関東支部例会

更新日: 2018/11/8

2018年度

第2回: 2018年12月8日(土)午後2時~3時20分
お茶の水女子大学・文教育学部1号館3階302教室
永江貴子(拓殖大学)
“帮”を用いた文のポライトネス性について
永江(2005)、永江(2008)において当時のコーパスやアンケート調査に基づき、要求表現における“帮我”が依頼のポライトネスマーカーになりつつあると述べた。この“”を用いた文であるが、近年、中国大陸において以前は受益者を導く語として“”を用いた文で“”を用いる例が増加しているようだ。また、店員にコーヒーを注文する場合に“帮我做杯咖啡。”と更なる文法化が進んだ例も見られる。この“”を用いることでポライトネスを示す例、更には美化語として用いる例を提示し、ポライトネスを意図する場面で何故多用されるのかに関し、“”の特性からそのメカニズムを述べる。
安藤好恵(大東文化大学)
中国語学習者の習得状況に関わる要因の探索
同程度の学習環境にありながら習得状況に差が見られる要因の一つとして、学習者の多様性が挙げられる。本発表では、中国語学習者の多様性として入学時の英語スコア、ビリーフ、学習への取組み方を取り上げ、中国語の習得状況との関連性を調査した。大学で中国語を専攻する1年生を対象とし、学年末に行われた学習到達度を測る試験の得点を用いて層別化を行い、得点に影響を与える項目について決定木分析を用いて検討した。その結果、中国語の習得状況に影響を与える可能性のある要因として6つの要因が示された。この結果に基づき、学習者の多様性と習得状況に配慮した学習支援のあり方について考察する。

今回はお茶の水女子大学中国文学会との共催です。

会場所在地:
 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
アクセスマップ:
 http://www.ocha.ac.jp/help/accessmap.html
関東支部例会担当:
石村広(中央大学文学部)
Email: kanto(“@chilin.jp”)を付加してご使用ください。
〒192-0393 東京都八王子市東中野742-1
第1回: 2018年6月30日(土)午後2時~5時
首都大学東京・南大沢キャンパス5号館1階142室
任暁雪(九州大学・院)
現代中国語人称詞「人家」の機能について−「别人」「他」「那(个)人」との交代の可能性の観点から−
本発表は、現代中国語人称詞「人家」の機能を、一般に「人家」と類似する機能を持つと言われる「别人」、「他」、「那(个)人」との交替の可能性という観点から考察するものである。まず、先行研究で指摘された「*人家是谁?」の非文性を手がかりにしながら、主に『中日対訳コーパス』において「人家」が出現する場合の特徴を分析することにより、「人家」は文脈指示機能のみだけで現場指示機能は持たないということを示した。次に、「人家」と「别人」、「他」、「那(个)人」との交替の可能性から、「人家」の文脈指示機能には文のアスペクト、先行詞となる名詞句の性質、副詞の性質等が関与するということを明らかにした。
劉淼(首都大学東京・非常勤講師)
会話引用表現の歴史的変遷―会話文の前の“道”を 中心に―
小説の地の文と会話文をつなぐ役割をする語句(「『……』と言って」に当たる)は、時代や文体によって異なる。文言文では、“曰”、“云”、“言”などを会話や引用文の前に置く。一方、明清白話小説では“(説)道”、“説”などを会話文の前に置く。現代小説では、会話文の前に置かれるのは多くの場合“说”で、“道”の用例は相対的に少ない。清から民国にかけて“道”から“説”に変化したのではないだろうか。張猛(2003)で『左傳』の“曰”、“云”に言及しているほかに、この表現に注目した研究は少ない。今回は『金瓶梅詞話』以降、民国までの白話小説を調査対象とし、会話文の前の“道”の歴史的変遷について考察する。
松本洋子(外務省研修所・非常勤講師)
詩を利用した声調指導について
中国語の声調の習得は一部の学習者には難関である。筆者は、声調指導の最初期に王之涣《登鹳雀楼》や李白《早发白帝城》の一連の声調と日本語「マー」「マーミー」「マーミームー」の組み合わせで指導している。いきなり「声調+中国語子音+中国語母音」の組み合わせは学習者の負担が大きいので、まずは声調のみを学習者の聴覚に植え付けることを目的とする。一般的に学習者が不得意なのは、2声+1声、2声+2声、2声+4声、3声+2声などであり、また1声が下がってしまい、弱い4声のようになってしまうこともある。中級でもまだ声調が不確かな学習者を指導することがあり、最近指導した学習者の録音と指導のポイントを紹介する。
会場所在地:
 八王子市南大沢1−1
アクセスマップ:
 https://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide/access.html
関東支部例会担当:
荒木典子(首都大学東京大学院人文科学研究科)
Email: kanto(“@chilin.jp”)を付加してご使用ください。
〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1

2017年度

第4回: 2018年2月3日(土)午後2時~5時
東京大学駒場Iキャンパス 1号館1階 101教室
落合守和(首都大学東京・客員教授)
中国語学講義三十種について
前世紀70年代から2000年代まで三十年にわたり,中国語学を中心とし中国文学・言語学など周辺分野を含む,東京都立大学・早稲田大学・長崎外国語大学などでの授業科目の講義ノート数十冊が,2017年10月,東京都多摩市の一隅から出現した。ノートの封面には①「中国語学特研・特論―仏典の漢訳と中国音韻学―,昭和五十一年度(1),人文学部 慶谷壽信」,②「中国語音韻史(Ⅰ)―有坂秀世論―,昭和五十六年度(早大・一文),同」,③「中国語学概説,昭和六十二年度・平成元年度,同」,④「言語学Ⅰ・Ⅱ」,平成十三年度,同」,などと記される。これらのノートについて初歩的調査の結果,判明したことがらを報告する。
王振宇(中央学院大学)
湖南邵阳花鼓戏剧本的方言特征
邵阳花鼓戏是流传于湖南省邵阳市和周边县市的民间地方戏剧,使用的语言主要属于娄邵片湘语。本文以邵阳花鼓戏中最具影响力的两个传统剧目《打鸟》、《磨豆腐》以及改编自北方作家赵树理原著《小二黑结婚》的邵阳花鼓戏剧本为对象,将其与同剧目的音像材料、其它湖南籍作家小说的语言特征、相关的研究文献进行比照,描写出邵阳花鼓戏剧本中的方言特征。通过考察,我们发现邵阳花鼓戏剧本中使用了很多地道的传统方言,能对方言调查问卷起到很好的补充作用。但另一方面,剧本语言作为一种社会方言,它和实际在某一地区的日常生活中使用的地点方言存在一定的差异,具有“掺杂性”等特点以及“向官话和书面语靠拢”的倾向。
齋藤萌(お茶の水女子大学・院)
「テイタ」形・「テイナイ」形との対応にみる中国語のアスペクト表現
本発表は、「テイタ」形・「テイナイ」形と中国語の対応関係を明らかにし、中国語におけるアスペクト表現の使い分けに関して考察を試みようとするものである。無意識に「テイタ」形と“動詞+了”を関連づけて運用の拠り所とする傾向が見られるが(楊永娟:2010)、近代小説の対訳を資料に考察を行ったところ、「テイタ」形に対応する中国語の表現のうち最も多かったものは“動詞のゼロ形式”であり、“了”が使用される用例は少数であることを確認した。また、日本語において「~したことがない」や「まだ」が明示的に現れないにもかかわらず、中国語で“过”や“还”を伴って表現される「テイナイ」形についても論じたい。
会場所在地:
 目黒区駒場3-8-1
アクセスマップ:
 http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/visitors/maps-directions/campus_map_2017.07.pdf
 【京王井の頭線】駒場東大前駅>正門>1号館の順で約100メートル直進していただければ到着します。
関東支部例会担当:
荒木典子(首都大学東京大学院人文科学研究科)
Email: kanto(“@chilin.jp”)を付加してご使用ください。
〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1
第3回: 2017年12月2日(土)15時~16時20分
お茶の水女子大学 文教育学部1号館1階第一会議室
田禾(関西学院大学)
现代汉语动词的隐现
对于现代汉语中的词汇在句子表层的隐现问题,以往多是针对动态助词、语气助词、还有一部分关联词的研究,而对于动词的隐现缺少总体的观察。本文通过对一部分动词的隐现实例进行分析,分别从完句成分、信息传递、主观与客观等角度,探讨动词出现与否对句子所产生的不同影响。具体来说,“进行/加以”类动词主要起到完句作用;“被就业/被自杀”隐含的[make]类动词因为不影响句子的合格度和信息传递而得以藏身;“觉得/认为/想”类动词凸显言者的主观看法,在对话中出现时其语用功能刚好是交际策略的有效运用。动词隐现的动因和机制各有不同,本文认为,现代汉语的动词隐现最终是在经济性原则的支配下,选择最合理的表达方式来承载适量信息的结果。
安本真弓(跡見学園女子大学)
可能を表す“能”と“会”のメカニズム
”と“”は、両方とも「できる」義を表し、「一定のレベルに達する」義を表すのは“”であると従来の研究では指摘されている。しかし、“她很能说话,一口气说了一个上午。”、“她很会说话,说出来的话让人心服口服。”の例では、“”も“”も「一定のレベルに達する」義を表すと言えるが、明確に使い分けているのである。そこで、本発表では言語事実の再考を踏まえた上、“”は「状況可能」として捉え、「臨時性」及び「動態性」の意味特徴を持つ。一方、“”は「推測可能」として捉え、「恒常性」及び「静態性」の意味特徴を持つとすることができると考える。
今回はお茶の水女子大学中国文学会(14:00~)との共催です。併せてご参加ください。
http://www.li.ocha.ac.jp/ug/llc/chn/coursemenu/gakkai.html
会場所在地:
 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
アクセスマップ:
 http://www.ocha.ac.jp/help/accessmap.html
関東支部例会担当:
荒木典子(首都大学東京大学院人文科学研究科)
Email: kanto(“@chilin.jp”)を付加してご使用ください。
〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1
第2回: 2017年9月17日(日)午後1時~2時
大東文化会館ホール
陳玥(東京大学・院)
「V起来」と「V得」構文の意味機能に関する考察
現代中国語の「NP+V起来+AP」構文と「NP+V得+AP」構文について、“V起来”を用いた“今天的新干线坐起来很舒服”では、連体修飾語の「今天的」を削除しても問題なく成立するが、“V得”を用いた“今天的新干线坐得很舒服”では、「今天的」は削除できず、“新干线坐得很舒服”は非文となる。「V得」構文に関しては盛んに議論が行われてきたが、その多くは動詞接尾辞「得」の前後にあるVとAPの意味関係に関する考察であった。本発表では、動作対象を表す主語が裸名詞の時になぜ二つの構文の間に違いがみられるのか、「V得」構文の主語に立つ名詞句がそうした制約を受ける意味論的根拠は何なのかについて考察する。
田村新(首都大学東京・非)
清末民初の中国人による量詞研究について
拙稿2009では、1920年代前半に中国語白話文法を記述した著作における品詞や助動詞に関する記述の他、量詞に関する記述を考察し、黎錦熙1924『新著国語文法』で初めて量詞という術語が使われたのではないかとの結論に至った。本発表では、1920年4月『白話文做法』、『教育雑誌』第13巻(1921年)第10号に掲載された何仲英「国語分量詞的研究」などの白話文法を記述した著作、さらには馬建忠1898『馬氏文通』、來裕恂1906『漢文典』、章士釗1907『中等国文典』等、文言文を記述した文法著作にまで調査の対象を広げ、白話文言を問わず清末民初に中国人が量詞をいかに研究してきたのかについて考察したい。
今回の支部例会は、大東文化大学大学院中国言語文化学専攻 学術シンポジウム「中国語研究と生成文法」との共催です。当日のプログラムは下のリンク先サイトをご覧ください。
http://www.daito.ac.jp/education/foreign_languages/news/details_22910.html
会場所在地:
 〒175-0083 東京都板橋区徳丸2-4-21
アクセスマップ:
 http://www.daito.ac.jp/access/noriba.html
 Google マップ
関東支部例会担当:
荒木典子(首都大学東京大学院人文科学研究科)
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〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1
第1回: 2017年6月10日(土)午後2時~
東洋大学白山校舎6号館2階6217教室
神野智久(日本経済大学・非/育秀国際語学院・非)
移動表現の意味的側面についての一考察
本発表は、動補構造(動詞+方向補語)における動詞の意味役割について考察するものである。刘月华主编(1998)では、動詞と方向補語の関係を「動作と結果」とし、方向補語に前接する動詞が、その意味によって仔細に分類されている。言語類型論(cf.田中・松本(1998))では、移動表現において動詞がどのような意味役割を担うのか、という観点から研究が進められており、発表者の知る限り、現代中国語において、移動表現における意味役割の分析は多くはない。そこで本発表は、刘月华主编(1998)を踏まえ、なおかつ言語類型論、認知言語学の枠組みから、動詞の意味役割について若干の考察を加える。
濱田武志(日本学術振興会特別研究員・京都大学)
粤語研究に於ける比較言語学の可能性
比較言語学の方法は漢語系諸語(中国語諸方言)で実践しにくい点も少なくないが、特に閩語に於いてJerry Norman以降、比較言語学的研究が活発である。粤語などの場合は、内部の変種だけが排他的に遡る「出来る限り新しい共通祖語」を求めるという、近過去の精密な推定が研究目標の一つとなる。ただ、閩語に比べて均質性の高い粤語を考察対象とする時、変種間の歴史的関係を客観的に論ずることが難しい。そのため、粤語史をより厳密に推定するには、方法自体の一般化・抽象化が必要である。本発表は、粤語史研究の理論的課題を論ずると同時に、「反証可能性の担保」という形で、「系統樹か言語層か」というモデルの違いを克服する方法についても検討する。
会場所在地:
 〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20
アクセスマップ:
 http://www.toyo.ac.jp/site/access/access-hakusan.html
関東支部例会担当:
荒木典子(首都大学東京大学院人文科学研究科)
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〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1

