北陸支部例会

更新日: 2018/11/29

2018年度北陸支部例会研究発表募集

2018年度の北陸支部例会を下記のとおり開催する予定です。会員の皆様には奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

現在発表者を募集しています。発表を希望される方は、発表題目と要旨(300字以内。ワードファイル)を電子メールで下記例会担当までお送りください(申し込み締め切り:2019年2月10日(日))。

北陸支部例会担当:
山田眞一(富山大学)
yamada◆tad.u-toyama.ac.jp(◆を@に代えて使用してください)

2017年度

2018年3月17日(土)午後1時30分~
富山大学五福キャンパス共通教育棟A棟1階 A11ラーニング・コモンズ
http://www.u-toyama.ac.jp/access/gofuku/index.html#gofukuCampus
福田翔(富山大学教養教育院)
二重目的語構文の意味と用法:授与と取得
中国語の授与や取得を表す文は、二重目的語を伴い、その両タイプに共通する構文義は「主体の意図を伴う事物の所有権の移動」というように定義されてきた。このように同一の構文を形成する授与と取得の関係は、より使用頻度の高い授与タイプが活性化していると一般的には考えられている。しかし本研究では、取得タイプを主に研究対象として取り上げ、二重目的語構文の典型は取得タイプであることを、構文の定着度、文法的特徴、慣用性、動詞のタイプなどの考察を通して明らかにする。これは二重目的語構文に授与と取得の意味が重なる現象に対して、取得がもともとであったと分析する、方言や歴史資料を用いた研究にも一致する。
会場所在地:
 富山市五福3190番地
連絡先:
山田眞一(富山大学芸術文化学部)
E-mail: yamada*tad.u-toyama.ac.jp(*を半角@に変えて使用)

2016年度

2017年3月18日(土)午後1時30分~
富山大学五福キャンパス共通教育棟A棟1階 A11ラーニング・コモンズ
http://www.u-toyama.ac.jp/access/gofuku/index.html#gofukuCampus
王煒煒(新潟大学・院)
中国語の残存相における“了”構文と“着”構文の使い分けについて
中国語の“了”と“着”は助詞として動詞の後に付き、動作・行為のアスペクトを表す。自然言語(日常言語)おいて、「動詞+了」と「動詞+着」のいずれも頻用されていて、意味も相当似ている。今まで、“了”と“着”の使い分けはたくさん研究されて来ていて、“了”は動作・行為の終わりを表すが、“着”は動作・行為の持続を表すと論じられてきた。しかし、残存構文(残存の意味を表す構文)における“了”と“着”の使い分けについての研究はまだ十分な結論が出ていない。本研究発表は、“了”を“実現体”マーカーと捉えるという新たな視点から残存構文における“了”と“着”の意味的上の異同を検討し、更に使い分けを明らかにする。
山田眞一(富山大学芸術文化学部)
学習者から見た、専門科目と連動した中国語教材開発の試み―芸術系学生を対象に―
「日本の大学生の中国語学習動機づけー全国6言語アンケート調査に基づく量的分析―」(王松 古川裕 砂岡和子、『中国語教育第14号』、2016年)によると、芸術系学生は他の学部系統の学生に比べて、学習動機づけが強い。そうした学習者を対象に、学ぶ側から見た学びたい中国語教材をどのように開発するかについて考察する。中国語学習者へのアンケート調査、インタビューを主要な資料に、日本と中国の大学における芸術系専門科目の授業における談話資料、博物館での作品解説等における談話資料を補助的な資料として、コード分析の手法を用いて、芸術系学生にとって「専門性」とのつながりを持った中国語教材開発の考え方について報告する。
会場所在地:
 富山市五福3190番地
連絡先:
山田眞一(富山大学芸術文化学部)
E-mail: yamada*tad.u-toyama.ac.jp(*を半角@に変えて使用)

