなると言う異常な相場でした。
その異常さを感じたのはBNFも同様でした。

「異変を感じたのは8月9日でした。
普段は急騰しない銘柄がストップ高になり、それまで上昇を主導していた商社などが下げ止まらなくなりました。
明らかにヘッジファンドの強引な売買で、そんな動きが世界規模であって
」(ダイヤモンドZAi2007年11月号(後述))

「9日に“異変”に気づいたんです。
日経平均は上げているが、好調だった商社は下げ止まらず、逆に普段はあまり動かない銘柄が暴騰と、ヘッジファンドと思しき強引な売りと買い戻しで、お金が市場から逃げ出している感じでした
」(SPA2007年10月2日号(後述))

BNFはこの日は、

「商社、鉄鋼など人気株が急落した9日には、リバウンドを狙って商社株を中心に50億円ほど買い、結果、この日の収支は約1億4000万円の黒字になりました」(フライデー2007年9月14日号)

と言っています。
BNFは50億円分、cisは62億円分の買いを持ち越します。

カブトモネットの「今日の相場」です。

cis「強気派と売り需要が押し合ってる感じ」
cis「不安定な相場だった。明日と月曜で方向性かなりのが決まる」

2007年8月9日「今日の相場」

②8月10日(金)





サブプライムの影響を受けてダウは大きく下落し、日経もGDで始まります。

ダウ平均終値13,271ドル(前日比-387ドル、-2.83%)
S&P500終値1,453.09ポイント(前日比-44.40ポイント、-2.96%)
ナスダック終値2,556.49ドル(前日比-56.49ドル、-2.16%)
日経平均(現物)始値16,923.21円(前日終値比-247.39円、-1.44%)















前場終了後、日銀の公開市場操作のニュースが流れます。



cisは書き込みがありません





後場はGUし、反発します。



反発は長く続きません。







日経は最後30分で100円以上反発しましたが、それでも-406.51円(現物)の下落でした。
cisはザラ場中は書き込みがありませんでした。





大引け後、収支報告に現れます。







日経平均(現物)四本値
始値16,923.21 高値16,948.96 安値16,651.71 終値16,764.09(前日比-406.51円-2.37%)

先物の日中足です。



日経平均(現物)の日足チャートです。



損をしていたのは50億円を持ち越していたBNFも同様でした。

「日経平均が全面安になった翌10日は、2億8000万円の損」(フライデー2007年9月14日号)

“10日の株式市場は想定以上の下落を記録。
ついには、売り逃げできずに1日で2億8000万円の損失が確定した。
さすがの同氏も「参りました」という”(東京スポーツ8月18日号)

持ち越し額はcisより少なかったですが、cisより1億円多く損をしてしまいます。
ただ売られ過ぎと見たのか、“急落していた銘柄を拾う”(ダイヤモンドZAi2007年11月号)と言うように突っ込み買いをしていきます。

カブトモネットの「今日の相場」です。

cis「今日の買い持ち越しはありだと思う。安値感ある。なんか売り急がれてた感じだし」
cis「本日をもって株は売るものとする!!!!」

2007年8月10日「今日の相場」

③8月13日(月)




ダウが-31ドル(終値13,240ドル)とわずかにマイナス圏だったのに対し、日経平均は+27.71円(始値16,791.8円)で始まります。

ダウ平均終値13,240ドル(前日比-31ドル、-0.23%)
S&P500終値1,453.64ポイント(前日比+0.55ポイント、+0.04%)
ナスダック終値2,544.89ドル(前日比-11.60ドル、-0.45%)
日経平均(現物)始値16,791.80円(前日終値比+27.71円、+0.17%)

寄付き後20分ほど売られますが、すぐ上昇に転じます。





cisが完全なる暴騰を宣言したあたりが日中高値でした。







前場終了です。





後場はほとんど動かず、狭い値幅のレンジでした。







大引け後です。







cisは前場に持ち株を売って後場は様子見をしました。
収支はプラスでしたが地合いは悪いと見ています。
地合いの悪さは、売りの多さから読んだのか、後場上昇しなかったことから読んだのかは不明です。

BNFは
「13日は日経平均も反発して、買っていた銘柄も値を戻し、3億7000万円の儲けとなりました」(フライデー2007年9月14日号)
“10日に仕込んだ株が急速に戻したので売り抜ける。プラス3億7000万円”(ダイヤモンドZAi2007年11月号)

と言っており、大きく利益を上げます。
明確には書いていませんが、前場で上昇としたところで売り抜けて、その後は様子見をしていたのではないでしょうか。

カブトモネットの「今日の相場」です。

cis「後場最後のほう暇すぎて寝てしまった」

2007年8月13日「今日の相場」

日経平均(現物)四本値
始値16,791.8 高値16,948.4 安値16,725.55 終値16,800.05(前日比+35.96円+0.21%)

先物の日中足です。




日経平均(現物)の日足チャートです。



④8月14日(火)



ダウ平均終値13,237ドル(前日比-3ドル、-0.02%)。
S&P500終値1,452.92ポイント(前日比-0.72ポイント、-0.05%)
ナスダック終値2,542.24ドル(前日比-2.65ドル、-0.10%)。

米国市場はいずれも小幅下落でしたが、日経平均(現物)は+24.58円(+0.15%)の16,824.63円で始まります。











cisの言う「あのとき」とは1.8億円損した8月10日(金)のことです。

後場も強含みの相場です。





値ごろ感の台頭から上昇が目立つということです。



この時期は機関投資家が夏休みに入っているためサラリーマンの個人投資家が主体と言われています。
大引けです。



カブトモネットの「今日の相場」です。

cis「強気組みの改めての押し目買いと処分売りっぽい売りが交錯して徐々に株価上がっていった。日本株底固いね」
cis「なんかまだ下げそうなんだけど、でも今日の戻り強かったなぁ」

2007年8月14日「今日の相場」



日経平均の終値は、16,844.61円(前日比+44.56円)でした。

日経平均(現物)四本値
始値16,824.63 高値16,855.05 安値16,747.94 終値16,844.61(前日比+44.56円+0.27%)

先物の日中足です。



日経平均(現物)の日足チャートです。



cisは売り需要を感じつつも値動きから買って行きます。

BNFは“14日 プラス159万円”と小幅の利益です。

“まだファンドの売りが出そうとの判断からほぼノーポジ”

ということでノーポジで過ごします(ダイヤモンドZAi2007年11月号)。

⑤8月15日(水)



買い板が薄く、寄付きから怪しい雰囲気が漂っていたようです。



寄付き後の30分こそ横ばいでしたが9時30分過ぎから崩れ始めます。







cisは三菱UFJを買いに行きます。



前場終了です。





後場はGDして始まります。





先物は下落して行きます。























大引け前20分でダメ押しで売り込まれます。





cisは



と言っており、大引けで三菱UFJを上手く売り逃げたようです。
三菱UFJの四本値
始値1,110,000円、高値1,110,000円、安値1,070,000円、終値1,080,000円



カブトモネットの「今日の相場」です。

cis「今日の後場寄りかなりの売りポイントだった」

2007年8月15日「今日の相場」



日経平均(現物)四本値
始値16,659.07 高値16,667.36 安値16,433.3 終値16,475.61(前日比-369.00円+2.19%)

先物の日中足です。



日経平均(現物)の日足チャートです。



BNFは前日の14日同様、“まだファンドの売りが出そうとの判断からほぼノーポジ”であり、“プラス46万円”と小幅の利益です(ダイヤモンドZAi2007年11月号)。
乖離率を使った逆張りのチャンスを虎視眈々と狙っていたのかもしれません。


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