2016年度

第4回: 2017年3月18日(土)午後2時~
首都大学東京南大沢キャンパス5号館142教室
劉暁南(早稲田大学文学学術院訪問学者)
風俗与方言――以“閩蜀同風”為例
俗谚“闽蜀同风”只见于宋代文献,它标明悬隔千里的闽(福建)、蜀(四川)两地“风俗”相同,完全不符合“千里不同风”的普通认识。笔者根据《汉书地理志》对风俗的经典定义,确认古人所说的“风”包含“方音”的内容。联系宋人对闽、蜀两地方音的记述以及两地文人诗歌用韵等材料显示的两地方音特征多有相同的事实,笔者以为宋代方音的“闽蜀相近”就是宋人“闽蜀同风”俗谚的客观基础。宋之前没有这种说法,是因为当时闽地文明落后,其方音不为人所知。宋之后俗谚不再流行,是因为宋末元初的惨烈战乱中随着蜀中“原住民”大量消失,原方言也大部消亡,蜀音已变,不再与闽音相近的缘故。
劉淼(首都大学東京・院)
明清白話小説における完了動詞“畢”、“罷”、“訖”について
本報告では、明清白話小説にみられる “畢”、“罷”、“訖” の用例を収集し、これらの通時的変化や共起する言葉の特徴を考察し、以下の三点を指摘する。①宋代までの資料と比べて補語としての用例が増え、地の文と会話文の境界を示すマーカーとしての用例が最も多い。②それぞれに共起しやすい語彙がある。例えば、述語動詞が“説”の場合“畢”が、“聴”の場合“罷”が補語になることが多い。また、“斬訖報來”のように固定化した表現が繰り返し見られる。③これらのうちどれがよく見られるかは作品によって異なる。例えば『水滸伝』は“罷”を、『金瓶梅詞話』は“畢”を多用している。
会場所在地:
 東京都八王子市南大沢1-1
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関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学総合研究部教育人間科学域)
Email: kanto(“@chilin.jp”)を付加してご使用ください。
〒400-8510 山梨県甲府市武田4-4-37
第3回: 2016年12月24日(土)午後2時~
日本大学文理学部3号館2階3202教室
齋藤萌(お茶の水女子大学・院)
「テイル」形に相当する中国語表現の語用論的機能に関する考察―心的状態を表す動詞から出発して―
動作の進行や状態の持続を表す日本語の「テイル」形は、中国語では“在+動詞”や“動詞+着”が用いられ、その対応関係について盛んに研究が進められてきた。心的状態の持続を表すテイル形構文について調査を行った結果、多くは中国語では動詞のゼロ形式を用いて表現されることが観察された。本発表では、「テイル」形の意味解釈と日中の心的状態を表す動詞の意味特性について確認し、中国語への対応と“”、“”、“動詞のゼロ形式”の語用論的機能を考察する。「テイル」形のもつ〈報告性〉という機能は中国語では“”が、〈現象描写性〉の機能は“”が、〈客観性〉の機能は“動詞のゼロ形式”がそれぞれ担うことを提案する。
王芸嬛(お茶の水女子大学・院)
“因为”句与“既然”句的预设差异浅析
传统研究认为,“因为”句(即说明因果复句)和“既然”句(即推论因果复句)都属偏正复句,原因分句为偏,结果分句为正。但两者在实际应用上有很大区别。首先,“因为”句中的原因分句可以被焦点化、疑问化和否定化,“既然”句则不能。从两者与推测词的共用情况来看,“可能/也许/大概因为”常说,但“可能/也许/大概既然”则很难讲。本文针对“因为”句和“既然”句的预设与焦点成分进行分析后,发现两者的区别是,“因为”句中,“因为p”整体做句子焦点,而“既然p”则是句子的预设成分。也就是说,“因为”句中更强调原因,“既然”句更强调结果。
会場所在地:
 東京都世田谷区桜上水3-25-40
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関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学総合研究部教育人間科学域)
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〒400-8510 山梨県甲府市武田4-4-37
第2回: 2016年9月3日(土)午後3時~
お茶の水女子大学文教育学部1号館第1会議室
林如(お茶の水女子大学・院)
从焦点理论浅析动词后的“了”的焦点提示功能
本文旨在厘清汉语连动句中焦点结构的含义,试证明在连动结构的范围内,动词后缀“了”具有焦点提示的功能。本文在刘勋宁(1999)提出的“汉语VVf原则”的基础上,提出动词接辞“了”是较弱的焦点标记词的观点。首先,概观语言学中常用的常规焦点性质判断法、并列结构判断和否定结构判断法三种焦点判定方法及焦点标记的判定方法。然后,在此基础上对现有文献的例句进行测试,力图在连动结构范围内判定动词后缀“了”提示的词是否为焦点。最后提出在连动结构中动词接辞“了”是较弱的焦点标记词的观点。
郝静(お茶の水女子大学・院)
离合词的语义对表示人的成分的影响
有的AB(本文AB指双音节离合词)中间可以插入X(本文X指表示人的成分,人的成分又指表人的专有名词或人称代词(+的)),有的则不能。本文只限于考察“YAXB”式中的X与Y(Y指与X不同的表示人的成分)的语义关系。明确YX的语义关系的好处之一是可以给AB分类,从而缩小≪现代汉语词典≫中离合词的范围,更便于分析离合词与其插入要素之间的联系。关于X的语义,已有大部分研究表明其为受事。但也有认为X是施事的研究。本文认为X为受事,但是AB的不同会导致Y的语义发生变化。Y的语义可表现为施事,致事,客事等。
許芸涵(新潟大学・院)
様態描写における“”と“起来”の意味的相違
”と“起来”は様態描写と共起できる。様態描写で、両者を比較する研究はほとんどない。本研究は、“”と“起来”と様態描写の共起状況を明らかにする。“”と共起できる様態描写は、物事の性質と状態を表す様態、程度が強い様態、あることに対する評価を表す様態、一種の習慣を表す様態と方式を表す様態である。“起来”と共起できる様態は、物事の性質と状態を表す様態、程度が強い様態、突然な変化を表す様態である。また、同じ様態描写文で、“”と“起来”の置換状況を究明する。置換可能の場合は、意味論から両者の意味的相違を解明する。置換不可能の場合、文法上の制約要因を究明する。
会場所在地:
 東京都文京区大塚2-1-1
キャンパスマップ:
 http://www.ocha.ac.jp/help/accessmap.html
*土曜日は南門が閉門しておりますので正門からお入りください。また身分証明書の提示を求められることがありますのでご了承ください。
関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学総合研究部教育人間科学域)
Email: kanto(“@chilin.jp”)を付加してご使用ください。
〒400-8510 山梨県甲府市武田4-4-37
第1回: 2016年7月9日(土)午後2時~
首都大学東京南大沢キャンパス5号館1階142教室
神野智久(大東文化大学・院)
”と“”の非対称性について―「連続性」という観点から―
本発表は、“”と“”の非対称性について、「連続性」という観点から分析する。「連続性」とは、事象Aが、事象Bに先立って生起し、事象Bが事象Aに依存して生起することを指す。両者は、有標・無標として言語現象に現れる(例えば、肯定と否定の関係)。この「連続性」を、“”と“”に当てはめると、“”で表す「着点への移動」は、“”で表す「起点からの移動」に依存しないが、逆はその限りではないことがわかる。つまり、“”と“”は有標・無標の関係なのである。更にこの連続性は、垂直軸の移動の分析にも有効であることも示唆する。
林佩芬(南山大学・非)
「数量詞+形容詞」の中国語表現の特徴
这条鱼3斤重”のような表現においては、数量詞“3斤”は形容詞“”と共起する。このような場合には、形容詞を取り除いたとしても、構文として許容され、「知的意味」は同一となる。他方で、形容詞の付加が、構文上、必要条件と思われる場合や、通常、形容詞を付加しない場合も存在する。そこで、本報告では、形容詞が付加された表現と付加されていない表現との間には、何らかの相違があると考え、形容詞が付加される・付加されない数量詞表現について考察し、「数量詞+形容詞」の統語的、意味的な特徴を明らかにする。
会場所在地:
 東京都八王子市南大沢1-1
キャンパスマップ:
 http://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide/map.html
関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学総合研究部教育人間科学域)
Email: kanto(“@chilin.jp”)を付加してご使用ください。
〒400-8510 山梨県甲府市武田4-4-37

2015年度

第4回: 2016年1月9日(土)午後2時~
東京大学本郷キャンパス文学部法文1号館215番教室
董冰華(長春理工大学・東京大学)
漢語普通話的新起點?——《中原雅音》的再輯佚與新研究
《中原雅音》是一部記錄北方時音的重要韻書,今已亡佚。我們從《韻學集成》《同音字鑒》《漢吳音徵》等國內外多種文獻中,對《中原雅音》再次做了窮盡式的輯佚,經甄別與整理,共輯得1655條(其中208條新材料)。在此基礎上,首次最大程度地部分復原了《中原雅音》,幷重新分析了該書的音系特點,主要表現爲:全濁聲母清音化、入派三聲、疑母消失等。研究認爲,《中原雅音》的成書年代介于宋、元之間,應早于《中原音韵》;其音系及語音特點與《中原音韵》相近,能够較好地解釋現代漢語普通話聲、韵、調的發展演變規律。由這個新的起點,可以重新審視 “《中原音韵》是漢語普通話鼻祖”的相關問題。
伊藤大輔(目白大学)
現代中国語の「後置修飾」について
現代中国語のV1+N+V2という構成素列においては,V2がNを後ろから修飾すると見做し得る,あるいは見做さざるを得ない,いわば「後置修飾」と呼ぶべき現象が散見される。その例として,“有饭吃”(食う飯がある)のようなV1が“”からなる例は複数の研究や参考書等で言及されてきたが,V1がその他の動詞からなる例については相対的に言及が少ない。本発表は,V1が“”以外からなる実例(“缺饭吃”(食う飯に事欠く),“需要刀子切”(切るためのナイフが要る)etc.)が存在することを確認し,後置修飾の各例に通底する特性を帰納的に描き出すことを目的とする。また,そうした例が投げかける理論上および教育上の問題についても考察する。
紀宝紅(新潟大学・院)
不完結相“V着(+NP)”と状態動詞について 発表取消
アスペクト助詞の“”は不完結相の標記であり、“”が持続相の文法機能を担うことはすでに多くの研究が明らかにしているが、いまだに不明な点も残っている。例えば、中国語で愛を告白する際、“我爱着你”“我在爱你”と告白せずに“我爱你”と言い、いかなるアスペクトマーカーも伴わないゼロ形態で告白する。なぜそのような現象があるのだろうか。本発表では、まず、状態動詞を中心に、それらをアスペクト的な特徴によって属性動詞、心理動詞、認知動詞に下位分類し、“V着”構文のアスペクト的意味を再検討する。さらに、時間副詞との関係を通して“V着(+NP)”の使用状況などについて考察する。
加納希美(愛知大学・非)
拡張二重目的語構文におけるS類臨時量詞の描写機能
二重目的語構文の拡張的表現では“她泼了我一脸酒”のように非三項動詞が述語動詞におかれることがあるが、その際数量詞にはしばしば“一身”“一脸”等のようにS類臨時量詞(量詞として借用された身体部位名詞)が用いられる。この種の拡張構文の多くは従来指摘されてきたように「攻撃」として解釈可能な事象を表すが、時に、間接目的語にふりかかる「被害」として偶発的な遍満状態の出現を叙述する例も観察される。本発表では「攻撃」や「被害」を表し得るこの種の拡張構文の成立要因について、二重目的語構文の構文的意味や動詞の特徴と併せて、S類臨時量詞の描写機能との関連を考察する。
会場所在地:
 東京都文京区本郷7-3-1
キャンパスマップ:
 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_j.html
関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学総合研究部教育人間科学域)
Email: kanto(“@chilin.jp”)を付加してご使用ください。
〒400-8510 山梨県甲府市武田4-4-37
第3回: 2015年10月17日(土)午後2時~
日本大学文理学部3号館3201教室
劉子瑜(日本大学/北京大学)
唐诗一字平去两读而义同义别兼具问題论析
本报告对唐诗中48个单字具有平去两读义同兼义别的音义关系及用法进行了论证,结论是:1.这48字绝大多数是上古平声字,魏晋南北朝时期又有了声韵相同的去声,于是诗作中出现了一字平去义同兼义别的用例,唐诗中获得了空前发展。2.这48字具有两读义同特点的义项分两类:一为本义,一为引申义,所形成的两读义同和一读(或两读)义别的关系,既显示了各字义项有本义与引申义的区别,又显示诸义词性的不同,这与诸字声韵相同而调不同的语音密切关系是相对应的。3.这种音义关系和特点最大限度地满足了唐代诗体声律的需要,为诗人依律审音用字提供了更为自如的选择余地,对唐代诗律的形成和繁盛起了促进作用。唐以后明显衰减。
紀宝紅(新潟大学・院)
“在~”と“~着”の文法的使い分けと意味的分析について
石毓智(2006)では、「進行相を表す文法形式である“在”は過去のある時間から現在までの進行を表す。“着”は現在から未来の進行を表し、またある行為や動作が終わった後の状態の持続も表す。時間軸における発話時点を基準にして、“在”と“着”を使い分ける」と指摘されている。しかし、動相と時制の概念を混同しているため、動相形式としての“在”と“着”の相違を論じるのに不適切であると考える。本発表では石毓智(2006)の見解を基に、“在”と“着”が置き換えられる場合と置き換えられない場合の動詞をそのアスペクト的特徴により継続動詞、瞬間動詞、状態動詞に分類し、その上で、両方の文法的使い分けを制約する要因と意味上の相違を明らかにしたい。
渡邊奈津子(東京外国語大学・院)
“能VC”と“V得C”の表す「可能」の意味について
助動詞“能”の肯定形“能VC”と可能補語の肯定形“V得C”の使用状況や意味の差異について、先行研究の指摘により明らかになっている部分もあるが、いまだに不明な点も残っている。“能VC”と“V得C”が、条件や能力など、どのような意味を表す場合に多く用いられるのか、コーパスを使用して収集した用例に対して意味の面からの分類を行った結果、両者の間で一定の使用傾向の差が見られた。本発表では、“能VC”と“V得C”の意味分類と用例の観察結果について報告した後、使用傾向の差から見られる“能VC”と“V得C”二つの表現形式の表す意味の差について考察を行う。また先行研究で指摘されていることとの関連についても検討する。
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 東京都世田谷区桜上水3-25-40
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関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学教育学研究科)
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〒400-8510 山梨県甲府市武田4-4-37 山梨大学教育学研究科
第2回: 2015年7月25日(土)午後2時~
首都大学東京南大沢キャンパス 国際交流会館1階中会議室
渡邊奈津子(東京外国語大学・院)
”と“可以”の使用状況について――用途を表す場合
”と“可以”の意味や使用状況の相違については先行研究によって少なからぬ指摘が行われている。一方で、“橘子皮还{能/可以}做药。”のような、“”と“可以”が用途を表す場合については、意味の差が出にくくなるという指摘や、基本的に置き換えが可能であるという指摘が存在する。本発表では、コーパスで収集した用途を表す場合の“”と“可以”の用例を対象に調査を行った結果、両者の使用状況に差異が見られること、さらにその差異と両者の意味との間には関連があることを指摘する。
川下崇(首都大学東京・院)
朝鮮資料に見られる方向を表す介詞について
本発表では、元明期における朝鮮資料を取り上げ、そこに見られる「往」、「投」、「到」等の方向を表す介詞について考察する。これらの介詞は「~へ」という意味を表すが、資料によって出現に偏りが見られるようである。例えば、介詞「投」は、旧本『老乞大』や『翻訳老乞大』に見られるが、『朴通事諺解』や『訓世評話』には見られない。本発表では、資料ごとの出現状況、搭配関係について検討したい。
劉春芳(首都大学東京・院)
關於《金瓶梅詞話》“出來”的研究
本文欲對《金瓶梅詞話》(第七回至第十六回)的“出來”進行語法功能和語義類別兩方面研究。從語法功能的角度,當“來”位於動詞“出”之後,作單音節的趨向補語時,“出來”是動補結構,在句中充當謂語,《金瓶梅詞話》凡38例。“出來”位於在其他動詞之後,作該動詞的雙音節趨向補語,《金瓶梅詞話》凡56例。從語義類別的角度,動補結構“出來”的語義分類為二:從裡往外義凡37例;出現義凡1例。趨向補語“出來”的語義分類為四:動作由里向外義凡31例、動作完成或實現義凡8例、由隱蔽到顯露義凡12例和獲得了某種性能義凡5例。與《現代漢語詞典》(第六版)的釋義對照,《金瓶梅詞話》的“出來”作趨向補語時的“獲得了某種性能”義項為前者所無。
森広江(首都大学東京・院)
福清方言音系の一考察
本発表では福清方言の先行研究である馮(1993)との比較を通して、福清方言の現状について報告する。福清方言の音系全体に関する先行研究としては馮愛珍(1993)『福清方言研究』が挙げられる。今回の東張鎮での調査結果から先行研究とは以下のような相違点が見られた。①馮(1993)では合流により消滅したとされる韻母[ui]、韻母[iu]を保存している。②馮(1993)で報告された変韻の規則から漏れる例外が見られる。東張鎮は馮(1993)の調査地点である融城鎮と同方言区に属するが、より古い体系を残している可能性が高い。本発表では方言の現状について報告すると共に、その可能性について検討したい。
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 東京都八王子市南大沢1-1
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町田茂(山梨大学教育学研究科)
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第1回: 2015年6月20日(土)午後2時~
文教大学越谷校舎3号館 3301教室
崔婷(東京外国語大学・院)
“哭湿”类动结式的事件性特征
本文针对“哭湿”类动结式的两种表达形式,从事件性特征的角度进行了考察。“哭湿”类动结式的一元非宾格形式和二元非宾格形式分别在具体事件和经常性事件的分布当中产生了对立的情况。具体来说,一元非宾格形式可以与“快…了”、“开始”等标记共现表示变化的开始;也可以与“缓缓”等表示缓慢义副词共现表示变化的进行,具有时间轴上的描写功能。而在二元非宾格形式无法在时间轴上表示阶段性变化,而是与“常常”等副词或表示频度的名词共现表达某种情况经常出现。在用法上,两种形式都有一种通指用法。如经常性事件里出现的一元非宾格形式的主语必须表示通指意义;二元非宾格形式陈述一个非事件性的命题时,宾语表示通指意义。
田村 新(文教大学・非)
日中の『漢文典』に関する一考察
来裕恂1906『漢文典』は馬建忠1898『馬氏文通』に次いで、中国で二番目に書かれた中国語文言文に関する著作である。該書の序において、来裕恂は猪狩幸之助1898『漢文典』、児島献吉郎1902―1903『漢文典』などの書名を日本の研究として挙げている。これらの著作はいわゆる「漢文」の文法を記述したものである。来裕恂はこれらに対する反発から自ら『漢文典』を執筆したようである。本研究では、来裕恂、狩野幸之助、児島献吉郎の三氏の『漢文典』を比較対照し、来裕恂が日本の研究の何を受容し、何を受容しなかったのかについて考察を試みる。この時期は西洋文法の模倣とよく言われるが、本研究の結果から日本の研究の受容の可能性について検討する。
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 埼玉県越谷市南荻島3337番地
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2014年度