2015年度

2016年3月5日(土)午後1時30分~
富山大学五福キャンパス共通教育棟A棟1階 会議室
http://www.u-toyama.ac.jp/access/gofuku/index.html#gofukuCampus
劉聰(新潟大学・院)
中国語の進行相について ―進行相における語気助詞「」について―
中国語の進行相については進行相を示す「」と「」の使い分けが最も注目を浴びているが、今までの研究に挙げられてきた例文を見ると、進行相を示す「」に関する例文のほとんどに「他吃着饭呢。」のように語気助詞「」が付いていることが分かる。しかもその「」を除くと例文は「他吃着饭。」のように何らかが足りなく感じ、非文になる。一方「」を除くと「他吃饭呢。」となり、意外と文章はまだ成立する。本研究は用例比較を通し、進行相形式における「」は語気助詞の働きがありながらも進行相を示すことを証明し、更に進行相を示す「」と「」と「」三者の関係を明らかにする。
賈麗穎(新潟大学・院)
結果補語における“”と“”について ―文法的使い分けと意味的相違の比較研究―
”と“”について、近年様々な観点から研究が行われているが、両者が結果補語として具体的にどのような意味機能を持つのかという問題と両者の意味的相違については、先行研究では明確な分析がなされていない。本稿では用例観察を通し、以下の問題を解明する。(1)意味論と構文論の観点から両者それぞれについて叙述することにより、共通点と相違点を比較分析する。(2)両者の前の動詞内部の発展過程を図に示しながら比較し、それぞれの特徴を明らかにする。(3)両者が統一構文で“”と“”を述語としている場合の“V”を動詞分類の観点から分析し、比較する。そのうえで、統一構文で置き換えられるかどうかという問題を検討する。
福田翔(富山大学共通教育センター)
可能補語〈-得/-不得〉の許可用法の考察
本発表は、「許可」を表す可能補語〈-(不)得〉の発生メカニズムを明らかにする。考察により、〈-(不)得〉の許可用法は、結果補語からなる自然被動文の語順やその意味的・機能的特徴と平行的に捉えられることが分かった。また当該形式には、通言語的に指摘されている “root possibility”(状況可能)から “permission”(許可)への派生関係も見られる。そこで、〈V(不)得〉を述語とする文の構文的特徴、ならびにそこから類推される機能および意味を明らかにし、さらに他形式との対照を通して、許可用法の発達に関連すると見られる間主観性の観点からも、〈-(不)得〉の許可用法獲得の原理を論じる。
王雪竹(一橋大学・院)
是V(O)的」の「」の意味機能に関する一考察 ―文の階層性という観点から―
本発表では、文構造の階層性という観点に基づいて「是V(O)的」を焦点型とモダリティ型に分類した上で、それぞれの「」の意味機能を考察した。従来の研究では「是V(O)的」の「」を一律に名詞化標識、もしくは強調、肯定などを表す語気助詞として捉えるものが多いが、本発表では「是V(O)的」構文を二分して考察した結果、焦点型の「」は、V(O)が「是…的」構文に埋め込まれる場合の「」「」の代用として働くアスペクト助詞であることが分かった。そして、モダリティ型の「」は、話し手が叙述内容の真偽を肯定判断したことについて確認済であるという二重確認を示すために用いる聞き手目当ての対人的モダリティ助詞であるということが分かった。
楊敏(早稲田大学)、砂岡和子(早稲田大学)
ICT素材の中国語教育への応用 ―四字熟語を例として―
本発表は、海外に構築した「Web成語知識庫」と日本の「現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCW)」を串刺検索して中国語の四字成語と日本語の四字熟語を調べ、それぞれの由来や用法、流通状況などについての学習成果をオンラインBBS上で共有するというICT素材の中国語教育への応用例を紹介する。課題報告の分析から、学習者は四字成語の存在をより身近に感じるようになり、四字成語に対する理解を深めることができ、日中両言語とも積極的に使用する傾向が明らかになった。また、日中言語文化や思想交流の再発見など主体的な能動学習の相乗効果が観察できる。本調査結果を踏まえ、今後ICT素材を中国語教育への応用の可能性と汎用性について考察したい。
会場所在地:
 富山市五福3190番地
連絡先:
山田眞一(富山大学芸術文化学部)
E-mail: yamada*tad.u-toyama.ac.jp(*を半角@に変えて使用)

