第7章ライブドアショック


1.2006年年初

市川市27歳は2006年になって次々雑誌に出ます。
おそらく大量報告書の提出直後に取材を受けたものが出版されたのでしょう。

「週刊文春」2006 年 1 月 5 - 12 日号
「週刊ポスト」2006 年 1 月 13 - 20 日号①・②
「週刊現代」2006 年 1 月 21 日号①・②
「FLASH フラッシュ」2006 年 1 月 24 日号①・②
「ダイヤモンドZAi」2006年3月号









ZAiに載っている入出金履歴は第2章で紹介したものです。







フラッシュにはジェイコムの発注履歴の画面が載っていました。



cisは



と言っています。
批判や懐疑の投稿も依然あります。





テレビにも積極的に出ます。

日本テレビ「ザ!情報ツウ」2005 年 12 月 29 日
テレビ朝日2005年12月30日
フジテレビ「とくダネ!」2006 年 1 月 6 日












イーマシーンズ(eMachines)は韓国製のパソコンブランドで低価格なのが売りでした。

2006年1月8日、フジテレビ「週刊人物ライブ スタ☆メン」

2006年1月8日、フジテレビの「週刊人物ライブ スタ☆メン」の取材を受けます。
この番組で市川市27歳は資産は100億円と言います。













cisは市川市27歳がBNFであることについては一切言いません。
cisはオフ会の仲間を大事にしており、オフ会で知った情報については口が堅いです。







ただ
、


市川市27歳について聞かれて、BNFと答えているのはご愛敬です。
36億円というのはこの時のcisの資産です。
なお、BNFは昭和53年3月生、cisは昭和54年3月生なのでBNFの方が1歳年上です。

2.ライブドアショック


ライブドアショックとは、2006年1月16日15時直前に地検がライブドアに家宅捜査に入り、翌17日以降ライブドア株を中心に株式市場が暴落した事件です。
当初ライブドア関連株と東証マザーズ市場のみの暴落でしたが、17日の後場、マネックス証券がライブドア関連株の担保能力を突然掛け目ゼロにしたため、ライブドア関連株を担保に信用取引を行っていた投資家が次々と投げ売りに走り、東証全体に暴落が波及しました。
これは、2003年5月から続いた新興市場の上昇相場の終わりを告げるものであり、新興市場のトレーダーにとってアベノミクスまで長い冬の時代が続くことになります。


https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0601/16/news063.htmlより

地検がライブドアに家宅捜索に入った翌日、1月17日の市川市27歳の様子です。

「いやあ、今日は大変だったんですよ。
ライブドアが下がって、新興市場も全部ダメで、朝から二億円ぐらい損しました
」(文春ビジネス2006年4月5日号(3月30日発売))

「ライブドアは持ってなかったんだけど(笑)、大引けでは九千万円ぐらいの損失。
(何で取り返したの?)いやあ、フジテレビのデイトレとか……。
あと、楽天で結構戻したんです、量(出来高)が多いから。
寄り付きは安かったけど、一回戻った。まあ、四十億円ぐらいしか持ち越してなかった
」(文春ビジネス2006年4月5日号)

ライブドアは持っていなかったのですが、40億円分の買いを持ち越しており、寄り付きの時点で2億円ほど損をしていました。
その後、フジテレビや楽天のトレードで取り戻し、大引けの時点では9千万円の損まで縮小させました。

【4976】フジメディアHD四本値(前日終値は321,000円、()は前日終値比)
1月17日:始値292,000円(-29,000円-9.03%)、高値305,000円、安値290,000円、終値292,000円(-29,000円-9.03%)

【4755】楽天グループ四本値(前日終値は112,000円、()は前日終値比)
1月17日:始値102,000円(-10,000円-8.92%)、高値109,000円、安値98,000円、終値98,500円(-13,500円-12.05%)

しかし、その翌日の1月18日、市川市27歳は失敗します。

「いやあ、今日は苦しかった。過去最大の損失でした。
(損失の額は)……三億円ぐらい
」(週刊文春2006年2月2日号(1月27日発売))

市川市27歳は3億円の損をします。

「日経平均は年初から横ばいでしたが、新興市場がすごく良かった。
だからこの辺の銘柄(パソコン画面上の新興企業銘柄群を指して)を買っていた。
まあ、ここ一年、相場が良かったので、悪かったときのことを忘れていたんです。
前日(十七日)朝も大きい損失を出したけど、引けにはマイナス九千万円ぐらいまで戻していたので、持ち続けずにそこで収めておけばよかった……
」(週刊文春2006年2月2日号)

市川市27歳は上昇トレンドのつもりで買いを持ち越し、結果的に底割れして3億円の損をしました。
市川市27歳が持ち越した銘柄はわかりませんが、フジと楽天の四本値を載せておきます。

【4976】フジメディアHD四本値(前日終値は292,000円、()は前日終値比)
1月18日:始値281,000円(-11,000円-3.77%)、高値296,000円、安値281,000円、終値282,000円(-10,000円-3.42%)

【4755】楽天グループ四本値(前日終値は98,500円、()は前日終値比)
1月18日:始値97,500円(-1,000円-1.02%)、高値104,000円、安値88,500円、終値104,000円(+5,500円+5.58%)

「ライブドアショックではちょっと損しました。
まァ3億円くらいですけど。3年くらい上げ相場なので、下げ相場の儲け方を忘れていたんですね。
3年前の感覚なら10億円は稼げた
」(週刊ポスト2006年5月5・12日号(4月24日発売))