第5回: 2015年3月14日(土)午後2時~
東京外国語大学府中キャンパス研究講義棟1階 109教室
神野智久(大東文化大学・院)
起点からの移動を表す表現について―非対称性の視点から―
本発表では、現代中国語における起点からの移動を表す表現について概観する。連語論や、Jackendoffの研究では、起点からの移動は、着点への移動と同一のカテゴリーに分類されている(鈴木康之2011、Jackendoff 1900)。しかし、着点への移動のほうが、より頻繁に用いられることから、ことばは、より着点への移動を好んでいると仮定される(Laure Sarda2015)。それに比例して、着点への移動に関する研究も、より多くの蓄積があるといえるだろう。しかしそれは同時に、起点からの移動の表現に関する研究は、いまだ十分とはいえないことを意味する。そこで本発表では、非対称性という視点から、現代中国語における起点からの移動を表す様々な表現を取り上げ、その特徴を概観する。
王振宇(中央学院大学)
湖南省邵阳县北部的“平话方言岛”
中国湖南省邵阳县一带的方言属于湘语娄邵片武邵小片。我们在邵阳县北部的岩口铺镇进行调查时获悉该镇某些村70岁以上的人会说两种话:一种是接近邵阳市区话的湘方言,另一种被称为“平话”,仅限于村民内部使用,外人难以听懂。我们通过进一步调查发现“平话”和周边的湘方言相比的确具备诸多特色。譬如,大部分中古鼻韵母字的韵尾脱落,部分流摄字和效摄字韵母合流。在本次发表中,我们将“平话”和周边数个方言点进行比较,总结该方言部分语音以及词汇方面的特征,并对该方言的归属问题进行初步探讨。
藤田拓海(二松学舎大学・院)
中古音資料としての『正名要録』
唐初に成立した『正名要録』(敦煌本S.388)は、おもに字体資料として用いられているが、その後半部の全体的配置は四声に従い、細部では同音字を並べている。しかし、『正名要録』で同音となっているものの中には『切韻』で別音となるものがあるなど、いくつか相違する点が存在する。また、文字の排列に関しては、同韻字を連接させる傾向も見受けられるが、『干禄字書』とは異なり『切韻』によっているわけではない。本発表では以上の点について、『切韻』および周辺資料を用い、『正名要録』の音韻に関する考察を行う。
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 〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
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第4回: 2014年12月6日(土)午後2時~
首都大学東京南大沢キャンパス国際交流会館大会議室
川下崇(首都大学東京・院)
旧本『老乞大』の語彙語法
本発表では、古く朝鮮半島で用いられた漢語課本である旧本『老乞大』を取り上げ、そこに見られる語彙と語法とについて先行研究を踏まえながら考察を試みる。旧本『老乞大』は、その内容のほとんどが会話体の形式をとっているのであるが、全百六話中の第八十五話から第九十五話は非会話体の形式がとられている。この非会話体部分の異質性は先行研究でも指摘されており、後に挿入されたものとも言われている。本発表では、旧本『老乞大』の言語の性質を考えるために、先ずは非会話体部分を除いた上での会話体部分の言語の純粋性について考察する。
落合守和(首都大学東京)
≪大丈夫≫の言語について
清代北京語の資料として,小説・満漢合璧課本・「正音」資料(太田辰夫1950)に加え,裁判の供述・影絵芝居の脚本などが知られる。さらに,今から百年前,清末から民国初年の時期には,白話の報刊(『正宗愛国報』『京話日報』『小公報』,農商部『實業浅説』,北京市政府『市政通告』)・その連載(『説聊斎』系評書,小説『春阿氏』)・部隊の課本(『應用會話篇』)など様々な言語資料が存在する(展観:清民語料1815-2014参照)。これらと比較する現代の北京語資料として,ここでは2014年の中編小説『大丈夫』(李瀟・于淼著,2014年4月,武漢:長江文藝出版社,共23章,349頁)を採り上げたい。48集連続テレビドラマの原作である。
森広江(首都大学東京・院)
福清方言の音韻調査報告
『中国言語地図集』(1987)によれば、福清方言は福州方言に代表される閩語閩東区侯官片に分類される。福清方言の音系全体に関する先行研究は管見の限り馮愛珍『福清方言研究』(社会科学文献出版社、1993)しかなく、本発表では2013年に行った調査と馮1993との相違点(たとえば、馮1993では合流が指摘されていた秋韻と焼韻、輝韻と杯韻[韻目は『戚林八音』による]は調査では見られなかった)を中心に、福清方言の音系について調査報告を行い、福清方言の変遷、現状について考察する。
荒木典子(首都大学東京)
『満文金瓶梅』に見える漢文併記された語彙について
満文に繙訳された『金瓶梅』(『満文金瓶梅』)は、満洲語の本文のところどころに漢文が併記されている。人名、地名、官職名の他、一部の普通名詞や「歇后语」にも併記がある。寺村2008:191ではこの作品にみられる「歇后语」のうち約3分の2に漢文が併記されている理由について、繙訳者が満文のみでは理解しがたいと考えたから、と指摘している。漢文併記は当時の繙訳者の限界を示すのではないだろうか。本発表では特に普通名詞に注目し、併記される語彙の内訳、これらの語彙に対する満文繙訳の方式について報告し、当時の満洲族の漢語理解について検討する。
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 〒192-0397東京都八王子市南大沢1-1
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関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学教育学研究科)
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第3回: 2014年10月25日(土)午後2時~
大東文化大学板橋キャンパス3号館1階30113教室
李鵬(大東文化大学・院)
中国語における結果を表す動補構造の生成過程
本文试图论证,由前项动词和后项动词组成的汉语结果复合动词的生成过程是由前项动词的非宾格性决定的。如果其为非宾格性动词,其生成过程是按照raising-construction的结构;如果其为非作格动词或者是及物动词,其生成过程则是按照control-construction的结构来完成。本文着重利用生成语法在日语研究的研究成果,即长谷川信子1999和影山太郎1993,对先行研究进行分析后认为,汉语当中存在着同样的生成过程。
星健一(中央大学・非)
略語構成における序数の位置決定の過程が二段階からなることについて
略語の中には“第一实验小学”を原形とする“实验一小”など構成過程で序数が移動する例がある。ここから,略語構成過程は,字の残留と消去の選択,及び,序数の位置を決定する過程からなると考えられる。そこで後者を考察すると,略語の序数の位置を決定する過程は,まず序数の前方への移動が生じ,次いで後方への移動が生じうるという,二段階からなるものであると考えられる。この見解自体はすでに本学会関東支部例会をはじめとする口頭発表で何度か述べてきたが,質疑応答では二段階であることの妥当性に関する疑義や反論が毎回寄せられた。今回は,略語構成過程における序数の位置決定の過程が二段階からなることの妥当性を中心に述べる。
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関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学教育学研究科)
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第2回: 2014年7月19日(土)午後2時~
慶應義塾大学三田キャンパス南校舎451教室
大野広之(慶應義塾大学・非)
『大藏全咒』にみられる観音菩薩真言陀羅尼についての一考察
本発表では、観音菩薩に関する真言陀羅尼についての考察を主たる内容とする。日本の十三仏信仰で読誦されるものを端緒としつつ、チベット仏教で一般に知られる六字真言についても併せて見検討したい。中国語圏では、観世音菩薩(新訳は「観自在菩薩」と表記する)を安置した寺院や民間信仰の光景を目にすることが多いが、『大藏全咒』所収の真言陀羅尼のうち、満漢二体による対音表記についての特徴は如何なるものかを考えていくこととしたい。
藤田拓海(二松学舎大学・院)
『切韻』残巻における踊り字「〻」の再検討─「也」と解釈することについて─
『切韻』残巻の注文には、踊り字「〻」が見られ、正文(見出し字)、あるいは注文における直前の字の代わりとして用いられている。しかしその中には、踊り字として解釈することの難しい例もいくつか存在する。そこで本発表では、従来踊り字と見なされてきたものについて、その一部を「也」字として解釈することについての検討を行う(これには「〻」に似た「也」字の略形が日本の古写本に見られることも参考となろう)。この解釈は、『切韻』諸本間における注文の異同を説明する上でも有効であると思われる。
李麗萍(東北大学・院)
他動詞を項に持つ新型受動構文「被+X他動詞」に関する研究―通常の受動構文「被+V他動詞」との区別を中心に―
本稿は実例のデータを使い、現代中国語における新型受動構文「被+X他動詞」を通常の受動構文「被+V他動詞」と比較し、その意味的、形態・構造的及び語用論的特徴によって両者を区別する方法を検証した。新型受動構文と認められるのは以下の場合である。(1)「NP1+被+他動詞」のNP1が他動詞の動作主体である。(2)「NP1+被+他動詞」のNP1が他動詞の動作対象である場合、話者の否定的判断がある。また、引用符がつく、および婉曲的に話者の批判的態度を表すという二つの特徴についてもその典型性を検証した。
会場所在地:
 東京都港区三田2-15-45
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関東支部例会担当:
町田茂(山梨大学教育学研究科)
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第1回: 2014年6月21日(土)午後2時~
日本大学文理学部3号館3301教室
町田茂(山梨大学)
情報機能に主眼を置いた文法記述の可能性
現代中国語の文法記述に重要な要素として、従来、有界・無界の区別、アスペクトの存在(時制の存在の否定)、量詞の個体化機能、流水句の存在などが提示され、いずれも相当の説明能力を有することが実証されてきた。しかし、これらは事実のある面を切り取っているものの、いくつかの文法現象の発生を予期することができない。本発表では、中国語における一連の形式上の対立を情報機能からとらえ直し、従来アスペクトと呼ばれてきた要素や補語・重ね型、語気助詞等を再分類するとともに、連動構造・多動詞文・副詞が作り出す環境の重要性も考察する。
神野智久(大東文化大学・院)
「とりはずし」を表す中国語について―連語論の視点から―
これまで、「~に~をとりつける」に対応する中国語表現とそれに関連する構造は、“V在L”や“在L+V”の分析を中心に、多くの研究(cf. 丸尾誠2005、金立鑫2000、邵洪亮2000、王还1957、朱德熙1999etc.)によって明らかにされ、連語論の角度からの研究も少なくない(cf. 方美麗2004a,b、呉大綱1996,2005etc)。しかし、その反対の出来事を表す「~から~をとりはずす」(連語論のいう「とりはずしのむすびつき」)に対応する中国語表現はあまり深く掘り下げてこられなかった。本発表では、連語論の視点から「とりはずし」を表す中国語の表現を記述し、関連する問題を解決する。
会場所在地:
 東京都世田谷区桜上水3-25-40
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関東支部第1回例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
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2013年度