2014年度

2015年3月21日(土)午後1時30分~4時30分
近江町交流プラザ まなびぃ広場 研修室2(近江町いちば館4階)
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/22045/oumicho.html
王玉(金沢学院大学)
四字熟語から中国語を習う
ウエブやモバイルの発展に伴い、ネットへの自己発信が可能になってきた。簡潔しかも平易な口語を文字で写し取った短いテキスト文が求められている。日本の複数の調査に拠れば若年層、特に大学生が漢字を積極的に使用している①。この現状を踏まえ、筆者は大学の中国語履修者に対し、二年目から教材に四字熟語を取り入れた。四字熟語には、狭義の四字熟語、すなわち「四字成語」(五穀豊穣など)と、「広義の四字熟語」(焼肉定食など)がある。両方合せて意味用法を教えるとともに、四字熟語の覚えやすさを生かして中国語の文法、文構成も学ばせた。本稿は学生の漢字に対する興味を高めつつ自然に中国語構文を学習させる方法を提示する。
石俊(関西外国語大学)
日本語を母語とする中国語学習者の日中同形語習得について
日本における中国語学習者に向けて、修得段階別学習語彙リストがいくつか公表されているが、日中同形語の語彙に特化したリストは管見の限り見当たらない。中国語の語彙教育の現場に向けるガイドラインが必要だと思われる。特に、学習者の中国語のレベルに応じて、同形語を量的に把握している教師・研究者は少ない。例えば初級段階で、覚えなければならない同形語はどれぐらいあるのか。中級、上級の学習段階に入ってからまたどうなるのか。最初の試案として、本研究の課題の一つは中国語基礎語彙の中の日中同形語に対する量的検証である。そして中国語基礎語彙の中の日中同形語の意味分類及びその割合も明らかにする必要がある。
金萍(金沢大学・院)
終結性と主題の展開性からみた「⋯是⋯VO的」と「⋯是⋯V的O」の違い
中国語の“是⋯的”構文の内、焦点内包を表す形式には “⋯是⋯VO的”文と“是⋯V的O”文がある。本報告では、「後文にどのように繋ぐか」という主題展開の視点から二種類の文の成立要件を考察する。考察対象にはCCLコーパスから無作為抽出した“是…的”30000例の中にある“VO的”244例と“V的O”1000例を用いた。主題の展開性について文脈分析を行った結果、“是⋯VO的”では“是”と“VO的”の間の連用修飾語が先行詞となり、後続文では様々な表現が承前形式になること、“是⋯V的O”では“O”が先行詞となり、後続文では同一単語や指示形式が多く用いられることを見出し、考察を加えた。更に“是”の有無が文の終結性にどう影響するかについて調査した。
王燕(北陸大学・孔子学院)
対照言語学の立場からみた中国語の名詞述語文
名詞述語文の分類についての研究は、日本語学会でも中国語学会でも数多い。筆者は日中両言語ともに「同一づけ」「動作づけ」「状態づけ」「性質づけ」(高橋太郎1984)に分類できると仮定し、言語習得の観点から対照研究を行う。本稿ではその第一歩として中国語における「同一づけ」以外の名詞述語文について、二つの事物や概念の結びつき、特に主語と述語の意味的関係はどのような内容を表すことができるのか、また、その関係はどういう根拠に基づいて解釈できるのかを考察する。その結果、中国語の名詞述語文によって表される関係が非常に多様なものであること指摘し、言語習得における名詞述語文の指導の範囲を広げる必要があると提言する。
会場所在地:
 金沢市青草町88番地 Tel:076-260-6722
連絡先:
大滝幸子(金沢大学)
E-mail: sachikoo*staff.kanazawa-u.ac.jp(*を半角@に変えて使用)