損をした原因は「下げ相場の儲け方を忘れていた」という事です。
「下げ相場の儲け方」と言うのは、乖離率を使った逆張りと突っ込み買いのことでしょう。
乖離率の大きい銘柄や急角度で下落した銘柄ではなく、上昇トレンドのつもりで日中に値動きの強かった銘柄をそのまま持ち越してしまったのかもしれません。

当時のライブドア社長・堀江貴文氏については

「堀江さんは相場に関係ないんじゃないですか?相場は自己責任ですから」(週刊文春2006年2月2日号)

と言っています。

参考
週刊文春2006年2月2日号(2006年1月27日発売)
文春ビジネスと週刊ポストは次章以降で紹介します。

ライブドア株の推移
日付 終値 前日比 状況 備考
1/16(月) 696 -3(-0.43%) 15時直前に家宅捜索
1/17(火) 596 -100(-14.37%) ストップ安
1/18(水) 取引停止
1/19(木) 416 -180(-30.20%) ストップ安
1/20(金) 336 -80(-19.23%) ストップ安
1/23(月) 256 -80(-23.81%) ストップ安
1/24(火) 176 -80(-31.25%) ストップ安
1/25(水) 137 -39(-22.16%) 取引時間は13時30分から
1/26(木) 113 -24(-17.52%) 取引時間は14時から
1/27(金) 139 +26(+23.01%)


https://hashang.kabuka.biz/remains/discover/4753-2より

cisはライブドアに家宅捜索が入った1月16日にライブドアを持ち越しており悲惨な目に合います。





ライブドアは6営業日連続ストップ安の後、25日(水)に寄付きます。



cisはようやく損切りしますが、その後のリバウンド取りにも失敗します。
そこで言われるようになったのが、アニメ「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空のセリフ「おっすおら(孫)悟空」をもじった「おっすおら損五億」です。



この時点では5億円まで損していなかったのですが、さらに損を重ね、結局5.3億円損します(梅ジャムは単価10円)。



その後、「おっすおら損五億」はcisの代名詞的存在のように言われることになります。

ライブドアショックに関連して市川市27歳は多くのテレビを中心に多数取材を受けます。

TBS「NEWS23」2006 年 1 月 18 日















フジテレビ「FNN スーパーニュース」2006 年 1 月 19 日



テレビ朝日「スーパー J チャンネル」2006 年 1 月 19 日



スーパーJチャンネルは市川市27歳が3億円損した翌日、1月19日も追跡取材していました。





この頃より市川市27歳は「神」と呼ばれるようになってきます。



2006年1月20日:朝日新聞





朝日新聞はこの3億円の損失は翌日に全て取り戻したことは知らないようだ。
投書欄では主婦の金銭観が掲載されています。





2006年1月21日:日経新聞





2006 年 1 月 22 日:日本テレビ「The サンデー」
特にコメントなし

2006 年 1 月 25 日:テレビ朝日「ワイド!スクランブル」


















番組内でカントクと呼ばれているのは映画監督の山本晋也です。
もともと成人映画の監督でした。





cisがこの番組を見たのは2月半ばでした。
まだYouTubeはほとんど流行っていなかったので、アップローダーでやり取りしていた時代です。













2006 年 1 月 26 日:TBS「イブニング 5」





市川市27歳は1月25日にライブドア株を140円×500万株購入したところ、大引け後に東証が信用取引を規制したため、1月26日に大幅に下落して損を出します。
そのことについて放送したようです。
この日の取引については1月29日発売の週刊現代2006年2月11日号にも載っています。

2006年1月29日:週刊現代2006年2月11日号
週刊現代2006年2月11日号

市川市27歳は5000万円の損をしたようです(この日の取引については2月28日放送のガイアの夜明けでも触れており、次章で紹介します)。

2006 年 1 月 28 日:TBS「ブロードキャスター」





ライブドア株での損もありましたが、この週の儲けは4.5億円だったようです。

2005年12月8日のジェイコム事件から2006年1月15日のライブドアショックと立て続けに事件が起こり、市川市27歳のもとには取材が殺到していました。
おそらく人生で最も忙しい時期だったのではないでしょうか。
2月に入って取材攻勢も落ち着きを見せ、世間の興味も薄れてきたのを見計らってか、ついに誰もが想像していたハンドルネームを名乗り始めます。

参考:「働き蜂のDNA」


週刊ダイヤモンド2006年2月4日号の「田中康夫と浅田彰の続憂国呆談」の中で市川市27歳について触れた個所がありました。
田中康夫は作家で長野県知事(当時)、浅田彰は京大助教授の批評家です。



浅田「ジェイコム株誤発注事件で20億円儲けた千葉県の男性投資家も、今回の件では三億円以上損したらしいね。
あんなに稼いだのなら一刻も早くリタイアすりゃいいのに(笑)」
田中「それでこそアメリカ的なのに、おそらく彼も日本の働き蜂のDNAがあるんだよね。
で、いつか相場を踏み外して無一文になったりするのかな」

田中康夫は、純文学作家に多い凝った表現で敬意とも侮蔑ともとれる「働き蜂のDNA」と言っています。


cis伝HOME BNF伝TOP  第6章ジェイコム事件③>第7章ライブドアショック>第8章「B・N・F」登場