第6回: 2014年3月15日(土)午後1時~
早稲田大学文学部戸山キャンパス33号館3階第1会議室
邵永海(日本大学/北京大学)
先秦汉语中的“此”和“是”
先秦汉语中,“此”和“是”是两个重要的指示代词。《马氏文通》指出∶“至‘是’‘此’二字,确有不可互易之处。凡指前文事理,不必历陈目前,而为心中可意者,即以‘是’字指之;前文事物有形可迹,且为近而可指者,以‘此’字指之。”此后学者作过深入探讨;但二者之间的异同关系始终不能说得很清楚。本文首先仔细描写了“此”和“是”在先秦重要文献中的句法表现,分析“此”和“是”在句法功能和语篇功能上的特征,从而对二者的差异提出了新的证据,希望对解释上古汉语代词系统繁复的原因有所贡献。
大野広之(慶應義塾大学・非)
『眞言集』にみられる真言陀羅尼対音表記についての一考察――不動明王より始まる十三佛真言を出発点として――
本発表では、2012年度関東支部例会発表にて今後の課題としておいた考察事項の一つである『眞言集』について取り上げていく。その中でも、日本では十三佛信仰として一般に知られる真言について、不動明王から順を追って検討する。『大蔵全咒』所収の真言陀羅尼については中途ながらも考察を続けてきたところではあるが、漢語周辺諸民族言語による対音表記といえば朝鮮語についても漢伝仏教伝播の過程を踏まえると考察の要は避けられないであろう。当面の間は、国内所蔵の言語資料に限られるが、漢訳仏典表記(大正經)との比較を基軸としていくことにしたい。
王春玲(早稲田大学/西南大学)
四川西充话的“过成”、“过”
四川西充话的“过成”、“过”须黏附于动词性成分前,构成“过成/过+NP+VP”结构,表示说话人针对某一事物或事件,强调选取某种动作行为方式。“过成/过+VP”中,当VP是以光杆动词形式作谓语时,“过成”、“过”有成句作用,反之,“过成”、“过”则可自由隐现,但句子在语义层面有变化。“过成”、“过”和介词“弄”可共现或连用,构成“过成/过+弄+NP+VP”、“弄+NP+过成/过+VP”结构。“过”的来源:由连动式“过+NP(+来)+VP”发生重新分析,变成了状动式,“过”语法化为工具介词。
林愷胤(東京大学・院)
台湾語“共”の歴史変遷
現代台湾語における“共”の用法には目標、受益者、被動者、起点、処置式を表すものがある。台湾語・閩南語の“共”の文法化過程については今に至るまでまとまった結論がない。本研究では、歴史文献、他方言の調査なども使って“共”の文法化過程を明らかにしたい。上古中国語から現代台湾語までの変遷は以下の通り:①動詞→②随伴を表す前置詞→③随伴を表す接続詞。このうち②から「起点を表す“共”」が生じ、③から「目標を表す“共”」、更に「受益者 を表す“共”」が生じた。「目標を表す“共”」からは「被動者を表す“共” 」が生じ、更に 「処置式を表す“共”」が生じた。処置式の生成年代は19世紀末から20世紀初め頃と推定される。
会場所在地:
 東京都新宿区戸山1-24-1
アクセスマップ、キャンパスマップ:
http://www.waseda.jp/jp/campus/toyama.html
※スロープを上がらずその右下のプレハブ棟の右側を直進すると33号館の地下1階に到達できます。
関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
第5回: 2013年12月7日(土)午後2時~
お茶の水女子大学文教育学部1号館第1会議室
田禾(関西学院大学)
句末副詞“还/都”的语义功能
本文对在句子末尾出现的副词“都”(如“作业做完了都。”)及“还”(如“老师没来呢还。”)的使用条件进行分析,比较句尾位置上的这两个副词与各自在谓词前出现时的不同(如“作业都做完了。/老师还没来呢。”),尝试对句尾副词所承担的交际功能加以梳理,总结各自的语义特征。“都”在谓词前出现时,可以表示已经义和全部义。但是句尾的“都”只剩下与时间概念相关的已经义。说话人通过对事实的已然性的凸显,来向谈话对方传递不满等语气。“还”在句尾出现时也局限于与时间概念相关的“仍旧/尚未”义,通过事实与期待相反来传递说话人的不满。句尾的“都/还”在语义上均与时间相关这一点,揭示出能占据句尾位置的副词的共同特征。
鄭文琪(お茶の水女子大学・院)
表可能的情态动词“会”指向将来时的用法考察
许多语言学者认为汉语是不具时制的语言,汉语里表达“时”的概念任务由“体”和“情态”来承担。例如:(1)这条鱼快死了。(2)这条鱼会死。上述二句皆表示将来可能发生的事件。例(1)句中的副词“快”和体助词“了”用来描述即将发生的事件。例(2)句中的认识情态动词“会”则是说话者对事件可能发生的判断。根据王(2007),“会”的基本语义特征是非现实性,由于将来时具有不确定性,因此当事件发生在未来时,“会”的使用是无条件的。反之,笔者也注意到在表将来时的句子里,有些时候“会”是不可省略的。本发表将透过例句考察,分析和“会”同现的谓语,以阐明“会”指向将来时的用法。
新沼雅代(横浜国立大学)
横浜国立大学における中国語履修者の学習方略観と習得観―学生が考える「中国語ができるようになるには」「中国語ができる」とは―
例えば、単語を視覚的に覚えることが得意な学生に、書き取り課題を多く出すことは効果的だろうか。学生がどのような学習方法を得意としているか、中国語学習ではどのような学習方略が効果的だと考えているかを教員が把握しておくことは、課題や授業内タスクの選択決定に有益である。本学の中国語履修者の約32%は「ある程度のレベルまで学習したい」「学習したい気持ちが強い」と考えている(拙稿2012:8)。中国語学習後にどのようなレベルに到達していると学生はイメージしているかを教員が知り、それを学習の動機づけに反映させることは授業工夫のひとつだと考える。本発表では、以上の二点について行った調査の結果と考察を報告する。
共催:
 お茶の水女子大学中国文学会
会場所在地:
 東京都文京区大塚2-1-1
アクセスマップ、キャンパスマップ:
http://www.ocha.ac.jp/access/index.html
※土曜日は南門が閉門しておりますので正門からお入り下さい。入構の際に、訪問先を尋ねられることがありますので、「中国語学会例会」または「お茶大中文学会例会」に参加の旨、お伝え下さい。また身分証明書・学生証等の提示を求められることがありますのでご了承下さい。
関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
第4回: 2013年11月16日(土)午後2時~
慶應大学三田キャンパス南校舎442教室
中司梢(早稲田大学・非)
認知心理学的観点からの中国語動作動詞の体系化―脳はどのように動作を表象するか
動詞は名詞と異なり、物理的に他の事物に依拠しなければ存在しえないとされる。また動詞が指し示す内容は時間の推移とともに変化しやすいため、意味の把握は比較的困難である。中国語には動作動詞が数多く存在するが、従来の研究においてはそれらが充分に体系化されたとは言いがたい。そもそも動詞として顕在化する以前、我々の脳はどのように動作を表象するのであろうか。それは即ちどのように動作に関わる情報を符号化し、保持し、取り出すかといった一連の処理過程を指す。本発表では中国語の手に関わる動作動詞を対象として、認知心理学の観点から脳における動作の表象について考察し、それによって動作動詞の意味の体系化を目指したい。
青木萌(神奈川大学・院)
現代中国語における副詞“”の意味と論理
本発表では、侯学超編(1998:161-166)の見解を基に、論理的な観点から見ると、副詞の“”は範囲副詞、時間副詞、語気副詞等といった区分にとらわれることなく,すべて[全指示]の意として解釈し得るということを提示する。その上で、量化(quantification)が、“都”を持つ構文でどのような働きをするかを論じる。
辛奕嬴(杏林大学・院)
现代汉语“的”认知过程中的语义考察
助词“的”在传统语法中虽然可以表示许多语义,但笔者认为这些语义并不是“的”的本质语义,而是与其他词语连接之后而生成的语义。本发表围绕着“的”的本质语义是什么这个问题,从认知语言学角度通过对照有“的”结构与无“的”结构来揭示“的”的本质语义,即∶凸显某一部分。
会場所在地:
東京都港区三田2-15-45
アクセスマップ:
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
第3回: 2013年7月6日(土)午後2時~
拓殖大学文京キャンパスC館514教室
永江貴子(拓殖大学)
現代中国語における量詞 “” について
近年、中国大陸においていわゆる普通話の説明の枠組みから外れた語・用法が確認される。例えば“有去吗?”が「行ったことがありますか」という意味で用いられる場合がある。この“有+VP”の形式で経験を表す用法は従来の普通話の枠組みから逸脱する用法だが様々な場面で観察され、これは台湾の影響等と先行研究で指摘されている。本発表では量詞“”が“”のように車の量詞として用いられる例を中心に取り上げ、使用頻度の調査やネイティブへのインタビューをまとめ、それに分析を加えた結果を述べていく。
星健一(中央大学・非)
略語構成過程における序数の位置決定について――実現しない序数の後方移動――
略語の中には“第一实验小学”を原形とする“实验一小”など構成過程で序数が移動する例があるが,序数の移動は字の残留と消去の選択がなされた段階(上の例では“一实验小”)で序数が一定の位置にあるものに生じうる。昨年度本学会では,序数が一定の位置にあるもののみを観察し,序数の位置決定が二段階でなされること,第一段階では序数の前方への移動が,第二段階では後方への移動が生じうることを提示した。本発表では観察対象を広げ,序数の残留する略語一般から序数の位置決定を考察する。考察の結果,位置決定の第一段階では序数の後方への移動が実現することはないものの,後方への移動をもたらす作用自体は存在すると考えられる。
会場所在地:
東京都文京区小日向3-4-14
アクセスマップ:
http://www.takushoku-u.ac.jp/map/bunkyo/acc.html
関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
第2回: 2013年5月25日(土)午後2時~
青山学院大学渋谷キャンパス総研ビル11階19会議室
山田忠司(文教大学)
北京語の特徴について
太田辰夫先生が北京語の特徴として7点を提示されたのは1969年刊行の『中国語学新辞典』であった。恐らくは紙幅の制限故であろうが、そこには結論として得られた内容のみが述べられている。例えば、第4の特徴として挙げられている「北京語では助詞「哩」を用いず、「呢」を用いる」という点に関しては「『紅楼夢影』の語法」1989で詳細に述べておられる。またどのような資料について調査されたかについては「清代北京語の資料について」1951がある。本発表では太田先生が取り上げなかった資料を含め、筆者の調査結果を報告したい。
陳暁(北京大学/早稲田大学・院)
清末民初の副詞「所」について
清末民初の文献には「所」には副詞として「所+VP」という用法があり、「まるで・全く・すっかり」という意味であった。その諸特性について発表者は最近『中国語文』所掲論文で論じたが、本発表ではその後調査し得た資料に見える用例について論じる:1)『清文啓蒙』などの満漢合璧の文献。2)『老乞大』などの朝鮮時代教科書。3)清朝末期の西洋人が編んだ中国語教科書。4)民国以降の北京語に関する辞書。5)『何喜珠』などの清末民初白話小説。6)九江書会本『官話指南』。
姚伟嘉(同济大学)
《官话急就篇》《急就篇》词汇比较研究
宫岛大八编写的《官话急就篇》及其修订本《急就篇》是日本近代汉语教学史上最具代表性、影响力最大的教科书之一。两书出版相隔近30年,正是研究19世纪末至20世纪初汉语口语面貌的珍贵“同时资料”。本文穷尽考察了二书异文,结合时代相近的朝鲜汉语教科书和中国本土白话小说,发现《急就篇》除增加了不少新生名物词外,还将原来《官话急就篇》中较为通俗、带有方言特色的词语改为相对正式的通语表达。作出这样的修订,显然是为了便于赴华日本人在除北方外的地区进行汉语交际。
会場所在地:
東京都渋谷区渋谷4-4-25
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関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
第1回: 2013年4月27日(土)午後2時~
日本大学文理学部3号館3402教室
大野広之(慶應義塾大学・非)
『大藏全咒』にみられる普賢菩薩真言陀羅尼についての一考察
発表者は昨年度本学会関東支部例会において、文殊菩薩にまつわる真言陀羅尼について『大藏全咒』所収のテクストをめぐって考察を加えたが、本発表では、十三佛信仰の観点から普賢菩薩に関する真言陀羅尼について満漢二体を中心にして考察を加えたい。普賢菩薩真言の特徴は、日常の勤行において読誦され広く知られている光明真言と同じく親しむ機会が非常に多い真言という点にある。発表の際には、従来の漢訳表記と『大蔵全咒』にみられる満漢二体との比較を通じて得たものについて考察を加えたい。
許征(国書日本語学校)
京剧韵白中“入声字”实验研究
京剧韵白中有一些字尚残留着“入声”发音的特征,有些演员和学者将这些字曾认作是“入声字”,甚至认为京剧韵白声调体系中包含“入声调类”。本研究通过以专业京剧演员的发音为语料进行语音实验分析来证明,京剧韵白中这些字已不具备入声字的完整发音特征,且这种发音也几乎也已不具备区别意义的功能,无法形成一个独立的调类。演员们在念这些字时所采用的方法我们姑且称为“残入声发音法”,此种发音法客观上丰富京剧韵白的艺术表现力。
会場所在地:
東京都世田谷区桜上水3-25-40
アクセスマップ:
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関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)

