第6章ジェイコム事件①
1.2005年のcisと2ch
2005年2月末、cisは師匠だったびびりおんの資産を追い抜き、2003年以降資産を爆発的に増やしているのがまぐれでないことを証明します。

一方で、びびりおんは相場の跛行色的な動きに苦戦し、2005年3月末、トレードと2chを休止します。


そこへ来て、BNFが2005年4月1日の投稿を最後に姿を現さなくなります。
cisやびびりおんとともに資産を増やしていた「F3◆Kabu/F3KmA」や「エロエロ大王◆5O.OxBA2kE」もそれぞれ2004年3月、2004年12月に2chの投稿を止めていました。

2ch投資一般板(旧株板)はcisの独壇場でした。
破竹の勢いで資産を増やしていたこともあり、お調子者ぶりにいっそう拍車がかかります。





cisはBNFやuoaは超えたと豪語しています。
また、BNFが去ったことにより、名無しの嫉妬の対象はcisへと移っていきます。

実直な人間だったBNFやびびりおんと違い、cisは名無しの煽りにも柔軟でした。
取引がバーチャ(嘘)と言われれば、


と自らバーチャ呼ばわりし、嫌味だと言われれば



と殊更嫌味な態度を取り、人間的にダメと言われれば、

成功と人間性に相関関係は無いと反論。
さらに

と言っています。
極めつけは

自らが煽る側に回るというあまり褒めることが出来ない処世術も。※真似してはいけません。
当然、煽られた方は、

とボロクソ批判しています。
cisの2005年前半の資産推移です。
2005年1月6日「2.5億先生おめでとうございます」
2005年1月29日「たぶん三億超えたかもしれない」
2005年2月22日「・・・・・4億円!!!!!!」
2005年3月15日「・・・・・ろくおくっ!!!!!!」
2005年4月19日「・・・・・はってんにーごーろくおくっ!」(8.256億)
2005年5月5日「9.81億円」
2005年5月28日「E*に約8億その他は全部あわせて2億ちょい」
2005年6月19日「現金で15億2000万円持っています」
次々資産を増やし続けるcisですが、cisも徐々に追われる立場になってきます。
2005年4月「今日の勝ち負けを報告するスレッド」にあるトレーダーが姿を現します。

魑魅魍魎 ◆IaJHz4ec.s です。
魑魅魍魎はcis以上のスピードで資産を増やし続けます。



魑魅魍魎の資産の増加スピードに誰もが驚きを隠せません。

cisも脱帽です。





cisは6月半ば、新婚生活に専念するためと個人情報の漏洩を警戒し、2chを休止します。

cisの伴侶です。
あいさつにだけ投資一般板に現れたことがあります。

ぴょうは2chの純情恋愛板でcisの恋人募集に応募してきた女性です。
cisは時折2chに書き込んでいましたが、本格的に投稿を再開するのは12月からです(この間にcisは結婚をしている)。
cisは地合いの良さもあって22億円にまで資産を伸ばしていました。

しかし、魑魅魍魎は33億円にまで資産を伸ばしていました。

BNFやuoaを抜かしたと豪語していたcisですが、思わぬライバルの出現で足元をすくわれます。
ひょいと現れ、瞬く間にcisを追い抜いた魑魅魍魎。
もしこのまま話が終わったならば、cisを抜き去ったトレーダーとして語り草になっていたかもしれません。
参考:2005年の地合
2005年は2003年5月以降の好地合を継承していました。
特に郵政民営化を争って行われた9月11日のいわゆる郵政選挙は(解散は8月8日)、小泉政権の圧勝に終わり、日経の上昇トレンドを加速させていました。
「ヒルズ族」「ニート」「勝ち組・負け組」「格差社会」と言う言葉が広まり始めたのもこの頃からです。

2.ジェイコム事件
ジェイコム事件は、2005年12月8日(木)に起きたジェイコム株(現社名ライク)の誤発注事件です。
ジェイコムはこの日が新規上場でした。
ジェイコム株は地合いの良さも手伝って公開価格61万円に対して、90万円前後の気配で推移していました。
そこでみずほ証券の担当者が1株を61万円で売りに出すところ、誤って61万株を1円で売りに出します。
気配値は急落し、9時27分67.2万円で初値を付け、そのまま9時30分にストップ安57.2万円まで下落します。

誤発注を取り消すことが出来ないことを悟ったみずほ証券は次々大量の買いを入れ、ジェイコム株を回収しようとします。
そこに証券ディーラーや個人投資家も買いを入れ、ジェイコム株は9時37分ストップ安を離れ、一転急騰します。



9時43分にはストップ高77.2万円まで行きます。






その後ストップ高から落ちることもありましたが、10時20分以降はストップ高張り付きとなり、そのまま取引を終えます。

https://cadillac600.blog.fc2.com/blog-date-20051208.html より
歩み値
9時27分~9時30分
9時30分~9時32分
9時32分~9時34分
9時34分~9時37分
9時37分~9時39分
9時39分~9時42分
9時42分~9時45分
http://daytrade.livedoor.biz/archives/2005-12-08.html より
翌日以降ジェイコム株は取引停止となり、最終的には溶けあいと呼ばれる緊急措置でみずほ証券が一方的に買い上げる形で終息します(買付価格は91万2000円)。
初値からストップ安を経てストップ高までわずか16分間の攻防でした。
儲かったトレーダーばかり注目を集めがちですが、動くことが出来なかったトレーダーがほとんどでした。



cisの動きです。
cisはストップ安で3300株20億円分買い付け、ストップ高で決済します。



cisはジェイコムをストップ高で決済すると、すぐに日興コーディアルと大和証券を空売りします。
当初は日興コーディアルが誤発注の犯人とみられていたからです。


さらに急落していたメガバンクを買いに行きます。




メガバンクの買いは上手く行きませんでした。



と言っています。
鉄火場に強いcisが本領を発揮したトレードでした。
びびりおんはこの時期トレードを休んでいたためトレードしませんでした。

ジェイコム事件では、果敢に飛び込んだトレーダー、様子見に回ったトレーダー、茫然自失したトレーダー、悲喜こもごもでした。
そんな中、思わぬボロを出したトレーダーもいました。
魑魅魍魎です。


結局800株の大量保有報告書は提出されることはありませんでした。
その後何度か魑魅魍魎は2chに書き込みますが、もう信じる人はいませんでした。
魑魅魍魎はほどなく2chの書き込みを止めます。
魑魅魍魎の話は全てバーチャ(嘘)だったのでしょう。
偽物がボロを出す一方、大量保有報告書によって本物の存在が明るみに出ます。
参考:バーチャトレーダー
少し時間をさかのぼります。
緑地公園 ◆JZnPkomULk というコテハンがいました。
2004年6月から「今日の勝ち負けを報告するスレッド」に投稿を始めます。

その後、勝ち額こそ少ないのですが負けないトレードスタイルで徐々に注目され始めます。

そんな2005年7月、緑地公園は名無しで自分を持ち上げる投稿をしようとします。
ところが、誤って「緑地公園 ◆JZnPkomULk」の名前を外すのを忘れ、自演しようとしたことがバレてしまいます。

ここまでなら可愛いミスなのですが、何を考えたのか、突如バーチャを告白します。




緑地公園は勝ち額が少なかったため、バーチャ疑惑を掛けられることがなかったのです。
特に目立った言動をするわけでもない緑地公園がバーチャだったのはある種の衝撃を与えました。
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