2013年度

2014年2月22日(土)午後1時〜
石川四高記念文化交流館多目的利用室3
http://www.pref.ishikawa.jp/shiko-kinbun/access.html
金萍(金沢大学・院)
是…的構文におけるVO的とV的O-コーパスを利用した用法分析
動詞を含む“是⋯的”構文には、二種類の形式 “S是VO 的”(「VO的文」と呼ぶ)と“S是V 的O”(「V 的O文」と呼ぶ)がある。本稿では、「VO的文」と「V 的O文」の異同を明らかにするために、コーパスcclから用例を無作為抽出して分析対象とした。使用数は「VO的文」に比べ「V 的O文」のほうが約3倍あるが、両形式の「終結性」(終止法と中止法)の比率には大きな違いがみられなかった。また、両形式の交替状況について、ある種の助動詞を挿入した場合、両構文は全く変換できないが、ある種の副詞を挿入した場合、「VO的文」から「V 的O文」へ変換できる例が少し現れる。その文脈分析の結果により、本稿では両構文の交替条件には発話者の発話内容の主観性が大きく関わると仮定し、その実証を試みる。
王玉(金沢学院大学)
All-match動詞―「弄」と「get」の比較
中国語には「弄」というall-match動詞がある。英語では「get」がall-match動詞だと言われている。小論は「弄」と「get」をもとに基本文型、活用文型(頻繁に使われているフレーズを含む文型)、そして口語(会話体)の3つのレベルにおいて中国語と英語の用例を比較し、両者の共通部分と相違部分を指摘しつつ、中国語と英語の文構造特徴を簡潔に分析する。また、「get」を「不完全動詞」とする英語の用法と、「弄」を含む「動詞補語構造」の用法を例示しながら議論を展開し、英語の基礎的能力を有している日本人中国語学習者に対して、中国語all-match動詞の新しい学習方法を提案する。
玉源あい(金沢大学・院)
比較文の同定・比定・比喩3タイプ――カイ二乗検定による日中対照研究
本稿では、中国語と日本語の同程度比較文において、①同定、②比定、③比喩の3タイプを区別する。そのうえで本稿は、日中対訳コーパスを用いて、3タイプの比較文の日本語と中国語における用いられ方を対照しつつ考察する。考察順序はまず、中国語と日本語における3タイプの典型的表現を指定し、その出現数をカイ二乗検定により比較し、比較文の選択方法の差異を分析する。なお、この対照研究が成立する根拠は認知言語学の視点から提供される。即ち「原文とその対訳」は言語表現のBase(背景的要素)を同じくするゆえに、タイプを同じくするprofileの使用率を比較することができる。
王燕(北陸大学孔子学院・未来創造学部)
中国人日本語学習者における日中名詞述語文習得の問題点
日本語には、意味的に動作や状態を表す「彼は今留守です。」のような「名詞述語文」が発達している。通常、「東京は日本の首都です。」のような日本語は“东京是日本的首都。”のように、“~是~。”を用いて訳される。しかし、この対応関係から外れた名詞述語文の習得は見過ごされてきた。そのため、日本語学習者は、中国語の発想に邪魔されて、なかなか名詞述語文の使用に思いつかない。日本語の名詞は動詞と形容詞と異なり、活用形がないため、名詞述語文の指導は初級段階からの導入が可能である。名詞の特徴によるパターン別に指導すれば、より効果的な言語習得が期待できそうである。
佐々木俊雄(北京大学・院)
通過の三類型から見た“过”の統語的特徴について
拙稿(2013)「日本語における「空間的な通過のむすびつき」の三類型について」では、普遍的な認知方式によって通過概念を(1)範囲性を伴った空間の通過、(2)参照点を介する通過、(3)異領域へ移る通過、の三つに大別し、それぞれの類型において現代日本語がどのような言語表現上の特徴を有するかについて、主に連語論の視点から分析と考察を行った。本発表では、現代中国語の位置移動動詞“过”が有様移動の動詞、空間詞、趨向移動の動詞とどのようにフレーズを構成するかということを上記の普遍的な分類基準に基づいて類型毎にその統語的特徴をまとめ、併せて言語対照的な観点から日本語との表現の異同についても言及する。
会場所在地:
 金沢市広坂2-2-5
連絡先:
大滝幸子(金沢大学)
E-mail: ohtakis*bird.ocn.ne.jp(*を半角@に変えて使用)