2012年度

第4回: 2012年12月15日(土)午後2時~
拓殖大学(文京キャンパス)C館514教室
佐藤富士雄(中央大学)
有没有+後続成分」反復疑問形式の「後続成分」と2音節動詞の名詞的用法について
中国語の反復疑問形式「有没有+後続成分」の「後続成分」は,品詞面から見ると名詞句,名詞+動詞句,動詞句,名詞か動詞か識別が難しい2音節語,形容詞の5種類に大別される。ところが,名詞句や「名詞+動詞句」から成る後続成分の名詞の中にも,動詞性の2音節語(2音節動詞)が散見される。それらの2音節動詞は,依然として動詞と見なすべきなのか,それとも名詞(動名詞)と見なすべきなのか。《北京大学现代汉语语料库》の用例と《现代汉语词典》の記述を基に考えて見る。
浅井澄民(拓殖大学)
『(旧本)老乞大』句末の“有”とチベット語の句末助動詞^yöö/^duuの類似性――存在動詞の文法化と言語主体位相の叙述
いわゆる「漢児言語」句末の“有”については,従来多く蒙古語との対訳資料から考察されてきたが,その機能についてはまだ明確になっているとは言い難い。本発表では,チベット語の句末助動詞^yöö/^duu(存在動詞が文法化したもの)の用法について紹介し,その機能――言語主体位相の叙述――が『(旧本)老乞大』句末の“有”と類似していることを検証する。『(旧本)老乞大』の言語を蒙古語の直訳ではなく,元代北方(北京)における「漢児言語」(広義の“漢兒”間における共通語,漢族・異民族共用の“Pidgin-Chinese”の如きもの)としてとらえる立場から,句末“有”の機能について再検討を試みる。
青木萌(神奈川大学・院)
現代中国語の時態成分“”の論理的意味分析
本発表は“楼下是不是一个,自个儿在喝茶的少奶奶?”(一階に一人でお茶を飲んでいる奥さんはいますか?)(テレビドラマ《京华烟云》第26集,25:39)の文における“”の意味役割を考察した。その結果,“”は「~が~において~という様態にある」という文型意味により[進行]の意を表わすということを明確にする。即ち,“”は複数の小画面を空間的に列挙して一つの大画面を構築すると解する。また,前置詞の“”と副詞の“”がいずれも[進行]の意を示す時態成分となることができると考え,両者の違いは空間概念の抽象度にあるということを提案する。
会場所在地:
東京都文京区小日向3-4-14
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関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
第3回: 2012年9月29日(土)午後2時〜
慶應義塾大学(三田キャンパス)南校舎447教室
辛奕嬴(杏林大学・院)
从认知语言学的观点看汉语“的”的语义变化及语法化
助词“的”在现代汉语语法中占重要的位置。现代汉语“的”是沿着形容词>名词>副词>助词的方向,通过语法化发展而来的。但是,“的”的语法化不是直线发展的,而是受着复数要素的影响。本研究从认知语言学角度揭示汉语“的”的语义发展及“的”的语法化特征。同时,揭示现代汉语“的”可以连接两个名词的根源。
大野広之(慶應義塾大学・非)
『大藏全咒』にみられる文殊菩薩真言陀羅尼についての一考察
発表者は昨年度本学会関東支部例会において、不動明王にまつわる真言陀羅尼について『大藏全咒』所収のテクストをめぐって考察を加えたが、本発表では、十三佛信仰の観点から文殊菩薩に関する真言陀羅尼について満漢二体を中心にして考察を加えたい。文殊菩薩真言が十三佛諸真言とは異なる特徴を持つ所以は、還梵した際に意味を有することがなく梵字悉曇字母表の最初に出る字母を配列させたのみという点にある。清代の同文政策の中で『大藏全咒』に収められた文殊菩薩についての真言陀羅尼と日本で一般に読誦される真言(五字文殊)とを比較しながら考察を加えていきたい。
会場所在地:
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学 三田キャンパス
アクセスマップ:
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
第2回: 2012年6月30日(土)午後2時〜
青山学院大学(青山キャンパス)総研ビル10階第18会議室
朴在淵(韓国鮮文大学翻訳文献研究所)
关于新发现的抄本汉语谚语集《华语抄略》
《华语抄略》是一种新发现的抄本汉语谚语集。本稿介绍此资的同时与其他文献上的谚语进行对比,以考察此资料所记载的谚语特征。
金雅瑛(韓国延世大学・院/鮮文大学翻訳文献研究所)
民國時期漢語口語教材中的反復問句考察
現代漢語最常見的反復問句式有兩種:一是“VP不VP”,二是“VP沒有”。從古代到現代,反復問句的句式經歷了許多形式的變化。其中,本文主要通過民國時期的漢語口語教材探討初期現代漢語反復問句的特徵。
赤平恵里(慶應義塾大学・非)
現代中国語新語の研究状況
改革開放後に誕生した新語は、その誕生数が膨大であるため、昨今研究が盛んに行われているテーマの一つである。そこで、本発表では、中国と日本における研究状況に基づき、その新語がこれまでいかに研究されてきたのかを明らかにしていく。具体的には、建国後から現代に至るまでの中国語新語の研究状況・特徴を論文・雑誌記事を用いて概観する。加えて、新語に関する専著・辞典などを通して、新語という術語の問題、主要な研究内容およびその問題点について掘り下げて考えていきたい。
会場所在地:
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 青山学院大学青山キャンパス
アクセスマップ:
http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/access.html
関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)
第1回: 2012年5月19日(土)午後2時〜
日本大学大学文理学部3号館2階3202教室
宋亚云(北京大学/日本大学)
现代汉语单音性质形容词的来源
《现代汉语词典》(第五版)中,有400多个词同时标注了“名”和“形”或者“动”和“形”,而且“名”或“动”在前,“形”在后。本文认为,这些形容词是由名词或者动词用法转变而来的。但是转变的大致时间是在汉语史哪一时期,《现汉》没有告诉我们,学界也鲜有论述。本文择取其中92个单音节的性质形容词,讨论它们由名词或者动词转变为形容词的大致时间,进而为弄清现代汉语单音性质形容词的来源打下基础。本文指出,从上古汉语、中古汉语、近代汉语直至现代汉语时期,分别有一批单音节名词或者动词转变为性质形容词,它们的转变对汉语形容词词类的丰富和发展具有重要意义。
星健一(中央大学・非)
略語構成過程における序数の移動―二段階からなる序数の位置決定―
既存の形式を原形とし,原形中の字が残留,消去のいずれかを選択することで構成される略語の中には,“第一实验小学”を原形とする略語“实验一小”など,構成過程で序数が移動するものがある。星健一2010は略語構成過程において序数の位置を決める段階は二度あることを指摘するが根拠は不十分である。本発表は,この指摘の根拠について昨年度の本学会での発表も加味しあらためて考察する。序数の移動は前方への移動,後方への移動の二種類に大別できるが,略語構成過程で両者が生じる段階を考察すると,前方への移動が後方への移動に先立って生じる想定は成り立つが逆は認められない。このことは上の指摘の根拠となりうると考えられる。
会場所在地:
〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40 日本大学文理学部
アクセスマップ:
http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access_map.html
関東支部例会担当:
平井和之(日本大学文理学部中国語中国文化学科)

2011年度

第6回: 2012年3月17日(土)午後2時〜
早稲田大学文学部(戸山キャンパス)39号館6階第7会議室

お知らせ

関東支部では第5回支部拡大例会の研究発表を募集いたしましたが,発表申し込みが少なく,通常例会(2011年度第6回)として開催することに致しました。お知らせ申し上げます。

〔辞典編纂委員会報告〕

平田昌司(京都大学)
新版『中国語学辞典』の構想
本学会では,過去に『中国語学事典』(1957-58年)・『中国語学新辞典』(1969年)を刊行して以来,40年以上にわたって中国語学辞典編纂の空白が生じています。このたび2011年秋の大会において辞典編纂委員会の設置が承認されたのをうけ,2016年の刊行をめざして作業を開始しました。関東支部例会の場をお借りして,内容・編纂工程・めざしている規模などについて,会員のみなさまに概要をご紹介したいと思います。

〔研究発表〕

高橋弥守彦(大東文化大学)
文法体系から見る中国語の文成分
言語は一般に語素(形態素)・単語・連語・文・文組・段落・段組・文章の8文法単位から体系的に成り立つ。単語は自然言語の最小の文法単位であり,単語の分解と組み立てが文法学で扱う範疇である。世界のどの言語であれ,文法的に体系化されている。本発表では,世界の言語の中で,中国語の特徴の一つである名詞が述語となれ,形容詞や動詞が述語となれる以下のような言語現象を構文論の枠組み理論の観点から分析する。 (1) 今天立秋。 (名詞が述語,高航著《认知语法与汉语转类问题》p. 202)(2) 诚实才好。(形容詞が主語,同上,p. 51)(3) 我们重视分析(動詞が客語,同上,p. 51)
戸内俊介(東京大学・院)
上古中国語の「NP而VP」/「NP1而 N2VP」文における“”の意味機能
本発表が検討するのは,主に以下のような例(1)「NP而VP」/例(2)「NP1而NP2VP」構文における“”である。(1) 子産而死,誰其嗣之?(『左伝』襄公三十年)〔子産が死ねば,誰が子産を嗣ぐのであろう〕(2) 赫赫楚國而君臨之。(『左伝』襄公十三年)〔威勢赫赫たる楚国を君が治めていた〕本発表ではこの種の“”が接続詞というだけではなく,話し手の聞き手に対する注意喚起を表す談話マーカー的役割をも担っていることを明らかにしたい。併せて,なぜこの種の“”が伝統的訓詁学で仮定接続詞“若/如”の意味に解釈されてきたのか(例えば『経伝釈詞』の「而訓爲如,又訓爲若」),その原因についても究明する。
千野万里子(杏林大学)
現代中国語に見られる近世中国語の影響について—使役・受身表現を中心に—
現代中国語の源流は,18世紀中期に北京一帯の言語を基礎として成立した『紅楼夢』や同時代に南京一帯の言語で書かれたとされる『儒林外史』に代表される近世中国語に求められるという。しかし,両作品には語彙や文法において現代語との共通点が多い一方で,相違点も少なくない。本発表では,使役・受身表現に焦点を当て,『紅楼夢』『儒林外史』それぞれの使役・受身表現に見られる特徴や傾向を明らかにした上で,北京出身の作家・老舎の『駱駝祥子』と南京一帯の言語を用いて書かれたとされる葉聖陶作品に見られる使役・受身表現と比較対照しながら,近世語が現代語にどのように継承されたのかについて考えたい。
王海波(東京大学・院)
中国語天津市薊県方言における『』の声調と文法化
中国語の「」の動詞から完了相否定標識への変化は文法化と考えられる。標準語ではこの文法化に発音の変化が伴わないが,天津市薊県方言では次のような音韻的独立性の低下が伴う。標準語の /35/調音節は,薊県方言では[35]と[22]で現れる可能性がある。後に[51]が来る場合,常に[35] になる。この場合を除き,音韻的句を単位に後に声調を持つ音節が無い場合は[22]になり(e. g. 紅[22]了[0]#),有る場合は[35]になる(e. g. 紅[35]灯[55]#)。薊県方言の「」も[35]と [22]で現れる可能性がある。後に[51]が来る場合を除き,アクセントを持つ「」は,動詞の場合[22]であり,独立した音韻的句を為し(e. g. 没[22]#銭[22]#),完了相否定標識の場合[35]であり,独立した音韻的句を為さない(e. g. 没[35]来[22]#)。
会場所在地:
〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
構内地図:
http://www.waseda.jp/jp/campus/toyama.html
第5回: 2011年12月3日(土)午後2時〜
慶應義塾大学三田キャンパス南校舎441号教室(東京都港区)
許征(東京(株)国書日本語学校)
京剧韵白的实验语音学研究
京剧“唱念做打”中的“念”大致可分韵白、京白、怯口三种,其中韵白最具特色,表现力丰富。本研究从语音学角度使用语言实验的方法(语音分析软件Minispeechlab)对京剧韵白的声调进行了系统的实验分析,得出韵白的声调音长、音高曲线和调值等数据并归纳出韵白声调系统模型。本次实验收集了7种行当(老生,武生,小生,青衣花旦,老旦,花脸,丑)的22名专业京剧演员以及京剧理论家的单字调和两字调的语音资料,将各位发音人的语音数据进行横纵向比较。通过对“个人差”的分析来讨论行当以及流派与韵白声调之间的关系,发现了青衣花旦与其他行当在“上声”上的明显区别。本研究完成了对韵白认识的从主观听觉感知到客观理性识别的过程。
星健一(中央大学・非)
略語構成過程における原形分割—序数の移動を視野に入れて—
略語の構成過程に関する先行研究には,原形をいくつかの部分に分割して考察するものがある。しかし,先行研究における原形分割はもっぱら字の残留と消去のあり方の規則を説明するためのものであり,原形“第一实验小学”から略語“实验一小”が構成される過程で生じるような序数の移動には言及しない。本研究は,字の残留,消去とともに略語構成過程をなす序数の移動をも視野に入れた原形分割法の構築を試み,本稿が“節”と呼ぶ単位への原形分割の方法がこれに該当すると結論付ける。原形の“節”への分割によると,序数の移動は序数を含む一つの節の移動ととらえられ,序数がどのような場合にどのように移動するかを把握することが可能になる。
舘野由香理(聖徳大学・院)
日本字音における中古漢語の唇内入声音について
「雑(ザツ)」「執(シツ)」のように,日本字音で中古漢語の唇内入声音が「-ツ」になるのは,無声子音が続いたために促音化が起こり,それが字音として定着したためだと考えられている。しかし,「雑炊(ゾウスイ)」「執着(シュウチャク)」のように,無声子音が続いても規則的に促音化するわけではない。現代漢語を対象とした調査では,原音の韻類および後接子音との関連は認められないが,一方,促音化を生じる直前の母音との関連は認められる。本発表では,現代漢語における唇内入声音の促音化について分析し,それをもとに歴史的実態についても推測する。合わせて,字音(漢字の音)と語音(漢語の音)の関係を明らかにしたい。
第4回: 2011年9月24日(土)午後2時~
日本大学文理学部3号館4階3409教室
施正宇(北京大学対外漢語教育学院)
六书、偏旁与部件—汉字结构分析的历史演变
六书、偏旁和部件是汉字研究与教学实践中常常使用的名词术语,但什么时候用六书,什么时候用偏旁,什么时候用部件,为什么要用六书,为什么要用偏旁,为什么要用部件,却是一个令人困惑的现象。本研究从汉字结构分析的历史演变入手,考察分析六书、偏旁及部件出现及使用的文字学背景,研究三者之间的本质区别与内在联系,以期解答上述疑惑。
宮田和子
対訳漢和英字書Eclectic Chinese-Japanese-English Dictionary(1884)について—継承関係を中心に—
標題の辞典の発見者は米国マサチューセッツ州在住のDominique Kenshi Numakura氏で,氏によれば本辞典は世界各地の図書館,資料館に保管されているにもかかわらず,なぜか研究の対象として扱われたという確証はないという。編纂者は在日経験のある宣教師Ambrose Daniel Gring(1849-1934)で,かなり日本語を解したとされるが,本辞典編纂の経緯は不明。西洋人ならではの部首をめぐる詳細な分析は,ペリーの随行者S. W. Williamsの著作と,西洋式印刷技術を初めて日本に伝えたWilliam Gambleの示唆に拠るところが多いと思われるので,この点に焦点を絞って報告したいと考えている。中国関連の例会では,これが最初の報告である。
第3回: 2011年7月9日(土)午後2時~
東京大学駒場キャンパス18号館4Fコラボ3
施正宇(北京大学対外漢語教育学院)
六书、偏旁与部件—汉字结构分析的历史演变