2012年度

今年度は7月28日(土)と3月の2回の開催を予定しています。

2012年7月28日(土)午後2時〜4時
金沢市近江町交流プラザ4F集会室
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/22045/oumicho.html
杉村安幾子(金沢大学)
大学第二外国語教育における中国語初級教材の編纂
日本の大学における第二外国語としての中国語の学習者数は、詳しいデータは不明であるが、おそらくドイツ語学習者数と比肩するか、或いは既に堂々の最多を誇っていると考えられる。これは日中の交流史や現在の世界情勢における中国のプレザンスを考えれば、何ら不思議ではない。発表者は在籍する金沢大学の学生を対象とした中国語教材を2006年と2011年の2回編纂(共著)しているが、定評のある既成教材ではなく、改めて教材の編纂を必要としたのには、大学の第二外国語教育のある逼塞状況を背景としている。本発表では、そうした逼塞状況の打破を目指した中国語教材の編集方針や、改訂版の改訂理由、それぞれの教育効果を検証・考察し、大学の第二外国語としての中国語教育について考えてみたい。
大瀧幸子(金沢大学)
事象と属性の間―中国語形容詞の場合
現在の言語類型論では、動詞と名詞の配列や名詞の修飾構造の区別が分類の尺度としてとりあげられることが多いが、形容詞という品詞に焦点をあてた言語類型の考察は未だ少ない。本発表では、動詞と名詞の叙述機能の異なり、すなわち「語義的内容と文法的機能が呼応しあって定めた用法」の差異を、益岡隆志や影山太郎の提起した「出来事」と「属性」という概念でまず把握する。その定義のうえにたって中国語形容詞が「出来事」と「属性」の中間「過程・状態」という叙述機能を果たす場合に生じる構文上の特徴を具体例(①引用動詞“听说过”②“一些”“一点儿”③“走快”“走得快”“走得很快”)をあげつつ検討する。
朱继征(新潟大学)
语法研究成果在语言教学中的运用― 怎样教学动相形式
“学”与“习”是两个阶段:前者指听课,后者指练习。 “学”10年和“学”1天并无大异,都是纸上谈兵。但“习”10年和“习”1天比,成绩就会迥异。可见成绩的差异主要是来自“习”,而非“学”。所以把听课时间压到最短,把练习时间尽量延长。练习说写比练习听看更易于快速掌握外语。写比说更能使人记忆深刻,但说比写速度快效率高,基于以上理念,我摸索出一套“速问速答教学法”。 进行相的形式在教学中是个难点,理论上讲清“在~”和“~着”的异同后,就应大量练习。本文在讲清两者的异同后,将展示一套专为练习进行相形式而制作的“速问速答教学法”的演习方阵。
会場所在地:
 金沢市青草町88
 武蔵辻バス亭 or 駅より徒歩10分
電話:
 0762696722

2010年度

2011年2月12日(土)午後1時半〜4時半
金沢市近江町交流プラザ4F集会室
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/22045/oumicho.html
佐々木俊雄(北京大学・高級進修生)
“一……就……”句式中的事件衔接及其偏离预期性
“一……就……”句式主要表示前后两件事紧接着发生的紧随关系。我们发现在此句式的实际用例中,有些不自然,甚至不成立,比如“他一去食堂就吃饭”“他一到食堂就吃饭”“他一到食堂就吃四两饭”,这三个句子的容忍度就不相同。本报告通过分析“一……就……”句式里的前后两项成分和语境的相互关联,讨论两个事件的偏离预期特征,并探讨“一”在该句式里的功能与句子的情状特征。在论述的过程中,我们着眼于人在发话背后的认知机制,采用概念整合(conceptual blending)的观点来分析句式产生系统,以及“纸老虎一戳就破”“人一走,茶就凉”“一眨眼两年就过去了”等俗语或常见的说法可以被接受的动因。
陳会林(金沢大学・院)
関連詞「如果」の使用範囲と使用動機—パラレルコーパスを用いたインフォーマント調査に基づいて—
本申請の発表では,偏正複句の従属節によく表れる関連詞「如果」を取り上げ,まず,パラレルコーパスを用いたインフォーマント調査に基づきその使用範囲と使用動機を確認した。その結果,仮定複句の下位種類によって「如果」の使用動機が異なること、単義複句と多義複句のそれぞれに現れる「如果」の使用動機が異なることを結論した。その次に,音響実験を通して,上記の使用動機の違いがそれぞれの種類の文が発話される際の韻律的特徴に反映しているという裏づけを得た。最後に,「如果」の使用不使用の問題を話し手の心的態度の観点、すなわちモダリティ論によって解決するべきだと主張し,その主張の正当性を支持する幾つかの根拠を提示した。
陸芸娜(金沢大学・院)
中国語受動文の構文類型—事象構造を介した考察
従来の中国語受動文研究の考察方法には「(1)必須意味役割を主語とした受動文のみを考察対象としたこと。(2)単文の受動文のみを考察したこと。」という不足がある。本稿では中国語受動文が単文形式をとる場合,必須意味役割要素のみならず,道具,時間,場所という非必須意味役割要素も主語位置に立つことに注目する。さらに,複文形式の場合,動詞の意味フレーム外の要素も主語位置にたつことを指摘する。本稿の目的は,これら各類型の受動文が成立するためにそれぞれ異なる構文条件が存在することを検証するとともに,その各類型の事象構造を図式化することにより,構文の成立条件に違いが生じる原因を解明することにある。

2009年度

3月20日(土),午後1時〜4時
石川四高記念文化交流館 (多目的利用室3)
開会の辞(13:00-13:05)

ゲスト講演

宇佐美洋(国立国語研究所)
「だって,しょうがないぞ,もう」−ロールプレイコーパスから見る日本人・中国人の謝罪方略の違い−(13:05-14:05)
要旨:「友人同士による謝罪場面」を設定し,日本語母語話者(JP)・中国語母語話者(CN)に,母語によるロールプレイを依頼し,その発話データをコーパス化した。このコーパスを用いて,謝罪者が用いている語用論的方策の違いについて検討したところ,CNはJPに比べ,謝罪時に「しょうがない」「わざとじゃない」など,自己の責任を回避するような発話が明らかに多かった。そしてその違いは,謝罪において「責任の所在を明らかにする」という行為を,JPは謝罪する側が行い,CNは謝罪を受ける側が行う,という「謝罪における役割分担の違い」に起因することが分かった。こうした研究例も取り上げつつ,学習者コーパスが教育にどのように寄与しうるかについて述べる。

研究発表

大滝幸子(金沢大学)
パラレルコーパスを用いた日中対照研究と教育の事例分析(14:20-14:50)
要旨:パラレルコーパス(多言語・文脈平行表示コーパス)には、正文の原作と翻訳を並べた「対訳コーパス」と、片方が正文もう片方が誤文の「学習者コーパス」という2種類がある。各々、その異なる用途のために作成され、その用途に基づいて検索機能の設計、統計数値の出し方が決定づけられている。本発表では、対訳パラレルコーパスを授業や論文作成に用いた事例報告と、その研究用ツールとしての可能性を述べる。また、学習者コーパスの設計上の難点と、その教育研究用ツールや研究用ツールとしての可能性を考察する。
陳会林(金沢大学・院)
「如果」の使用動機に関する一考察-日本語の条件表現形式と比較して(14:50-15:20)
要旨:本申請は,中国語条件表現の代表的な形式とされる関連詞「如果」を取り上げ,下記3点の問題意識をもって考察した結果を発表したい。①日本語条件表現と比較しながら「如果」の使用範囲を確認した。②「如果」の使用にあたって,接続関係を強制的に決定づける場合とそうでない場合がある。それぞれの場合は「如果」にかかる音声的情報が異なった振る舞いを呈するか否かを考察した。なお上記2点はパラレルコーラスを用いたインフォーマント調査の結果に基づいて考察を進める。③上記2点の結果を踏まえて,語用論的観点から「如果」の使用動機を試論した。
林智(金沢大学・院)
現代中国語における形容詞の多変量解析とコーパスシステム開発(15:20-15:50)
要旨:発表者は、品詞タグが付加された現代中国語コーパスに対する多変量解析の結果、形容詞の重畳形が原形となる形容詞とは異なる要因でクラスタ分類される事を明らかにした。この分析結果は、原形の分布に影響する要素と重畳形の分布に影響する要素が数量的観点からいって全く違うものである事をあらわしている。またこのような分析を可能にするコーパスシステムだが、本年度はさらに最新の技術を用いて特に管理面での利便性を高めるための開発を継続して行っている。