この発表は,発表者の都合で取り消しになりました。

六书、偏旁和部件是汉字研究与教学实践中常常使用的名词术语,但什么时候用六书,什么时候用偏旁,什么时候用部件,为什么要用六书,为什么要用偏旁,为什么要用部件,却是一个令人困惑的现象。本研究从汉字结构分析的历史演变入手,考察分析六书、偏旁及部件出现及使用的文字学背景,研究三者之间的本质区别与内在联系,以期解答上述疑惑。
吕昭明(松山大学)
论音韵逻辑的不连续性—从明代《重订司马温公等韵图经》轻唇音构拟谈起
从赵荫棠(1937)讨论明清时期北音问题以来,继起的学者凡是涉及到音韵构拟,几乎都以《中原音韵》作为起点。问题在于,如果考量到元末明初的历史背景,则很可能必须重新假设以《中原音韵》为起点所需要的论证依据。换言之,明清时期汉语北方区域的历史移民,很可能是造成音韵逻辑不连续性的主因。本文主要从前辈学者对于明代《重订司马温公等韵图经》轻唇音的构拟问题,开展这个论题的相关论述。
河崎みゆき(華中科技大学)
中国語の「役割語」を考える—これまでとこれから
2003年に日本語史の角度から大阪大学教授金水敏先生が提出された「役割語」の概念は日本語研究に新たな地平をもたらした。この概念を中国語に応用した「中国語の役割語」研究の先行例は定延・張(2007)の「日中キャラ語尾の研究」とまだ少なく,拙文(2010)では中国テレビドラマの方言使用と人物像の関係を取り上げた。今回それに加えて,やや「非言語行動と人物像」という角度から,中国語の役割語を考えてみたい。今後,言語のステレオタイプとも「言語資源」とも呼ばれる「役割語」を探求していくことで,中国語と人物像の関係が明らかになれば,中国語教育,日中翻訳への応用,また中国語史などのにも新たな発見があるのではないかと考えている。
第2回: 2011年6月18日(土)午後2時~
大東文化会館ホール
神野智久(大東文化大学院・中国語学修士課程修了)
『現代日本語の連語論』に対応する中国語—「とりはずしのむすびつき」を中心に—
対照言語研究において、ソースランゲージ(日本語)における理論に当てはまる言語事実に対応する、ターゲットランゲージ(中国語)を見ることは非常に重要であることが考えられる。奥田靖雄、鈴木康之による現代日本語連語論の研究成果に基づき、これからの中国語研究において、「現代日本語連語論」という観点をとりいれる必要性を現代日本語連語論における「とりはずしのむすびつき」に対応する中国語表現を例にとって示す。
林芝羽(東京大学・院)
“有+N+VP”和“有+VP+的+N”结构的差异探析
由动词“有”组成的连谓结构“有+N+VP”(如“有能力完成”)似乎皆能转换为“有+VP+的+N”结构 (如“有完成的能力”);反之,“有+VP+的+N”也似乎皆能转换为“有+N+VP”结构,但事实并非如此。如“有留学的经验”便不能转换为“*有经验留学”、“我有空去”也无法转换为“*我有去的空”。过去研究偏重于以“有+N”和VP的关系(即“有+N”须具有「能、可以」的语法意义才能进入“有+N+VP”结构)来解释,但却仍有例外。笔者使用语料库调查后发现,无法转换的原因在于「N和VP」的关系,而非“有+N”和VP的关系。即当N和VP是「同格关系」(相当于日文的「VPというN」,中文的“VP这一N”用法),且N和VP彼此不具有「工具格」关系(即不具「为了VP而具备有或产生出的NP」)此语法意义时,此时的N和VP无法进入到“有+N+VP”结构。
高橋弥守彦(大東文化大学)
中国語の状況語について
中国語の状況語は、よく形容詞や動詞の前に用いるが、名詞などの前にも用いることができ、主語の前後にも用いることができる。(1)那件绿的好。(『実用1』p.170)あの緑色の(スカート)がいいわ。(発表者訳) (2)已经12点了,但是谁也不想睡觉。(『実用2』p.415) もう12時になりましたが、誰も寝ようとしません。(発表者訳)(3)现在认识九十个汉字。(『実用1』p.155) 今、漢字を90字知っています。(発表者訳) 本発表では以下の問題点について言及する。1.状況語は、一般に形容詞(例1)や動詞などの前に用いるのに、なぜ名詞(例2)などの前にも用いることができるのだろうか。2.状況語は、なぜ主語の前後にも用いることのできるのだろうか。(例3)
砂岡和子(早稲田大学政治経済学部)/徐顕芬(早稲田大学アジア研究機構)/江秀華(早稲田大学社会科学部)/鄭偉(上海外国語大学)
中国人講師の中国語による講義の談話調整と受講効果
中国人留学生や中国圏で教育を受けた帰国生に加え、中国圏への長期留学を終え復学する日本人学生の増加に伴い、各大学で中国語による講義科目が増えている。本発表は、昨年度開講した中国語による文化講義時に観察された、中国語を母語とする講師の談話調整を、その言語形式的調整(音声、語彙、語法、談話などの調整行動)と機能的調整(明確化や確認など相互交流的特徴)から観察し、それぞれ受講者の理解促進にどのような効果をもたらすのか分析を試みる。得られた経験則は、中国語学授業の改善に生かせるだけでなく、一般の言語接触および異文化接触場面での談話方略に役立つであろう。
第1回: 2011年5月14日(土)午後2時~
慶應義塾大学三田校舎523A教室
大野広之(慶應義塾大学・非)
満文資料に見られる真言陀羅尼についての一考察
乾隆年間には満文で書かれた言語資料が多数発刊されたが、仏教に関するものでは満文大蔵経を初めとして多数の書籍が残されている。就中、密教に関するものでは陀羅尼があるが、乾隆帝の仏教に傾倒した経緯から『御製満漢蒙古西番合壁大蔵全咒』が出版されている。本発表では、陀羅尼の中でも日本で主流を為す不動明王信仰に関するものをめぐって若干の考察を加えたい。日本で護摩修行されるときに念誦されるものとの比較を通じて、満文で書かれた陀羅尼から清朝当時の漢字音についても検討していきたい。
齊藤遥(早稲田大学・院)
二音節語における普通話第三声の聴取弁別実験
二音節語の第一音節に位置する第三声(いわゆる半三声)は「低下降」もしくは「低平」と表現される。本実験では、第三声の知覚について母語話者を対象とした聴取弁別実験を行い、(1)調形は下降か平坦か(2)「低」とはどのような音域か、という点を検証した。その結果、母語話者の第一音節第三声の知覚には調形の影響が少なく、下降・平坦・微上昇のいずれも相対的音域が低であれば第三声と知覚されることがわかった。
張芃蕾(東京大学・院)
「来る」と“”の対照研究—発話時から指示時への視点移行を中心に—
これまでの研究では、指示時と発話時の話し手の位置が異なり、話し手が指示時にのみ移動の到達点にいる場合、日本語は話し手の視点が到達点に移行して「来る」が用いられるのに対し、中国語では話し手の視点が発話時の話し手の位置に固定され、“”は使用できないという傾向があるとされている。しかし、なぜこのような相違がみられるのかについては解明されていない。本発表では中国語においても視点が指示時に移行する現象があることを指摘し、視点移行が可能となる条件を明らかにする。さらに、池上(2000)の主張を援用して、指示時への視点移行にみられる日本語と中国語の相違は両言語の事象把握のしかたの違いを反映したものであると主張する。

【中止しました】 関東支部拡大例会(第5回)

2011年3月19日(土),10:30〜
早稲田大学文学部(戸山キャンパス)36号館382教室
アクセス法: http://www.waseda.jp/bun/map/
大野広之(慶應義塾大学・非)
満文資料に見られる真言陀羅尼についての一考察
施 正宇(北京大学対外漢語教育学院)
六书、偏旁与部件—汉字结构分析的历史演变
齊藤 遥(早稲田大学・院)
二音節語における普通話第三声の聴取弁別実験
張 芃蕾(東京大学・院)
「来る」と“”の対照研究—発話時から指示時への視点移行を中心に
林 芝羽(東京大学・院)
“有+N+VP”和“有+VP+的+N”结构的差异探析
高橋弥守彦(大東文化大学)
中国語の状況語について
砂岡和子(早稲田大学)/徐 顕芬(早稲田大学アジア研究機構)/江 秀華(早稲田大学社会科学部)/鄭 偉(上海外国語大学)
中国人講師の中国語による講義の談話調整と受講効果

2010年度

第3回: 2010年12月4日(土)午後2時~
東京大学駒場キャンパス18号館F4コラボ3
佐藤仁(JR東日本)
副詞“好像”の用法について—モダリティの観点から—
副詞“好像”は現代中国語における常用語彙でありながら,それを重点的に扱った研究は少なく,問題点も散見される。また各辞典類における“好像”の説明も不十分である。一般の辞書類では「比喩」や「推测・不很肯定的判断」と記述されるのみである。さらに,●「推测」や「不很肯定的判断」等とはどのようなことを表すのか不明確である,●“好像”は“大概”に相当すると記述するものがあるが,実際には“大概”と必ずしも置き換えられない場合がある,等の問題があり,本稿はこれをモダリティの観点から考察する。
王敏東‧蔡玉琳((臺灣)銘傳大學)
日語慣用句之中譯探討—以「氣」開頭之慣用句為例—
日語慣用句基本上由兩個以上單字組成、成份間結合緊密、整體表達特定意義,日語慣用句可表現民族智慧,是探尋民族生活的好素材。然而翻譯日語慣用句往往出現問題,尤其含抽象意義「氣」的慣用句在日中翻譯上可能更是難以如實表現。本研究以出版於日本的《日中辞典》(相原茂(2006)、講談社)、出版於臺灣的《萬人袖珍日華辭典》(謝逸朗(1991)、萬人出版)、及出版於中國大陸的《新日汉辞典》(大连外国语学院(1997)、辽宁人民出版社)三部收錄語數都在7萬左右辭典中對以「氣」開頭之慣用句中譯的處理方式,並以目前(20101年8月)臺灣各大圖書館所藏的日語“慣用句”辭典及教材二十數種資料為比較參考。
赤平恵里(慶應義塾大学・非)
新語“黄金周”の誕生・定着について
近年,日本語の「ゴールデンウィーク」と語構造が類似している“黄金周”という語が,「大型連休」を指すものとして中国語の中で用いられている。本発表では,この“黄金周”について,新聞雑誌等の通時的資料から語誌を追い,その誕生・定着要因を考察する。具体的には,日本語の「ゴールデンウィーク」との関係や定着に影響したと思われる在来語との関係,日中の社会制度の違いなどから分析を行い,語の誕生・定着と社会現象との相関関係を明らかにし,これまであまり取り上げられてこなかった和製外来語と中国語新語との関係について一考察を試みたい。
第2回: 2010年9月25日(土)午後2時~
日本大学文理学部3号館3202教室
今村圭(筑波大学・院)
『水滸伝』に見られる使役表現について
現代漢語と同様に,近代漢語でも,兼語式“V(使役動詞)+O(兼語)+VP(動詞フレーズ)”を用いて使役を表している。これまでの研究では,個々の使役動詞に対する歴史的変遷の研究は多く行われているが,それに比べ,一つの作品におけるそれぞれの使役動詞の用法を分析したものは少ない。本発表では,明代の代表的な作品である『水滸伝』を対象とし,兼語式“V+O+VP”のVPに着目して,それぞれの使役動詞を分析する。また,兼語をともなっていない“V+VP”という形式に対しても,この形式がどのような場合に成り立ちやすいのかを分析する。
神野智久(大東文化大学・院)
”とコンテクスト—日本語の補助動詞「テキタ」を例に—
已经”は,日本語では「彼はもう来た」や「彼はもう来ている」と訳せる。また,“快要”は「彼はもうすぐ来る」とも訳せる。これらの言語現象から,副詞(“已经”“快要”)と呼応して“”が意味変化を起こしている,と言える。さらに,刘勋宁は,“V了”形式が「実現」でなく「完了」を表すと理解するためには,動詞の性質の他にも,“就走”のようなコンテクストが必要となる,と指摘している。これらから“”がコンテクストによっても意味変化を起こすことがわかり,その変化が日本語訳にも現れる。これらの言語現象をもとにし,本発表では,コンテクストと呼応した“”が,「努力してきた」のように,時間的移動を表す日本語の補助動詞「テキタ」と訳せる場合があることを明らかにする。
野原将揮(早稲田大学・院)
書母に関する初歩的研究~出土資料から分かること~
書母には幾つか由来があり,後の音変化によって合流したと考えられている。この点はすでに定説となっているが,先行研究では再構音など一部に見解の不一致が見られる。たとえば「書」は『説文解字』によると「者声」とのことであるが,鄭張尚芳2003(『上古音系』上海教育出版社)によると*hljaとある。諧声系列によれば,「者声」の文字はT-type声母であるから,「書」もT-typeと考えるのが良いと思われる。Baxter1992(A Handbook of Old Chinese Phonology)でも*stjaと再構される。本発表は諧声系列を再確認し,出土資料中の通仮例から書母の由来に関して考察を加えることを目的とする。また書母の時代変遷についても考えてみたい。
第1回: 2010年6月19日(土)午後2時〜
慶應義塾大学北館会議室3
李菲(慶應義塾大学・院)
『獲得』を表す“V着zháo”と“V到
要旨:V着zháo”と“V到”はともに,「動作主がある動作によって何らかのモノを手に入れる」という「獲得」の事態を表すことができるが,両者の大きな違いとして,“V着zháo”の方が北方方言的,口語的であることが一般にいわれている。しかし,成戸1999,叶南2003などから,両者は表現機能の上でも様々な違いをもつことが分かった。本発表はこれらの先行文献をふまえて,“”“”などの動詞からなる“V着zháo”と“V到”を中心に,両者が用いられる際の文脈や構文上の違いについて考察を行う。そこから,“V着zháo”が“V到”よりも「ターゲットとなるモノを獲得した」という事態を表すのに用いられることが多いと結論づける。
橋本陽介(慶應義塾大学・院)
現代中国語の『是』の指示代名詞性について
要旨: 現代中国語の「」は通常,英語のbe動詞に類するコピュラと考えられるが,強調の「」といわれるものや「是~的」構文,「」を含む副詞と考えられるものなど,統一的な解釈は容易ではない。本論では現代中国語における「」のコアの意味を「それに先立つ要素A(Aは語,文,あるいは前提となる状況)を指示してとりたて,以下にそれを判断・説明する要素Bを導入する。多くの場合「」は形式的な主題,あるいは主語であり,要素Bは直接的にはAではなく「」を説明している。」と規定し,「是~的」構文や「」を含む副詞等の統一的な説明を行う。
髙橋康徳(東京外国語大学(院)・日本学術振興会特別研究員)
中国語無軽声2音節語の語ストレスに関する聴覚実験
要旨:本研究では聴覚音声学的なアプローチを用いて中国語の語ストレス構造を考察する。音韻論の枠組みでは軽声がストレスの弱い音節であることは受け入れられているが,軽声を含まない語では,(1)ストレスの対立が存在するという解釈と(2)ストレスの対立は存在しないという解釈の両方が主張されており,どちらがより妥当な解釈であるかは未解決の問題である。そこで,本研究は無軽声2音節語を対象に聴覚実験を行った。結果として,(1)前後どちらかの音節にストレス知覚は偏らず,(2)被験者間で回答が一致する傾向も弱く,(3)声調がストレス知覚に影響を与えることが確認された。これらの結果は軽声以外のストレスの対立は存在しないという解釈を支持する。

関東支部拡大例会(第4回)

2010年3月20日(土),10:30〜
明海大学浦安キャンパス2201教室
アクセス法: http://www.meikai.ac.jp/access/index.shtml

研究発表

藤井游惟(元国際交流基金海外派遣日本語教育専門家)
日本漢字「呉音」の原型は山東方言音—漢字音は山東→朝鮮→日本と伝播した—
仇暁芸(東北大学大学院)
外国語固有名詞とその中国語音声転写の音節数
李軼倫(東京外国語大学大学院)
動作の進行・状態の持続を表す副詞“”と“”の関係について
薛芸如(元智大学/東北大学大学院)
漢語存在句中的動貌標誌
平山邦彦(拓殖大学)
他的年紀比我大”類の“”構文について

講演

大河内康憲(本学会顧問)
「表達力」について

2009年度

2009年12月5日(土)午後2時〜
文教大学8号館8502教室
田村新(首都大学東京・院)
黎錦煕の図解法に関する一考察
要旨:黎錦煕は『新著国語文法』(初版1924)で,文の構造と品詞の関係を「図解法」と呼ぶ図表を用いて記述した。該書p.29の註10によると,「図解法は本書の独創的な記述」とある。しかし,図解法そのものは許地山が『語体文法大綱』(初版1921)で,すでに使用している。発表者は,黎錦煕が206カ所で使用した図解と,許地山が45箇所で使用した図解を材料として,黎錦煕の記述の独創性がどこにあるのかを考察したい。また,発表者の調査では,黎錦煕の品詞などの体系は,1940年代まで多くの研究者によって踏襲されるが,図解法を踏襲した研究者は見あたらなかった。その理由についても解明を試みたい。
石村広(二松学舎大学)
使動用法と使成式の継承関係
要旨:使成式の成立に関して,王力(1958)は「前代の単音節動詞における他動詞的機能に代替するものである」と述べ,新たに出現したこの文法形式が,古代使動用法の衰退・消失と密接に関わっていることを指摘している。しかし,「使動用法の消失」によって,使成式の分析に大きな不都合が生じることになった。この構造を特徴づける肝心の使役のありかが説明できなくなったのである。本発表では,使成式の使役義は語順によって表わされるとの考え方(石村2000)に基づき,現代語では複音節構造に形をかえたものの,使成式と統語レベルにおける古代使動用法との間に継承関係が認められるのではないかという試論を述べたい。
史隽(一橋大学・院)
「“這麼/那麼”QP」構造における指示詞の機能
要旨:本発表では,中国語「“这么/那么”+数量名詞句(QP)」構造を対象に,指示詞“这么/那么”が果している機能について考察する。先行研究では,QPを修飾する指示詞を「強調の指示詞」と指示詞「“冗余的”指示詞」の二種類に分類しているが,「“冗余的”指示詞」については具体的な分析がなされていない。本発表では,「強調の指示詞」「“冗余的”指示詞」の機能について考察をおこない,特に「“冗余的”指示詞」について,「その数量を基準とする一定の範囲に程度化する」という機能を果たしていること,そして,その機能が日本語の概数表現「ほど/ぐらい」に近いものであることを論ずる。
2009年9月26日(土)午後2時〜
大東文化会館K-404室
大島吉郎(大東文化大学)
副詞“”の意味と用法について—《阿Q正伝》を中心に—
要旨: 魯迅著《阿Q正伝》は1921年12月から1922年2月まで《晨報副刊》に掲載され,刊行以来,今日に至るまで,作品が及ぼす影響は極めて広く深いと言えよう。日本では1931年より三十種類を越える翻訳が出版されているが,決定版と言える日本語訳は無いのではなかろうか。本発表は《阿Q正伝》における副詞“”全50例の意味について検討を加え,解釈及び翻訳に資することを目的ともするものである。“">却”に関しては先駆的研究として,(1)原由起子1985「語気副詞<>可>と<><><>」(『中国語学』232)。(2)森中野枝1998「中国語の副詞“”について—“”との比較を通して—」,(『中国語学』245)がある。近年の虚詞研究の成果も踏まえ,作品に見える用例を検討する。
高橋弥守彦(大東文化大学)
「“”+空間詞」再考
要旨: 言語研究の上で,鈴木康之は個別言語研究と対照言語研究に有効な連語論を主張している。発表者は本発表も鈴木康之に倣い,「連語論的な意味」と「構造的なタイプ」から連語を分析する鈴木康之の主張する連語論の観点から連語「“”+空間詞」を分析する。発表者は,これまで「“”+空間詞」の“”について,ある場所の通過とその前後左右上下の通過を表す通過義を中心に分析してきた。本発表ではやはり連語論の観点から「“”+空間詞」の“”の訪問義,漫歩義,移行義,存在義に言及し,それらと通過義との関係を明らかにする。
2009年5月23日(土)午後2時〜
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーション・ルーム3
陳薇(東京大学・院)
浙江省嵊州方言の一回的動詞をめぐって
要旨:本稿は中国語において,「敲、闪」を代表とする一回的動詞を活動動詞から独立させ新たな動詞タイプを設ける必要があるかについて検討する。筆者は嵊州方言での「」を中心に活動動詞と一回的動詞の文法的振る舞いを考察し,嵊州方言では両者を区別できるテストを提示する。また,標準語ではそのテストを用いた表現が存在しないか,或いはテストとして有効でないことを指摘する。嵊州方言の「」は一回相マーカーであり,嵊州方言では一回的動詞というタイプを立てたほうが良いが,標準語では「」の対応形式である動詞の前に置かれる「」は完全な一回相マーカーになっていないため,独立した動詞タイプを立てる必要性がないと主張する。
柴田奈津美(東京大学・院)
一時的な感情を表す心理述語について
要旨:中国語において“高兴”のような一部の述語は,“我很高兴听到这个消息。”のように述語の後ろに節目的語を取るが,その節は“我听到这个消息很高兴。”のように主語と述語の間に置くことも可能である。しかしこのような言い換えは,常に可能というわけではなく“马上就能见到你”という節目的語をとる場合には“我马上就能见到你很高兴。”のように主語と述語の間に置くと非常に不自然な文となる。本稿では一時的な感情を表す心理述語に焦点を当て,「S+心理述語+VO」と「S+VO+心理述語」の違いについて,前者のVOは感情の対象であり,後者のVOは感情の原因であることを述べる。また両者の構造的な違いについても明らかにする。
島田亜実(日本大学・非)
助動詞“”と可能補語“-得了/-不了”—初級教育での導入について
要旨:助動詞と可能補語の関係について論じた優れた研究はすでに数多く出ているが,ここでは特に助動詞“”とその否定として挙げられる“-不了”について,教育的立場から見ていきたい。“明天我能去。”に対する否定として“明天我不能去。”という組み合わせはテキストや文法書でもよく見られる例文だが,実際の会話では“不能去”よりも“去不了”が用いられ,また「(都合が悪くて)行けない」という意味での“不能去”をそもそも言わないとするネイティブも多い。初級段階で“-不了”を扱うべきか否か,扱うとすればどのように導入したらよいのか,“能/不能”と“-得了/-不了”の差異を通して考察する。

関東支部拡大例会(第3回)

2009年3月28日(土)10時30分〜

講演

宮田一郎(本学会名誉会員)
『海上花列傳』をめぐって—呉語と近世・現代漢語—

研究発表

白石裕一(中央大学・非)
「時間」「年齢」「金額」を表す文について
孫犁冰(新潟大学・院)
中国語の動相諸形式における否定表現について—否定辞‘’と‘’の文法的使い分けと意味的相違を中心に
砂岡和子(早稲田大学)
多人数インタラクションにおける協調的コミュニケーション方略の定量化分析試探
高橋弥守彦(大東文化大学)
連語論から見る時間詞の語順について
荒木典子(早稲田大学・非)
明清白話小説における二種類の是非疑問文

2008年度

2008年12月13日(土)午後2時〜
お茶の水女子大学・大学本館第一講義室
伊藤さとみ(お茶の水女子大学)
中国語の比較級構文
要旨: 中国語の比較級構文は,以下の5つの特徴を持つ。i) 絶対級形式の方が比較級形式より統語的に複雑である,ii) 否定形式に二種類あり,それぞれ真理条件が異なる,iii) 数値を表す表現の共起する位置が二つあり,一方は実測値を,もう一方は差を表す,iv) 形容詞そのものの比較ができない,v) 節が比較の対象になったとき,節の表す出来事の持つ特性が比較される。 本発表では,形容詞とはその表す性質の程度の集合であり,比較級とはそれら程度の集合のうち最大値を取り出して比較する操作であると定義し,以上の5つの特徴は,中国語の形容詞が語彙的に比較級化されていることに由来することを示す。
張国憲(お茶の水女子大学)
“在+处所”状态构式的事件表述和语篇功能
要旨: 文章讨论表述状态的“在+处所+V”和“V+在+处所”两种构式。以往的研究认为,状态构式中的“在+处所”无论是在动词前还是在动作后都表述相同的语法意义和语义功能。本文试图说明现代汉语的“在+处所”状态构式有着不同的“源句”,两种语序序列不同的构式在意义和功能上并非等值,“在+处所+V” 是一种关注动作状态的构式,“V+在+处所”则一种关注事物状态的构式,由此在交际功能上存在着叙述性与描写性的语用分工。文章最后将构式放到语篇的背景下去观察,借以揭示言者遴选构式的潜在动机,认为前者的语篇功能在于表述一个前景性的主体事件,而后者能则主要在于为后叙的主体事件引入事件发生的空间处所。
关键词:“在+处所”,状态构式,动作状态,事物状态,语篇功能
2008年7月12日(土)午後1時〜
明海大学2302教室
加納希美(東京大学・院)
計量臨時量詞の構文機能
潘藝梅(明海大学・非常勤)
戦後日本初級漢語教材的発展変化
須藤秀樹(東京外国語大学・院)
"追累"類の動補構造について
劉勲寧(明海大学)
転指和自指在漢語和日語中的表現
2008年5月31日(土)午後3時〜
大東文化会館302号室
黄 潔(大東文化大学大学院修士課程)
可能表現“V得”と“V不得”について
安本真弓(お茶の水女子大学大学院博士後期課程)
能V得C/D”の表す可能の意味範疇
高橋弥守彦(大東文化大学)
他走下楼来了。”について

関東支部拡大例会(第2回)

2008年3月22日(土)9時30分〜
中央大学・後楽園キャンパス5号館
詳細なプログラムと発表要旨を参照する=>プログラムと要旨(PDF)

9:30/開会式(5233教室)

開会の辞 — 佐藤富士雄(中央大学)

9:40〜11:40/午前の部(5233教室・5234教室)

全香蘭(筑波大学・院)
日・中両言語における依頼に対する「応答表現」の選択要因について—「情報のなわ張り理論」の観点から—
渡辺 昭太(東京大学・院)
日本語と中国語の経験を表す表現の対照研究—“V过”と「AはVしたことがある」の意味機能の差異—
張恵芳(筑波大学・院)
「推量確認要求」用法の日中対照研究—情報伝達・語用論的な観点から—
<以上司会>守屋宏則(明治大学)

ワークショップA 『中国語の言語情報処理とその利用』

司会:砂岡 和子(早稲田大学)
张玉洁情报通信研究机构(NICT)
中文信息处理中核心技术的开发及语言资源的建设
倪晋富坂井信辅中村哲(NICT/ATR-SLC)
XIMERA中的汉语语音合成技术
申亜敏(大東文化大学非常勤)・望月圭子(東京外国語大学)
コーパス分析のケース・スタディ—中国語の結果複合動詞及びその日本語・英語対訳コーパスからの考察—