2008年度

2月13日(金),午後1時半〜
金沢大学中央図書館2階AV教室
イズミ オキナガ
日漢英共通64音図(試案)について
要旨:現代日本語は,ヤマトコトバと漢語と英語などカタカナ語とのチャンポン語である。もともと音韻感覚が違うもの同士なので,混乱をおこしやすい。「五十音図」はヤマトコトバを習得するのに役立つが,漢語やカタカナ語などには通用しない。現代日本語のために,漢語やカタカナ語にも通用する共通音図を作る必要がある。そう考えて,「現代日本語音図」(イズミ試案)を発表した。それは,実質的に「日漢英共通64音図」でもある。効果的な言語習得法として,あるいは日漢英の音韻比較資料を作る手段として,その他いろいろな利用法が期待できる。
山田眞一(富山大学)
教室談話に見られる「つなぎのことば」—「語文」の授業を例に—
要旨:北京の某小学校5年生のクラスにおける「語文」の授業の録音資料を基に,教室談話における「つなぎのことば」について分析・考察を行う。ここでいう「つなぎのことば」とは教師が教室活動において,談話の接続,切り替えを行う際に発することばを指す。本発表では,いくつかの「つなぎのことば」を取り上げ,それらの機能について論じる。
陳会林(金沢大学・院)
関連詞を用いない中国語複句に関する一考察—『骆驼祥子』の原作と邦訳を比較しながら—
要旨:中国語の複句関係を明示する標識—関連詞—の使用は義務付けられたものではない。且つ,中国語母語話者の実生活の中で意味が通じなかったり誤解されたりすることは生じない。このことから,関連詞のほかに,分句間の接続関係を暗示する他の要素が文中或いは文脈に存在するはずだという予想が立てられる。これらの要素を理論的に探り出すという研究がこれまで何人かの研究者によって行われてきた。筆者は二回のインフォーマント調査を通して,先行研究の成否を検証し,その不足を補った。その上で,「已然-未然」,「順接-逆接」を決定づける諸要因を再整理する試みを行った。今回の発表では,その研究経緯と現時点での考察結果を発表する。
陸芸娜(金沢大学・院)
出現物主語の「是……的」構文の焦点
要旨:事象(複数の現象素によって構成される)が生起する時点で存在しなかった物が出現した場合,その物を「出現物」と名づけることにする。中国語の出現物を主語に立て,「是……的」構文で事象を述べる場合,何を叙述の焦点とするかを解明することが本稿の目的である。出現物の現象素の取り上げ方が「是……的」構文の焦点位置判断にどれほど影響を与えるかを解明するために,本稿は主に非必須格を介さない「是……的」構文を扱うことにする。出現に関わる事象構造を図式化し,「是……的」構文の焦点がどこに置かれるかを解明する。

2007年度

2008年2月22日(金)午後1時半〜
金沢大学中央図書館AV室
テーマ:誤文コーパスと外国語教育
朱瑞平(北京師範大学・使用言語:中国語)
关于偏误语料库的预料加工
大瀧幸子(金沢大学・使用言語:日本語)
パラレルコーパスを利用した誤文研究
翟東娜(北京師範大学・使用言語:日本語)
中国国内の日本語教育と対照研究
肖航(語言文字応用研究所・使用言語:中国語)
中国国内的计算语言学

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