13:00〜17:10/午後の部(5233教室・5234教室)

石村広(成城大学)
中国語の一般言語理論に対する貢献の可能性—Huang(2006)の分析をめぐって—
野村和之(東京大学・院)
我想得很开”—疑似形容詞としての方向補語“
温琳(神奈川大学・院)
現代中国語における「V得構文」の意味と論理構造
<以上司会>町田茂(山梨大学)
原瀬隆司(大東文化大学)
蘇州語の文音調について
刘海燕(神奈川大学)
量词重叠能力的不平衡性探析
卢建(首都大学東京)
从北京话语料看普通话给予义双及物结构式的构式源流
<以上司会>望月圭子(東京外国語大学)

ワークショップB 『方言からみなおす文法変化のメカニズム』

司会:C・ラマール(東京大学)
コメンテーター:楊凱栄(東京大学)
竹越美奈子(愛知東邦大学)
粤語構造助詞の変遷
遠藤雅裕(中央大学)
漢語方言における処置標識の文法化パターン試論
C・ラマール(東京大学)
共通語における「V+目的語+方向補語」の再検討

2007年度

2007年11月17日(土)午後2時〜
首都大学東京6号館101教室
宮島琴美(首都大学東京・院)
怪+X+的”の意味機能および“X”にかかる制約
小方伴子(首都大学東京)
『明道本国語札記』考—黄丕烈、顧千里、段玉裁等の校注をめぐって—
趙展(中央民族大学特任教授・大東文化大学短期招請教授)
北京語:満州族の歴史と社会
2007年9月22日(土)午後2時〜
東京大学駒場キャンパス18号館4Fコラボ1
卢建(首都大学东京)
汉语双及物结构式的构式源流考量
渡辺昭太(東京大学・院)
日本語と中国語の経験を表す表現の対照研究
2007年5月19日(土)午後1時〜
大東文化会館1階ホール
テーマ:アルタイ諸語及びその周辺言語と漢語
<司会>中嶋幹起(大東文化大学)
清瀬義三郎則府(ハワイ大学名誉教授)
連結母音と連結子音の多様度——アルタイ型諸文法における
ユハ・ヤンフネン/Juha Janhunen(フィンランド・ヘルシンキ大学教授)
五屯語の構造史
菅野裕臣(元神田外語大教授)
ドンガン人と東干語
中嶋幹起(大東文化大学)
甘粛方言のアルタイ化
呉人トゥグス(東京外国語大学AA研)
チュクチ語の複統合性
ムングンゲルグ(東京外国語大学博士課程)
奈曼語の位置づけ—語彙面から
福盛貴弘(大東文化大学)
トルコ語の映像資料からみた音声学的アクセント

関東支部拡大例会(第1回)

2007年3月17日(土)9時30分〜
明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー13階
詳細なプログラムと発表要旨を参照する=>プログラムと要旨(PDF)

9:30 開会式(1133教室)

開催校挨拶/守屋宏則(明治大学)
開会の辞/関東支部代表 佐藤富士雄(中央大学)

9:40〜12:30/午前の部(1133教室・1134教室)

柴田奈津美(東京大学・院)
明白”と“弄明白”、“”と“弄丢”の相違について
白銀志栄(神田外語大学)
(一)边A(一)边B”のAとBについて
<以上司会>三宅登之(東京外国語大学)
張桂珠(筑波大学・院)
試論台灣四縣客家話與判斷有關的情態詞
原瀬隆司(大東文化大学)
蘇州語の動賓構造—実験音声学からの分析をふまえて—
<以上司会>遠藤雅裕(中央大学)
佐藤富士雄(中央大学)
反復疑問文の使用状況—前置詞反復型と述語反復型
三野園子(明海大学・院)
中国語朗読に於る停頓について
<以上司会>荒川清秀(愛知大学)
宮本大輔(神奈川大学・院)
中国人大学生の言語評価—北京・天津・上海・杭州の調査に基づいて—
竹中佐英子(目白大学)
中国語学研究と中国語教育研究と中国語教育
<以上司会>劉勲寧(筑波大学)

13:30〜14:50午後の部(1133教室・1134教室)

高橋弥守彦(大東文化大学)
連語論からみる“上来”と空間名詞との関係について
町田茂(山梨大学)
現代中国語数量詞の非計数機能
<以上司会>守屋宏則(明治大学)
砂岡和子(早稲田大学)・詹衛東(北京大学)
言語コーパス利用の中国語電子補語辞典編纂とその課題
小方伴子(首都大学東京)
語法資料としての『国語』韋昭注—版本に関する諸問題—
<以上司会>山崎直樹(大阪外国語大学)

15:00〜17:00 ワークショップ『中国語辞書—これまでとこれから』(1133教室)

三宅登之(東京外国語大学)
動詞の用例と名詞の用例—辞書での品詞表示と提示すべき用例の関係について
中西千香(愛知大学・院)
辞書における動詞項目に如何なる前置詞情報を盛り込むべきか
山崎直樹(大阪外国語大学)
学習者にとって有益な用例を漏らさないためのフレームを考える
遠藤雅裕(中央大学)
中国語辞書における多義語の記述について
コメンテーター:荒川清秀(愛知大学)/依藤醇(東京外国語大学)
<以上司会>小野秀樹(首都大学東京)

2006年度

2006年12月16日(土)午後2時〜
お茶の水女子大学・教育1号館304教室
戴 耀晶(復旦大学教授/お茶の水女子大学外国人教師)
汉语复数词尾“们”的语义分析
安本真弓(お茶の水女子大学博士後期課程)
可能補語の不対称現象について
樋口幸子(お茶の水女子大学博士後期課程)
”が“”に先行する要因—主観性客観性の観点から—
2006年11月25日(土)午後2時〜
二松学舎大学 九段キャンパス 502教室
王宝鋒(拓殖大学・院)
中国語と日本語における「〜的」という文の考察・分析
長谷川良純(二松学舎大学・院)
甲骨文における祭祀構文の文法的特性
佐藤進(二松学舎大学)
藤原惺窩による詩経叶音説の導入について
2006年7月15日(土)午後2時〜
大東文化会館1階ホール
テーマ:漢語方言研究の現在
<司会>中嶋幹起
中嶋幹起(大東文化大学)
南中国への視角—百越の言語に関連して
施其生(中山大学・大東文化大学客員教授)
汕頭方言的連読変調
原瀬隆司(大東文化大学)
蘇州語の音調
丁鋒(大東文化大学)
唐代長安音的演変—慧琳音義改訂玄應反切考
2006年6月17日(土)午後2時〜
日本大学文理学部 7号館2F 7221教室
陈保亚(日本大学文理学部/北京大学中文系)
关于语素的切分
宮本厚子(駒澤大学・非)
願望を表す動詞“”“愿意”について
2006年5月13日(土)午後2時〜
東京大学駒場キャンパス10号館3階会議室
雷 桂林(東京大学・院)
関於無定名詞主語句中的謂語特徴
小嶋 美由紀(東京大学・院)
中国語GIVE構文の拡張と代名詞の非指示化について
包 聯群(東京大学・院)
蒙漢双語形容詞—其構詞及句法特徴

2005年度

2006年2月4日(土)午後2時〜
日中学院302教室
川上 美鳥 (日中学院非常勤)
HSK(初中等)受験講座についての一考察
田 禾(日中学院,中央大学非常勤)
“着”字句的否定情况考察
2005年12月24日(土)午後2時〜
二松学舎大学九段キャンパス4階402教室
今井俊彦
二重目的語文の間接目的語が示す「領域」
小方伴子
先秦漢語の二重目的語文(授与と取得)
佐藤 進
『方言疏證』及び『重校方言』に引かれ る曹毅之本について
2005年11月19日(土)午後2時〜4時30分
大東文化大学板橋校舎2号館207号(会議室)
黄行(中国社会科学院民族学及人類学研究所〔旧民族研究所〕副所長)
中国における少数民族言語研究の現況(使用言語:中国語)
2005年7月16日(土)午後2時〜
慶応義塾大学三田キャンパス大学院校舎311号
浅野雅樹(慶応義塾大学)
現代中国語における動量詞“”と“
西田文信(麗澤大学)
納木義語における漢語から借用について
2005年6月18日(土)午後2時〜
日本大学文理学部7号館地下7012教室(正門正面の建物の右手奥の黄土色の建物)
邵永海(北京大学)
先秦汉语的泛指代词“之”
陈文芷(日本大学)
表情、手势和语言
张丽群(日本大学)
试论时间词与“一”的同现关系
2005年5月21日(土)午後2時〜
東京大学駒場Iキャンパス1号館(正門前の古い建物)104号教室
郭マーホー(東京大学大学院)
香港粤語の補文標識について〜文法化という観点から
相原まり子(東京大学大学院)
中国語のフォーカス標示手段

2004年度

2005年1月22日(土)午後2時〜
大東文化大学板橋校舎2-220会議室
李明浩(大東文化大学大学院)
アスペクトについて
温琳(大東文化大学大学院)
二つ以上の二音節形容詞の関係について
高橋弥守彦(大東文化大学)
位置移動の動詞“”について
2004年12月4日(土)午後1時30分〜
東京大学本郷キャンパス法文1号館113教室
木村英樹
中国語における無テンス性と実存化に関する問題
飯田真紀
広東語文末助詞の体系
2004年11月20日(土)午後2時〜
青山学院大学15号館4階15408教室
《広西三江方言調査報告》
三木夏華
桂柳話的語法特点
横田文彦
土拐話的語法特点
植屋高史
六甲話的語法特点
竹越美奈子
六甲話的飲食動詞
遠藤雅裕
六甲話的基本顔色詞系統
遠藤光暁
漢語六甲話、桂柳話以及侗語音系的年齢差異
2004年7月17日(土)午後2時〜
お茶の水女子大学文教育学部1号館3階304教室
永江貴子
現代中国語における“”—“”との比較から—
島津幸子
2つの事態の時間関係を表す形式—“一A就B”と“剛A就B”を中心に—
袁毓林
Wh-都/也VP”中“都、也”的語義貢献
2004年6月26日(土)午後2時〜
早稲田大学文学部第2研究棟(戸山キャンパス最右奥)6階第7会議室
平田真一朗
『悉曇蔵』所伝の四家の声調について
荒木典子
『金瓶梅詞話』の兼語式と処置式――‘VO在L’と‘把OV在L’を中心に
横田文彦
広東語のコード・ミキシング
2004年5月29日(土)午後2時〜
東京都立大学本部棟3階中会議室
槇 美貴江
『逆臣録』に用いられている人称代名詞—《》《咱毎》《》について—
落合守和
『社会小説小額』の民国二年再刊本について
馬大愚
中国語の「」,「」が表す空間認知と日本語の対照

2003年度

2004年3月20日(土)午後2時〜5時
東京大学駒場キャンパス1号館101教室
林立梅
”の意味項目間の関連
遠藤智子
”の多義と有界性
雷桂林
関于動詞前数量短語的語法地位
2004年1月24日(土)
大東文化大学
孫偉
中国語複文のテンスについて
呂紅梅
中国語の複数表現について
陶振孝
中国語の翻訳研究と日本文学の翻訳—『雪国』の中国語訳にふれて
2003年12月20日(土)
お茶の水女子大学
石岡しずね
時間副詞が対になってアスペクトを表す文型について
田禾
疑問句“〜得怎么样?”的使用条件
藤田糸恵
”受動構文—対象の場所性
2003年11月22日(土)
桜美林大学
楊晶
中国語会話における聞き手の言語行動についての一考察
田村新
丹陽時代の呂叔湘—英文法から“国文文法”へ
2003年11月1日(土)
大東文化大学
鄭光(韓国高麗大学教授、アルタイ学会会長)
『老乞大』をめぐって
菅野裕臣(神田外語大学)
<コメンテイター>
中嶋幹起(大東文化大学)
<コメンテイター>
2003年7月26日(土)
東京外国語大学
井田みずほ
”のとりたて機能について—“”と比較して—
平山邦彦
疑問文を成分とする文について—文全体が平叙文の場合—
黒澤直道
ナシ(納西)族の言語伝承における漢語の受容について
2003年6月21日(土)
麗澤大学
宋暁雨
現場指示に関する指示語の実験的研究—日中対照の観点から—
齋藤貴志
「動詞+方向補語“”+場所目的語」における場所目的語について
鈴木 誠
『水滸傳』に見られる“把與”について
2003年5月24日(土)
早稲田奉仕園キリスト教会館
松本洋子
そり舌音の指導について
呉剣明
中国語学習システムDigと高機能オンデマンド・レクチャーシステムを用いたweb版の開発
2003年4月19日(土)
文教大学
雷桂林
从A到BVP”構文再考
陳順益
動詞“”“”の類型論的考察—日本語,英語,普通話,台湾語の場合—

2002年度

2003年3月15日(土)
中央大学
森中 野枝
可不是”と“就是
林 敏潔
試論当代女性称謂語
遠藤 雅裕
漢語方言に見る処置式の様相
2002年12月21日(土)
早稲田大学
佐藤 直昭
上海語における“VO過
横田 文彦
広東語の動詞語尾
三宅 登之
我把饅頭都吃了”の二つの意味—副詞“”の総括先の複数性をめぐって—
2002年11月30日(土)
東京都立大学
今井 俊彦
目的語が持つ意味役割の多面性—二重目的語文の分析から—
植屋 高史
漢語方言における動詞の重ね型について
石村 広
使役義を表す[動詞+複合方向補語]構造文
2002年10月12日(土)
明海大学(臨時開催)
邵 敬敏
新世紀漢語語法研究的特点与発展趨勢
張 国憲
漢語双及物結構式的演変及其理拠
2002年9月28日(土)
東京大学
宇都 健夫
是不是”による「確認性疑問形式」について
李 運富
古籍注解的評価標準
唐 鈺明
近代漢語的判断動詞“系”及其流変
2002年5月25日(土)
明治大学
陳 淑梅
中国語音節の仮名表記法—Jピンインに関する検討—
守屋 宏則
日中辞典—訳語と例文をめぐって—
2002年4月20日(土)
お茶の水女子大学
村山 洋子
”,“”意味の“
周 媛
中国語の“V在L”構文について—“在LV”構文との関連を中心に—
島津 幸子
時間フレーズを構成する“”と“”について

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